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リニューアルレッスン
     142話 パコッと鳴ったら要注意

2008.05.03

前話までの0円宅禄なネタ、如何だったろうか?。とにかく自分の演奏を録音しない限り、上達はないと思って良い。

では下の譜面を自分が自信のある、失敗しない中での最速のスピードで弾いてみよう。

これはギターの5弦、4弦、3弦を利用して4小節ずつ、それぞれCイオニアン、Dドリアン、Eフリジアン、Fリディアン、Gミクソリディアン、Aエオリアン、Bロクリアンを弾いたものだ。

この手のフレーズを弾きなれている方も弾きなれていない方も、とにかく失敗しないと思うスピードで録音してみよう。勿論オーバードライブなんてオフにして、クリーントーンでだ。アンプのトーンは全て5、ピックアップはフロントを使おう。













如何だろう、目安としてはこれをテンポ120で弾ければ上級者に入ると言えると思うが、しっかりと1つ1つの音が綺麗に鳴っているだろうか?。はっきりと音が出ずにパコッと鳴っている事が多いのではなかろうか?。4小節毎に1つ2つのパコ音ならそれは単なるミスで、プロでも日常茶飯事、でも3つ以上鳴ったら、それはミスではなくなり、単に貴方がその速度で上のフレーズを「弾けていない」事になる。

いつもはオーバードライブを効かしているから気づかないが、こうやってナチュラル音で弾いてみると、如何に自分がいい加減に指を這わせているか、如実に理解出来てしまう。

このパコ音の原因は右手のピッキングスピードに左手の運指がついていけない事にある。これは実は普通、当たり前の事。左手の方が右手よりも動きが大きく忙しい為である。だからパコパコと鳴っても、脳が馬鹿な訳じゃなく、人間の当たり前の姿なのだ。

しかし、上級者はそれを、速い速度で弾いてもしっかりと右手と左手がシンクロされて音が鳴るように、常に練習し、ある意味、人間の限界を超えた作業をしているのだ。

このネタを書くにあたって、オレも上のフレーズを弾いてみた。いやぁ、びっくりした。このフレーズ、2,3年前まではほぼ毎日練習していたフレーズであり、当時はテンポ140くらいで100%完璧に弾けていたのに、今はパコパコと鳴っている。下手になっているのだった。そこで数日に渡り、1日30分程度、これの練習に当て、ようやく以前のスピードでも弾けるまでに回復した。

ではさらに上を行こうとほんのちょっとテンポを上げてみる。すると途端に再びパコパコフレーズになってしまう。人はそれぞれ限界がある。これは致し方ないのか?。いや、違う。人間は自分で自分の限界を決定してしまうのだ。つまり、「人の限界」ではなく「自分が勝手に想定した限界」により、壁を越えられない。

今のオレのスピードよりも速く弾けるギタリストは腐る程いるだろう。その人達が神から選ばれし者なのだろうか?。それが1万人に1人とかなら、そのギタリストは選ばれた者かもしれない。でも実際は遥かに多い。彼らは指が6本ある訳でなく、脳からの神経伝達機能が超人的な訳でもない。脳からの命令を処理する能力は全人類ほぼ一緒、これは実証されているのである。

同じ姿形をした彼らに弾けるのだから、オレにも弾けるのである。ただ、より速く弾く練習をサボタージュしていただけ。これは皆さんにも言える。本レッスンでも市販の解説書でもスケール練習、運指練習は基本中の基本であり、仮に上の譜面をテンポ120で弾けなかったら、それは単なる練習不足でしかない。弾けないのではなく、弾こうとしていない、弾ける為の練習をしていないと言う事になる。

先に「脳からの命令処理は皆一緒」なのに何故速く弾けるんだ?、そんな疑問もあろうが、人間はある処理を極めると脳から命令される前に作業を行う裏技みたいのがあるらしい。要するに無意識のうちに体が動いているって事。勿論、これは生まれ持ったものもあるだろうが、練習を積む事によって超越した力も出てくると思う。オレも詳しくは知らないが、興味ある方は最新の脳科学書を読むと良いだろう。

練習法は簡単。上のフレーズをパコ音が鳴らさず確実に弾けるスピードより、ちょっとだけ速く弾く練習をするだけ。そして録音するなりして、どこでパコッと音が鳴るかを知る。人によっては小指を使った時に常に鳴るだろうし、弦を跨ぐ時の最初の音で鳴る傾向のある人もいるだろう。

それが判れば、そこを意識して弾く。パコ音が鳴る部分だけ、ちょっとだけ右手のスピードを緩めてやり、さらに左手の指をちょっとだけ速めてやる。本来はタタタタタタタタと一定のリズムで弾かなくちゃならないが、パコ音が鳴る部分は少し速度を緩めても良い。練習に当たってはタタタタータータタでも良く、これはタタタタタタタタと弾けるようになる為の過程でしかない。

練習中はパコッと鳴るところを常に意識する。でも1日30分くらいを何日か続けていればやがて無意識に一定のリズムで弾けるようになる。それが3日なのか、5日なのか、10日なのかは目的のテンポや人それぞれだろう。とにかく続けていれば必ず速く弾けるようになる。仮に1ヶ月、3ヶ月練習しても一向にスピードが上がらない。そんな方は「これが限界」なのではなく、練習の仕方が悪いのである。

そう言う人はきっとなんだかんだと自分の限界を決定していて、その範疇で弾こうとしてしまうから速くならない。とにかく左手が遅れるのだから、意識をして左手を運指をする。例えば小指でパコッと鳴るのだったら、小指で押さえる時だけ、やたらに強く押さえてみる。これは練習の為の運指だ。強く押さえる事で小指を意識している事に繋がり、やがてそこから、どうやったら速く弾けるか、見出せ、いつしか無意識に小指の適度な力を与えてくれる。。

スケール練習ってのはただ譜面通りに弾くのではない。どうやったら速く確実に弾けるようになるのか、常に頭を使うべきだろう。ちなみに右手のピッキングが下手ってのは論外である。1日30分どころか1時間も2時間もピッキング練習に費やすべし。

これはスウィープでも一緒だ。オレはスウィーパーって程のスウィープテクニックを持っている訳ではなく、オーバードライブを効かすと何となくカッコ良く聴こえるが、やっぱりクリーントーンで弾くと、全ての音がパコパコと鳴っていた。でも、これもクリーントーンで練習をするようになってから、だいぶパコパコ度が下がってきているのである。

スウィープを使う皆さん、一度、クリーントーンでポロロ〜ンと弾いてみると良いだろう。もし、パコパコと音が鳴っていたら、それは「スウィープを弾けているようで、実は弾けていない」のだ。

ハードロック、ヘヴィメタル系のギタリストの中には「クリーントーンでスウィープなんてしないし、自分が普段弾く音質で綺麗に聴こえれば良い」と言う人もいるかもしれない。でもそう言い切っちゃうのってとってもカッチョ悪いと。エレキギターはクリーントーンでも音が鳴る。どんな音質でも美しく弾けるギタリストが本当のカッコいいギタリストなんだと思う。

もう1つ譜面を用意しよう。上のフレーズを1オクターブ上げて、1,2,3弦を使ったフレーズだ。両方合わせて、テンポ120で弾けるようにしよう。但し、テンポ120が目標ではない。テンポ120で弾けて、初めてスタートラインに立つのだ。そこから125、130、135と上げて初めて速弾きが得意なギタリストと言えるのだ。






さて、冒頭にこのフレーズは「Cイオニアン、Dドリアン、Eフリジアン、Fリディアン、Gミクソリディアン、Aエオリアン、Bロクリアンを弾いたもの」と書いた。本サイトをしっかりと読まれている方はこれらのモード全てがCメジャースケール、即ちドレミファソラシドだけで構成されている事を理解しているだろう。

実際に上記譜面を見てみよう。おたまじゃくしのどこにもシャープ、フラット記号が1つもついていない。ピアノで言えば白鍵しか使っていない事になる。よって今回のフレーズは速弾き練習の他に、モードを理解したり、指板上の各フレットがどの音なのかを(自分が押さえているフレットは何の音なのか)理解する為のフレーズでもある。

最初の4小節はCから始まり、次はD、次はE・・・。だから1音1音をゆっくり弾きながら、今弾いている音を声に出してみる練習をすると良いだろう。5弦3フレットを押さえた時に「C!」もしくは「ド!」と発音するのである。その時心の中で「ドは5弦3フレットだ」と唱える。

こういう練習を毎日続ける事で、6弦0フレットから1弦22フレットまでの各フレットの音をすらすらと言えるようになるだろう。実はオレも2弦、3弦や、15フレットから先はあやふやだったりするので、今後、こういう練習をしっかりとせねばならない。

先に人間には限界がないと書いたが、物理的に限界点はあろう。今、頑張って弾けるのがテンポ140。145でもなんとなく弾けるが、相当に集中しないとならないし、録音して後に聴き直すと至るところでパコパコと音が鳴っている。それだと弾けたとは言えない。たかが5つの差と思う無かれ。これが大変。

オーバードライブを通せば、そのパコパコは気にならなくなるから、テンポ145でも聴こえは良いし、150でだって綺麗に聴こえる。でもあくまでもナチュラルトーンじゃないと意味が無い。だからナチュラルトーンでテンポ145、これが当面クリアする壁だ。とにかく少しの間、しっかりと基本に戻り、練習してみるつもりだ。

恐らくではあるが、上のフレーズ、ナチュラルトーンではテンポ155くらいが人間の限界点ではなかろうか?。ちなみに、ジャズギタリストのジョージ・ベンソンはTake 5と言う曲で、テンポ150近くできっちりと16分音符のアドリブを弾きまくる。勿論、ジャズギターだからして、ナチュラルトーンだ。ほとんどミスがない。勿論、単なる指癖だろう。それでも凄いギタリストである。



   



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