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リニューアルレッスン |
2008.04.26 |
0円宅録ネタの最後は、他の幾つかのフリーウェアの紹介と、補足事項を書こう。
SoundEngine Free 前者はいわゆるwavエディターと呼ばれるもので、DAWソフトはwav等のオーディオ音源をトラック管理するが、wavエディターってのはwavそのものの波形、左右のチャンネルを加工するツールだ。どういう場合に使うかと言うと、オーディオレベルの上げ下げやフェイドイン、フェイドアウト、さらには一般的なディレイ、リバーブ、コーラス等のエフェクト処理も可能だ。 オレはいつもReaperでトラック毎に音源を作り、それをミックスダウンし、1つのwavファイルを作成する。そしてこのSoundEngineを利用し、そのwavファイルのレベルを全て-12.0DBに加工し、フェイドインとフェイドアウト加工を行っている。 続いてJet Audio。これは要するにWindows Media PlayerやWinAmpと同じく、オーディオ、映像再生ツールだ。でもこれの利点はCDからのリッピングやファイルのコンバートが出来てしまうのである。宅録で利用するのはこのファイルコンバート。インターネットや自分のiPodに音源を転送する場合、wavファイルだと駄目、mp3やwmaファイルにしないとならない。そんな時にJet Audioが利用できるのだ。
VstHost これはVSTプラグインを呼び出す為のホストアプリケーションだ。DAWソフトのReaperもホストアプリケーションになるが、この2つは単にVSTプラグインを呼び出す為だけのツール。パソコンをギターアンプ化するだけだったら、Reaperを使うよりもこの2つのソフトを使った方が便利かもしれない。 VstHostはReaperと同様に複数のプラグインを利用出来る。FreeAmpとClassicシリーズの単体エフェクターを複数使うと言った事が出来る。MinHostは非常に処理が軽いホストアプリケーションで、これはどうやら1度に呼び出せるVSTプラグインは1つだけのようだ。 Reaperを先に紹介してこの2つを最初に紹介しなかったのは、最終目的が宅録なので、DAWソフトのReaperをホストアプリケーションにした方が面倒でないし、この2つはやたらに初期設定が面倒なのだ。特にasioドライバーの設定、音が鳴らなかったり、音がコンマ数秒遅れて鳴ってしまったりと、訳判らない状態に陥ってしまった。 まぁメニューの内容を1つ1つチェックしていけば、おおよそ見当が付くだろうが、パソコンのオーディオ音源がどのような仕組みで鳴るのか、その辺を理解していないパソコン初心者のような方は、かなり苦労すると思う。特にVista搭載マシンではオレも四苦八苦した程。
補足事項としてはオレの使い方が悪いのかもしれないが、どうもFreeAmp3のノイズリダクションが扱い辛い。だからFreeAmp上ではノイズリダクションをオフにし、その代わりにReaperの標準で添付されているJS:Misc/nozegateを使っている。納得出来るノイズゲートではないが、FreeAmp3のよりましだと思う。これもVSTプラグインの一種だろう。 この時の注意点としては、ノイズゲートのプラグインを先頭に持っていく事。そうしないと満足の行く結果にはならない。もし間違ってアンプや他のエフェクタープラグインの後ろに追加してしまったら、マウスでドラッグすれば移動するので、必ずノイズゲートを先頭に置くようにしよう。 最後にVSTiプラグインについて補足しよう。新138話に書いた通り、midiデータに対して機能するものだ。聴いた方が早いだろう。 まずは純粋なピアノ音をフェンダーローズ風に、さらにレスリースピーカーで回したような音に加工してみた。オリジナル音もオーディオファイルにしているが、これはmidiファイルをそのままオーディオ化しただけで、マイクロソフト標準のmidiのピアノ音だ。勿論、これはこれで悪くない。今回は単にフェンダーローズの味付けを楽しんだ訳だ。 Reaperでピアノ音のmidiデータを読み込み、VSTiプラグインの4Front ClasscEPでフェンダーローズ風のサウンドにしている。この状態で、midiデータはオーディオデータに変化するので、後はVSTプラグインでフェイザーとコーラスを加えただけだ。
ちなみにmidiデータとオーディオデータの両方を扱えるMusic Stadio Producer、仕様としてはVSTプラグインもVSTiプラグインも利用出来るとあるが、オレの環境ではVSTiプラグインはほとんど動作しなかった。上の3つの音源は、Reaperでトラックを1つ1つ加工したものである。
最後に!。VSTプラグイン、VSTiプラグインは何度も書いている通り、無数に存在する。だから見つける度にダウンロードしていると、そこれそ時間の無駄と言うもの。日本ではどうもサンプラーとか、テクノっぽいのが流行しているようで、この手の解説サイトが複数存在する。 中には全世界のVST、VSTiプラグインをランキング化しているところもあったりする。まずはその手の日本語によるVST、VSTi解説サイトを覗き、内容を1つ1つ確認しよう。そして本当に自分が欲しいと思うものだけをダウンロードすると、時間を有効に使えると思う。 やはりキーボード、シンセサイザー関連が多く、上のハモンドオルガンB-3のサンプリング、開発者のDSK Musicは他に幾つかのオルガンサンプリングも存在し、まんまジョン・ロード、そんなのもあるらしい。また他を探すと、メロトロン系の音源、これで簡単にジョン・ポール・ジョーンズのサウンドを作れるし、ムーグ系のVSTiも多く、ヤン・ハマーごっこだって出来ちゃうのである。 実はこの話は、うちのバンドの(バンドと言っても各自多忙で休止状態)キーボーダーのKさんから教わったのだった。曰く、今後はユーザーインターフェースとしてのmidiキーボード(音源がないただの電気鍵盤だから小さく軽い)にノートパソコンでスタジオに通うのが楽かもしれないと・・・。確かにそうだよねぇ〜。
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