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リニューアルレッスン |
2008.01.14 |
ドリアンモードの練習をするのだったらやはりマイルス・デイヴィスのSo What進行が良いだろうが、今回紹介するのはSo Whatと同じ進行を持つジョン・コルトレーンのImpressionsだ。 これを聴いて「なんだ、ジャズかよ〜」と思う無かれ。確かにジャズのアレンジでmidiを作成したが、ロックビートのドラムを叩き出せば、このテンポだから相当なハードロック曲に変化してくれるのがこのImpressionsなのだ。 原曲を知っているから、ベースはウォーキングベースの方がかっこいいとは思うが、これをトニック中心のベンベンベースで弾けば、より重く感じるリズムにもなってくれるだろう。 コード進行は次の通り。 Dm7 x 16 - Ebm7 x 8 - Dm7 x 8 冒頭に書いた通り、この曲はドリアンモードの練習曲として最適だ。Dm7ではDドリアン、Ebm7ではEbドリアンを使う。そしてドリアンが使えると言う事はドリアンから2音取り除いたスケールがマイナーペンタと考えて良いので、Dm7でDマイナーペンタ、Ebm7ではEbマイナーペンタが使える。
前話はミクソリディアンモードがマッチするコード進行だった。そして上記はドリアンモード。それの両方を味わえるコード進行がハービー・ハンコックのCantaloupe Islandである。 Fm7 x 4 - Db7 x 4 - Dm7 x 4 - Fm7 x 4 コード進行は上の通り。詳しくは新99話に書いてあるのでそちらも参照して頂きたい(midiデータもそこでダウンロードして欲しい)。 このコード進行の場合、基本は、、、
Fm7 - Fドリアン だ。但し、Db7ではFナチュラルマイナーも使え、イコール、Fm7とDb7ではFマイナーペンタを、Dm7ではDマイナーペンタと言ったようにマイナーペンタトニックスケールだけでも弾けてしまう。勿論、Db7でDbマイナーペンタを使うのもアリだ。
ワンコード物やモードだとどうもつまらない。様式美、コードトーンで綺麗な速弾きをしたい。そんな人にはバラード曲をお勧めする。スタンダードナンバーのAutumn Leavesだ。
n125-02.mid(テンポ110) テンポ110ではバラード風に弾け、150ではボサノヴァ調なんて面白いだろう。190では頑張って弾きまくる・・・。 コード進行は次の通り。
やたらに長い、32小節もある。でも4つに分割されているし、Aメロは繰り返しだから、8小節ずつ覚えて行くと良いだろう。これが難しいとか覚えられないなんて口が裂けても言ってはならない。このコード進行は枯葉だけでなく、色々な曲、ロックでも使われている。覚えて損は無い、ではなく、覚えなくちゃならないコード進行だ。 まずはテンポ110のmidiでコードバッキングを四つ切(1小節4分音符4つのカッティング)で練習すると良い。慣れたらテンポを上げて行こう。また知識のある方はそれぞれのコードにテンションノートを付加して行こう。 アドリブをするにはキーはBbだが、ギタリストの場合は、素直にGmと考えた方が良いだろう(実際にこの曲は途中でBbから平行調のGmに転調されている)。よって、GマイナーペンタかGナチュラルマイナーを使う事になるが、「らしく」弾くには頻繁に出てくるAm7b5 - D7とCメロのEbmaj7 - D7をどちらもD7の一発2小節と考えて、ここでドミナント系のスケールを使うと良い。
さて、今回3度に渡って合計7つのセッションで使えるコード進行パターンを説明した。これらは解説している通り、全て、コードに対するマイナーペンタトニックだけでも弾けるし、モード的に各種モードも利用出来る。また、□7のドミナントコード部分ではドミナント系のスケールの練習にもなる。 つまり、マイナーペンタトニックしか知らなくてもアドリブを楽しむ事が出来るし、知識やテクニックがあれば、様々な解釈が可能なコード進行なのだ。□7コードの場合、裏コードを意識すれば、さらにアウトフレーズを作る事が可能になるし、コンディミやhmp-5を使えば、ヘヴィメタル特有のフレーズも作成出来る。 正直、Smoke On The WaterやHighway Starでギター練習しているよりも、今回解説した7つのコード進行でひたすらアドリブ練習をした方が、より想像力が膨らむし、為になると思う。 また最後の枯葉は別にして他の7つはベースラインも簡単に作ってあり、ギタリストが片手間にベースを弾く事も出来るので、ギタリストだけが集まってしまうギターセッションでも容易に誰もがベースを弾く事が出来るだろう。
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