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リニューアルレッスン
     134話 ドミナント系スケールを理解しよう

2008.03.30

ドミナント系スケールとはドミナントコードの時に利用出来るスケールの事で、□7コードが鳴っている時に使うスケールだ。□7コードがドミナントコードの時は勿論の事、ドミナントコードとして機能しない場合(ブルース、ワンコード曲、モード等)でも使える。

主なスケールを挙げよう。それぞれの詳細は過去のネタを見て頂きたい。

ミクソリディアン
リディアンb7th(リディアン7thと言う事も多い)
コンビネーション・オブ・ディミニッシュ
   (半全ディミ、コンディミと略される事も多い)
ハーモニック・マイナー・ハーフェクト・フィフス・ピロー
   (ハンプファイブ、hmp5と略される事も多い)
オルタード
ホールトーン

これらは理論的にどれを使っても間違いではない。例えばキーがAの3コードブルースはA7とD7とE7が使われ、ドミナントコードはE7となるが、A7でもD7でもそれぞれのコードに対応する上の5つを使えてしまう。どのスケールを使うかはセンスの問題である。

ドミナント系のスケールの基本はミクソリディアンだ。まずはこれを構成音を含め確実に覚える事。

ミクソリディアンの構成音を数字で表す
 1st, 2nd, 3rd, 4th, 5th, 6th, b7th

メジャースケール(キーがCならドレミファソラシド)の7thの音だけがフラットするスケールである(キーがCならB音がフラットしBbになる)。3弦がトニックになるEミクソリディアンを下に示そう。

Eミクソリディアン

ドミナント系のスケールの場合、3弦にトニックがあるフォームの多くはこのように矩形に収まってしまう。だから一番覚えやすい。だからこれを覚えてしまえば、後はそれぞれのスケールがどの音を使っているか、それを数字で把握していれば弾けちゃうのである。とにかくこのフォームは数字と共に絶対に覚えてしまおう。

リディアンb7thと言うのはリディアンの7thがフラットしたものであるが、そう覚えるのでなく、ミクソリディアンの4rdがシャープする、そう覚えた方が楽なのだ。

リディアンb7thの構成音を数字で表す
 1st, 2nd, 3rd, #4th(これはb5thと同じ), 5th, 6th, b7th

Eリディアンb7th ミクソリディアンの4thがシャープする

指で覚えちゃ駄目だ。4th音がシャープするから、4th音が1つ右へフレットがずれる、そう覚えなくてはならない。と言うのも、指で覚えようとすると、他のポジションも全て指で覚える必要が出てくる。それは無駄に頭を使っているだけである。少なくともミクソリディアンを全ポジションで弾けるようになれば、第4音をシャープさせるだけでリディアンb7thを弾ける。

ではコンディミはどうだろう。同じく構成音を数字で表そう。

1st, b2nd, b3rd, 3rd, 4th, b5th(#4thと同じ), 5th, 6th, b7th

一般的なスケールが1オクターブ7音のところコンディミは8音あるから覚え辛いかもしれない。でもこれはミクソリディアン、そしてリディアンb7thを理解してればなんとなくどこを押さえるか、判ってくる。3弦をトニックとすると意外な程判りやすいフォームになっているでしょう?。

Eコンディミ

上をよぉ〜く見てみよう。このスケールはb3rd音が加わった以外はリディアンb7thの2nd音がフラットしただけのスケールなのだ。つまりコンディミとはリディアンb7thの2nd音をフラットさえ、b3rd音を加えたスケールなのだ。しつこく書くが、リディアンb7thはミクソリディアンの4th音がシャープしただけのスケール、だからミクソリディアンを完璧に身に付ければ、リディアンb7th、そしてコンディミと応用が効くのである。

次にhmp5を考えよう。

hmp5の構成音を数字で表す
 1st, b2nd, 3rd, 4th, 5th, b6th, b7th

E hmp5(b6th音は1弦、2弦のどちらでもかまわない)

これはミクソリディアンの2nd音と6th音の両方をフラットさせたスケールとなる。だからこれも新たにhmp5として覚えるのでなく、hmp5の構成音を数字で理解した上で、ミクソリディアンを基本に2ndと6th音を左にずらせば良いだけなのだ。

ではオルタードはどうなるか?。

オルタードの構成音を数字で表す
 1st, b2nd, b3rd, b5th, b6th, b7th

Eオルタード

これはミクソリディアンから見出すのはちょっと難しいかもしれないが、コンディミからの応用と思えば判り易いと思う。まず5番目のb5th音まではコンディミと同じだ。異なるのは6音目、7音目だけで、コンディミでは5thと6th音がそれを担うが、オルタードはこの2音の間のb6thを取っているだけである。

判りづらいだろうから、指板表を示そう。

EコンディミからEオルタードへ

最後にホールトーンを解説しよう。ホールトーンは全て全音間隔で構成される。

ホールトーンの構成音を数字で表す
 1st, 2nd, 3rd, #4th, #5th, b7th

Eホールトーン

これはオルタードの変形と思って良い。オルタードのb2ndとb3rdの2音の代わりに、その間に位置している2nd音を使うだけ。他はオルタードと同じである。

EオルタードからEホールトーン

勿論、これらは言うは易し、書くは易しとも言える。どれもミクソリディアンを基本とし、それを応用するとは言っても、結局は1つ1つ覚える事になり、短期間での習得は余程の記憶力と練習量が豊富でないと不可能だろう。

でも一つ考えてみよう。我々は九九、1x1〜9x9までの掛け算を暗記している。でもインドでは小、中学生が99x99(20x20までだっけか?)までを暗記しているのだ。インド人の脳味噌が我々と異なるのでなく、それは数字の教育がなっているから。

今、我々が2桁の掛け算暗記しようと思えば、かなりの日数を消化するだろう。でも出来ない訳ではないでしょう?。インドの小学生が出来るのだから・・・。2桁の掛け算をを今から覚えるのと、スケールを今から5つ覚えるのは同じであり、要は根性とやる気である。

むしろ2桁の掛け算をを暗記するよりも今回の5つのスケールを覚える方が多分簡単であろう。いや、この他のマイナー系のスケールも含め、ポップスで使われるスケールを全てを覚える方がきっと楽だと思う。



   



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