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リニューアルレッスン |
2008.01.18 |
ロックギタリストがジャズギタリストに馬鹿にされる要因の1つは、ロックギタリストは自分が押さえている音が何なのか、理解していないで弾いている事。なるほどCm7(9)は押さえられるけど(中には押さえられらないロックギタリストだって多いだろう)、それを構成音で認識していないで、指のフォームとして覚えているだけ。だから応用が全く利かない。 Cm7(9)の一般的なフォームは6弦と5弦をトニックとしたこの2つだろう。
ではこんなCm7(9)を弾いた事がおありか?。
恐らくロック系の人はこんな押さえ方をした事がない人の方が多数を占めると思う。ちょっと3つを弾き比べて欲しい。6弦トニックのCm7(9)はトップノートの9th(2ndの事ね)が響き過ぎる。テンションを強調する時にはこのフォームが最適だが、そうでない時は5弦にトニックのあるフォームが良い。 5弦トニックの場合は、トップノートに同じく9th(しつこいが2ndね)が来ているが、下の音がb7thと9th音に近い為にトップノートがさほど強調されない。でもこの場合、Cm7(9)であると3フレットの位置だから全体の音が1オクターブ低くなる。 そこで登場するのが3弦をトニックとしたCm7(9)なのだ。これは5弦トニックのフォームを1オクターブ上げたものになっているので、全ての悩みは解消される。唯一の欠点は非常に押さえ辛い点・・・(でもこれは慣れるしかない、毎日10分くらい押さえていれば1〜2週間くらいでなんとかなる筈だ)。 同じく、C7(9)もロックやブルース系のギタリストが使うフォームは6弦、5弦をトニックとしたフォーム。
でもジャズ系の人は3弦をトニックとした下のフォームを使う事も多い。
そしてこの3弦トニックのコードフォームはジャズ系のコードブックには掲載されているが、ロック系のコードブックや教本に掲載されている事はほとんどないと言って良いだろう。 ロックギタリストはフォームでコードを押さえるから、教本に載っていないフォームは知らない。よって3弦トニックの□m7(9)、□7(9)、□maj7(9)(この例は掲載しないがもう判るよね?。C7(9)のb7th部分を半音上げれば良い)を弾けないし、そもそも知識の中に存在しないのだ。 勿論、この3弦トニックの□m7(9)、□7(9)、□maj7(9)もフォームで覚えちゃえば良いが、では#9th, b9th, 11th, #11th, 13th, b13th・・・、この辺のテンションが付いたコードも全てフォームで覚えるのだろうか?。 人より長けた記憶力がある人物ならそれも問題ないだろうが、本サイトで提唱しているように、指板に数字を当てはめる事で、最低限の記憶力でそれらテンションノートを含むコードを押さえる事が出来るのだから、無理にフォームで覚えようとしない方が楽だと思う。 また、コードをフォームで覚えてしまうと、前話のような枯葉をコードトーンで弾く事はまず不可能だろう。そりゃそうだ、自分がどの音を押さえているのか、全く理解していないのだから・・・。 最近のヤングギター誌は知らないが、数年前の物は、このコードトーンアルペジオですらフォームで覚えてしまおうなる感覚で特集が組まれている事が多かったように思える。この方針は明らかにアホなギタリストを大量に生産する工場でしかない。 あくまでも個人的な好き嫌いでしかないが、ギターを理論も含めて学ぼうとするのなら、ギターマガジン誌、もしくはジャズに特化しているが、ギター以外の楽器のネタも満載のジャズライフ誌の方が適していると思う。
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