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リニューアルレッスン |
2007.12.13 |
Am7に対するスケールで一般的なものを挙げよ。
Aマイナーペンタトニック 他にも民族音楽から発展したスケールがあるが、ひとまずこれくらいを知っていれば良い。この中で二重丸のついた4つのスケールは最初の5音までは同じ(1st〜5th)。そうこの4つは6th音と7th音がフラットするだけの違いでしかない。 皆さんは、ギターの1フレットから22フレットまでで、この5音を全て弾き切れるか?。これはメジャー系のスケールにもいえる事だし、何度も口酸っぱく言っている「メロディ、フレーズの基本はトニックに始まりトニックに終わる」を意識していないと瞬時に出てこないと思う。 要するにギターの指板上でまず全てのA音を見つけないとならない。6弦5F、6弦17F、4弦7F、4弦19F、1弦5F、1弦17F、5弦開放、5弦12F。この程度をギターを抱えながら瞬時に押さえられればひとまず合格だ。 意外と忘れがちなのが2弦と3弦。2、3弦トニックから始まるスケール練習なんてほとんどの人がやっていないだろうからどこにA音があるのか、記憶すらないって人もいるだろう。こういう人は練習方法がまずい。恐らくスケールを第1ポジション、第2ポジションと言ったようにブロック単位で覚えているのだろう。 いや、そこまでは問題が無いが、スケール運指練習する際に、常に6弦スタートで上昇、1弦スタートで下降、そんな事をやってはいまいか?。これを第1ポジションから第5ポジションまで。それは何を意味するかと言うと第1ポジションを除いて、スケールのトニック意外の音から運指をスタートしている事になる。要するに基本である「メロディ、フレーズはトニックで始まりトニックで終わる」、これを励行していないことになる。 新14話と新90話を見て頂こう。このようにギターを弾く際にはまずは1オクターブ内で、次に2オクターブ内、そして2オクターブもあれば大概のフレーズは作れてしまう。 スケールを1〜6弦のブロック単位で覚える、ここまでは当たり前。皆さんが先へ行くにはそこから1オクターブ上、下の関係を知る事だ。Aドリアンで例を示そう。
黒数字が第1ポジションスタートの2オクターブに渡るAドリアンで、水色が補助的な音の位置、赤色がさらに加えるとフレーズの幅が増える音。普通の一般的なフレーズを考えるにはこれだけで十分だ。ミソは第1ポジションの1、2弦、第2ポジションの6弦を無視している点。あくまでもフレーズ作りで最重要なのは4弦7フレットのトニック音なのである。 上の指板表で判るのがA音が6弦5F、5弦7F、この他に6弦5Fの2オクターブ上の2弦10Fがある事。この2弦10Fを忘れちゃならない。このように練習、記憶すると、ブロック単位で練習した運指をいずれ使わなくなってくる。
5、4、3弦を見よう。美しいくらいに5、7、9Fと並んでいる。ドリアンの場合、こうやって考えると非常に弾き易い、フレーズを作りやすいスケールなのだ。勿論、今までのブロック単位で覚えた運指を今後止めなさいって事ではない。各自、考えて自分が弾き易い運指を考えましょう。その際には常にトニックの位置を気にしている事、これが重要なのだ。 オレはドリアンの場合(下はAドリアン)、この程度の指板しか使っていない(速弾き時)。
以前はせっかく覚えたんだし、何しろ音数を増やしていかないと速弾きは出来ないと、0〜22Fまで全てを使うようなギターを弾いていたが、相当に無駄があると気付いて、色々と吟味した結果が上。3弦、4弦に最も多く音が配置されていて、この2本の弦でハンマリングオン、プリングオフを絡めて「スライドでのポジション移動」をする事で、周辺の1、2弦、5、6弦を絡めかなりのフレーズを作れる事が判ったのだ。 さて、ここで3弦2フレットに注目しよう。ほらっ、ここにもA音が隠れているではないか。これを使わない手はないでしょう。オレがここを使う時は主に2弦4フレットのb5thを使いたい時だ。その他、ナチュラルの7th音も利用する。
速弾きする際には6、5弦も使って結局は第5ポジション全てを使う事になるが、6、5弦を使う時はむしろこんな感じだ。
実際のフレーズはこのようになる。5弦と4弦のスライドが鍵となっている。
と言う事で、とにもかくにもマイナースケールは最初の5音は重要だ。これを覚えておく事で、突然頭が真っ白になっても、トニック(1st音)がどこにあるかだけ理解していれば、まずはその5音を弾いちゃう、そういう事が可能だし、冒頭で書いた通り、ナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーは6thと7thがフラットするかしないかだけなので、スケールを覚えたり、演奏中にスケール変更にも役立つ。楕円で囲んだ部分、トニックが小指か薬指で出発するようなラインは見落としがちなので、チェックしよう。
トニックがどこにあるか、それが判れば、1フレット左にずらせば7th、2フレット左にずらせばb7th、1フレット右にずらせばn2nd(これはフリジアンの1音だ)、2フレット右にずらせば2ndになる、こういう事も覚えておこう。同じく5th音がどこか理解していれば、今度は1フレット右にずらせばb6th、2フレット右にずらせば6th音。さらに2弦を除いて5フレットと平行して上の弦を見ればそこにトニックがある、これだって考えなくても出てくるでしょう?。
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