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リニューアルレッスン
     122話 ストレッチ奏法

2008.01.04

20年以上前のギター教本の記憶を辿ると、ほとんどが第1ポジション、第2ポジションと言ったようなブロック単位で弾く事を薦めていたように思う。しかし、速弾きをする場合、これに従おうとするとどうしても無理が生じてくる。そこで出てくるのがストレッチ奏法と呼ばれるもの。

これは1本の弦で最長で全音で3つ弾く事。と書いても判らないと思うので・・・。下はAドリアンにb6th音を加えた第1ポジションを中心とした指板表だ(言い換えるとAナチュラルマイナーに6th音を加えた第1ポジションである)。四角が一般に第1ポジションと呼ばれるものだ。

この中から全音で3つ分、それぞれが全音になっている3つの音を拾ってみよう。

例えば6弦の3フレット、5フレット、7フレットの3つの音。ブロック毎に弾くのだったら6弦3フレット、5フレットと弾いたら次は5弦の2フレットを押さえる事になる。でも弦を跨るとアクションが左手も右手も大きくなるので速弾きには向かない。だから、左手を大きく広げて、6弦、3、5、7フレットと弾いて行く。左手を広げるからストレッチ奏法と呼ばれる。

そしてこのストレッチを使用した速弾きってのが80年代以降一般化している。譜例を示そう。





ただ、上の譜面は運指練習の域を超えていない。と言うのも偶数小節の全音符の音、これが妙な音で終わっているからだ。勿論、コードによってこの音でも問題のない事もあるが、可能な限り、トニック、もしくはコードトーンで終了した方がフレーズとして安定感が出てくる。

上はコードがAmを想定している。よってトニックはA音だ。このように始める音を変えたり、16分休符を先頭に付けるだけでほぼ同じ運指なのにしっかりとトニックで終了するようになる。運指練習用のフレーズから実用フレーズにするにはこれが大切なのだ。始まりの音は速弾きの場合どの音を使ってもさほど問題は生じないが、終了音だけはコード感、Amだったら基本はトニック、1st音のA、もしくはコードの構成音であるb3rd, 5th, b7th、それぞれC, E, G音で終了するのが望ましい。

ストレッチ奏法は単に上がって下がる、下がって上がる、これだけ弾いていてもマンネリ感が出てしまう。そういう時にラン奏法が有効的だ。ラン奏法とは短いフレーズ、パーツを繰り返して演奏する事。

1本の弦で3音を使うのでストレッチ奏法とラン奏法を併用すると2本の弦で2〜4小節弾き切れる事になり、フレーズに詰まったらストレッチ奏法にラン奏法!、非常に有効的だ。

しかし、これも演り過ぎるとトミー・ボーリンのように引き出しのない下手糞ギタリストと言われてしまう。そこでラン奏法の本当の醍醐味であるフレーズをちょっとずつ変えて行く事を励行しよう。

2本の弦で6つの音、上以外にも5、6個のフレーズは作れると思う。6つ作れたら12小節くらいのラン奏法をしてもトミー・ボーリンとは呼ばれないし、6弦と5弦、3弦と4弦も使って36小節くらいをノーブレスで弾きまくったら今度はメカニカルなテクニシャンと呼ばれるだろう。

さらにストレッチ奏法をしながら大胆な音飛ばしをするとフュージョンやジャズフレーズっぽくなるので、合わせて練習しておくと良いだろう。またこの手の演奏の基本はオルタネイトピッキングであるが、ハンマリングオン、プリングオフを利用するとレガートフレーズになって、より流暢に聴こえる。

16分音符だったら新120話で提供したmidiデータくらいのスピードで練習するのが最適だろう。キーがAmより下、GmやF#mだと手の小さい方はこの手のストレッチ奏法は難しいかもしれないが、それだったら1オクターブ上げて弾けば良いだろう。



   



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