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リニューアルレッスン |
2008.01.21 |
ロックギターを始めて、洋楽の興味を覚え、中でもディープ・パープル、リッチー・ブラックモアをカッチョイイと思った初心者ギタリストはまずSmoke On The Waterを練習する。そしてそれをクリアすると後半部の速弾き部分に弾かれHighway Starをマスターする筈だ。 次なる練習曲として当然来るのがBurn。でもこのBurn、一筋縄では行かない。Highway Starを弾けるのだから、前半部の速弾き部分はなんとかなるにせよ、後半部のコードトーン奏法で挫折した人、沢山いるのではなかろうか?。 ロックバンドを組み、ディープ・パープルを演ろうとなるとSmoke〜、Highway〜、そしてこのBurnは誰が何と言おうが演目加えなくてはならない曲。他のメンバーが「よし!、次はBurnだぜ!」と意気込んでもギタリストの貴方が弾けない。これではカッチョ悪過ぎる。 そこで、今回は「Smoke On The Waterをなんとか弾ける人が、Burnを弾く」、そう題してやっていこう!。まずは音源を聴いて頂こう。 そうそう、Burnの第1の難関は実はメインリフだったりするが、そこは各自、根性入れて弾けるようにするしかない。6弦に親指を使うか、否か、その辺は自由である(オレは親指を使っている)。これが弾けなかったら、もう初心者であろうがロックギタリストを名乗っちゃならない。
たったこれだけでBurnを弾いた事になるのである。勿論、リッチーのフレーズをコピー出来るようになるのが一番であろうが、フレーズを練習中は上のような音源のギターソロをかましても、きっと誰も悪口は叩かないと思う。だって、少なくともトミー・ボーリンのギターソロよりも遥かに良い。麻薬に犯されていようが、プロのギタリストのギターソロよりも優れているのだから、こういうギターソロだって十分にありなのだ。 基本となる指板表を示そう。
Gマイナーペンタトニック+α 10秒から30秒までの20秒の間はすでにお馴染みのマイナーペンタの第1ポジションを利用している。これに低音のb7thと高音の4th音(これを1音チョーキングして5thに)を使っているが、勿論、第1ポジションだけでも十分にこなせる。特に速弾きする必要は無いが、速弾きで一番簡単なトリルを使うのも1つの手。 今回の音源では15秒部分では5弦3フレットの5フレットのトリル、25秒部分では2弦3フレットと6フレットのトリルだ。トリルで16分音符を作る事で、フレーズにメリハリを持てるようになる。また下のようなマイナーペンタで良くある速弾きもSmoke On The Waterを弾けるのなら、こなせるだろう。ハンマリングオンとプリングオフを利用すればさらに楽に弾ける筈だ。
この30秒までのコード進行はGm - Gm - FonG -FonG - C - Cとなっているので、マイナーペンタだけでなく、ドリアンモードを使うと最も良い響きになってくれる。GmとFonGではマイナーペンタを使い、Cコード部分ではドリアンを、この時Cの3rd音に当たるE音を効果的に使うと優れたフレーズになってくれる。 30秒からはGマイナーペンタトニックスケールの第1ポジションを1オクターブ上げている。3フレットからの第1ポジションのまま弾いても良いとは思うが、オリジナルフレーズもここから高音部分を使うので、多少でも似せるのなら1オクターブ上げた方が良い。これもメリハリの1つだし、この時にリアピックアップをフロントピックアップに変更しても面白い。 1つだけ注意点は41秒部分。ここはコードトーン奏法に入る直前であるが、コードはD7が鳴っているので、2弦18フレットの1音チョーキングから、半音下げてF#の音にするのが良い。どの曲のどんなギターソロでもそうだが、ドミナントコード、BurnではキーがGmでそのドミナントコードはD7であり、このD7の時にどのスケールを使うかもミソだ。 今はマイナーペンタやドリアンだけで弾き倒しても、いずれは、特にハードロック、ヘヴィメタルが好きならば最低でもhmp5(BurnならD-hmp5、これはGハーモニックマイナーだ)は覚えるべきであろう。そしてこのF#音はD-hmp5で最も重要な音である。勿論、オレのようにD7のコードトーンと解釈しても良い。 さて、難関のコードトーン奏法部分。使う音はGナチュラルマイナーにナチュラルの7th音(これがF#だ)を加えたもので、この音は当然D7部分でしか使わない。
譜面は次の通りだ(若干音源とは異なる)。D7のコードトーンを弾くのが難しいと思うが、これくらいは頑張って練習しよう。もし頑張っても弾かなかったら、ひとまず4、5弦部分は無視して、1、2、3弦の3音だけを使っても良いだろう。
さぁ、如何だろう?。今までBurnは難しくて手を出さなかった方でも、今回のようなギターソロなら、ちょっと頑張れば弾けるのである。バンドのメンバーにも「Burnをやりたいのにお前が弾けないから出来ないじゃないか!」と文句を言われる事もない。 コードトーン奏法の決めフレーズ部分は前話で紹介したフレーズ、そしてリッチーの弾くオリジナルのフレーズ(新126話)の練習も怠らないようにしよう。 オリジナルのフレーズを弾けるようになる事が望ましい。でも初心者にそれを求めるのは無理だし、上述したが、少なくとも今回紹介したギターソロ、Smoke On The Waterをなんとか弾ける、そんな初心者にも多少の努力で弾け、しかもトミー・ボーリンのそれよりは遥かにクオリティが高いのだから、やって損は無いだろう。
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