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リニューアルレッスン |
2008.04.26 |
今回はちょっと目先を変えて、宅録について述べたいと思う。宅録を楽しめれば音楽生活に変化が訪れるし、楽しむ以前に、自分の弾いたフレーズを録音して聴き直す、これは物凄い練習になる。自分のフレーズをオンタイムで弾いていると「あぁ、オレって上手になったなぁ」と感じるが、後で聴くと、やたらに欠点を見つけられるのだ。 以前にも書いたでしょう?。Smoke On The Waterを弾けると豪語しているアマチュアギタリスト、相当数いると思う。でも本当に弾けているのか?。あのリッチーのフレーズは意外と難しいのだ。オレも未だにテキトーに弾こうとするとミスってしまう。録音さえすれば、リッチーの演奏と比較出来、多くのアマチュアギタリストは自分の下手さを痛感する筈だ。宅録は現在の己のレベルを計る為の最高の手法である。 しかし、宅録をするにはアンプシミュレーター、モデリングソフトと言ったものや、音源をトラック管理出来るDAWソフト、さらにはカラオケとしてmidi音源を利用するからmidiシーケンサー(近頃は進化しオーディオシーケンサーなるソフトもある)だって必要だ。これを全て市販のもので賄おうと思うと軽く5万を超えてしまう。 そんなのアホらしいでしょう?。今回はそれを0円、タダでやっちまおう、それをお教えしたい。すでに宅録にはまっている方には常識のネタかもしれないが、これから宅録をしようなんて方、必見であろう。市販のソフトなんてアホらしくて買う気が起こらなくなると思う。 まず1つ、最低限必要なものを挙げよう。パソコンのOSはWindowsユーザーならWindows2000かXP(現行OSのVistaは色々と問題があって、あまりお勧めは出来ない、コチラを参照の事、またWindows98は流石に使えない)。ハードウェアスペックはCPUは1.5Ghz以上、メモリは512MB以上、ハードディスクの空き容量が10GB以上、これを満たしていれば0円で宅録が可能だ。 おっと、パソコンとギターを繋ぐコードが必要だ。パソコン側のマイクジャックはステレオミニジャックなので、ギターのシールドをそのまま挿せないでしょう?。だからギターのシールドを入力出来、ステレオミニジャックに出力出来るコードが必要。モノラルタイプで1000円、ステレオタイプで2000円くらいで売っているだろう。 さて、Windowsの標準のオーディオドライバはイマイチ性能が悪く、ギターやシンセサイザーから音を入力すると、タイムラグが生じ、音が後れて鳴ってしまう。パソコンそのものの機能によってタイムラグは異なるようだが、一般的に0.5秒近く遅れてしまう(不思議と昔使っていた東芝パソコンは遅れなかった、相当に優秀なサウンドカード、ドライバがインストールされていたのだろう)。 これを解決するにはASIOドライバー(アジオと読むらしい)と言うのが必要になる。ASIOとはオーディオドライバの規格で、ギターやシンセ入力時の遅れを最小限にしてくれるドライバなのだ。何故Windowsで標準にならないのか不思議なくらい。 これは一般的にオーディオインターフェースと言う外付けのハードウェア(物によるが5千円〜3万くらい)についてくるから、一番確実なのはオーディオインターフェースを買っちゃう事だが、今回はタイトルの通り、0円!、買うなんてアホらしい。 この他にアプリケーションとしてDAWソフト、midiシーケンサーソフト、VSTプラグインツールの3つが必要になる。これらも勿論0円!、タダで全て入手しちゃう。1つ1つ解説しよう。 DAWソフトとは主にオーディオ音源をトラック単位で管理出来るソフトだ。例えばトラック1にはバッキング音源であるmidiカラオケを、トラック2には自分で演奏したリズムギター音源、トラック3にはオブリガート音源を、トラック4にはギターソロ音源を・・・、これらを管理、編集が出来るツールである。ユーザーインターフェースとしてはミキサーを思い浮かべてくれれれば判り易いだろう。 midiシーケンサーソフトは、その名の通り、midiを扱うソフト。midiエディターとも言われていて、これもトラック、いやチャンネルと言うのかな?、チャンネル管理が可能だ。ch1にはピアノ、ch2にはオルガン、ch3にはベース、ch4にはドラム・・・。音楽理論に長けているのなら新規でどんどん入力していけば良いし、海外にはロック系のmidi音源と言うのは腐る程存在しているので、そういうのを利用し、ギター音が入っている部分を削除すれば、すぐにカラオケ音源が出来上がる。中にはDAWソフトそのものがオーディオとmidiの両方を扱えるものもある。 VSTプラグイン、これはちょっと聴きなれないと思うが、要するに音源である。アンプシミュレータやモデリングエフェクターと言った、音を加工する為のツールと思って頂ければ良いだろう。これらは単体では動かない。実行ファイル形式ではないのだ。ホストプログラムにプラグインと言う形で機能する。そしてホストプログラムと言うのが一般的にDAWソフトなのだ。 このVSTプラグインの良いところはどんなホストプラグラムであろうが、VSTと言う仕様に対応しているものであれば、何でも使えちゃう汎用性がある事。「このアンプシミュレータ、良い音がするのにオレが使っているDAWソフトでは使えないぜ!」なんて事はあり得ないのだ。 例えばDAWソフトとして市販品として有名なのが幾つかある。オレも使用しているSamplitudeやLogic、Tracktion、Cubase、Sonar、etc...。これらはDAWソフトであり、全てがVSTのホストプラグラムになる。どの製品を使おうが、市販のVSTプラグインは勿論の事、フリーウェアのVSTプラグインの全てが利用可能なのだ。勿論、中には機能しないものも存在するのだが、それはパソコンのスペックの問題が第一で、後は単なるプラグインのバグって場合が多いだろう。 と言う事で纏めよう・・・。
ASIOドライバ これらを使う事で、宅録が可能となり、全てフリーソフトが存在するのである。
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