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リニューアルレッスン
     119話 常にスケール構成音をチェックせよ

2008.01.02

前話から引き続きSmoke On The Waterをネタにしよう。

この曲、キーはGm、これは皆さんご存知であろう。そしてヴォーカル部分のコード進行も理解されていると思う。でもギターソロ部分のコード進行はご存知か?。知らない人、意外に多いと思う。と言うのもロックの場合、転調でもない限り、ほとんどの曲はキーにマッチしたスケールで弾き倒しちゃうからである。

この曲はキーがGmだから多くのギタリストはGマイナーペンタトニックスケールを利用するだろう。このスケールを弾いていればコードが変化しても問題は無い。そして初心者の多くはバッキングよりもリードギターに魅力を感じているから、ギターソロ部分のコード進行を理解しないで、とにかくひたすら速弾く練習をしてしまう。しかしオンリーワンのギタリストを目指すのなら、自分が弾いている時のコード進行は理解するべきだろう。

Smoke On The Waterの場合、Gm - Gm - Cm - Gm、この4小節が4度ループし(Cm部分をCと表記している譜面が多いが、ここはCmとするのが正しいだろう)、最後のメインリフへ移行するブリッジ部分がC - C - F - Fとなっている。

Gマイナーペンタだけでも弾けるが、当然、CmのところではCmに対するスケールが使え、ブリッジ部分のC、Fの部分でもそれぞれに対応するスケールが利用出来る。

前話でキーポイントになった7小節目部分のリッチーのフレーズをもう1度見よう。

この7小節目のコードはCmだ。見ればCドリアンにb5thを加えた第1ポジションのスケール練習フレーズでしかない事が判ると思う。そう、ここはGmに対するスケールでなく、リッチーもCmに対するスケールを使っているのだ(それを強く意識していたかどうかは不明ではあるがだが)。

そしてここは明らかにCドリアンにb5thを加えたスケールが利用されているのだ。他にも次の次に現れる15小節目、Gマイナーペンタトニックと考えても良いが、Cマイナーペンタトニックの第1ポジションを利用していると考える事も出来る。

Gマイナーペンタにb5thを加えた時の構成音
 G, Bb, C, Db, D, F

Cマイナーペンタにb5thを加えた時の構成音
 C, Eb, F, Gb, G, Bb

ご覧のようにGマイナーペンタ+b5thとCマイナーペンタ+b5thは2音も変化があり、当然フレーズも変化していく。この曲は皆に弾かれている割にはリッチーのフレーズを弾くか、アドリブでもGマイナーペンタで弾き倒すギタリストが多く、Cマイナーのスケールをなぞるだけでオンリーワンのフレーズを弾けちゃうのだ。

ちなみにCドリアンと言うのはメジャースケールに直すと何になるかお判りか?。CドリアンはBbメジャースケールであり、Cドリアンと言うのはキーにすればBbであり、Bbの平行調はGmである。

そう、BbメジャースケールとCドリアンの関係に気付き、GmとBbと言う平行調を理解していると、この曲はGナチュラルマイナースケールを使うとGmにもCmにもマッチしたフレーズを弾ける事が判ると思う。そう、本来ならこの曲はGナチュラルマイナーで弾くと一番しっくり来るのだ。ジャズっぽく解釈するとキーはGmではなくあくまでもBbであり、利用するスケールもGナチュラルマイナーでなく、Bbメジャースケールであると考える事も出来る。

これが判らない方、超〜基本的な音楽理論をまだ理解していない事になる。例によって過去のネタに遡るべし。このような基本的な事項を理解していないってのは恥ずかしいと思うべきだし、理解してないだけならまだ脈はある。でも復習も疎かにし、理解しようとせずに、次に進もうと言う行為、これはもっと恥ずかしい。何度も言うが、こういう人はギタリストではあろうが、ミュージシャンではないと断言する。

よって、この曲は、、、

Gマイナーペンタトニックスケールで弾く
Gマイナーペンタトニックスケール+b5thで弾く
Gナチュラルマイナースケール(Bメジャースケール)で弾く
Gナチュラルマイナースケール+b5thで弾く

この選択肢から選べるし、GマイナーペンタもしくはGマイナーペンタ+b5thを中心に使うのであれば、Cm部分だけCドリアン(=Gナチュラルマイナー=Bbメジャースケール)を利用する事も可能だ。

またGm部分をGナチュラルマイナーでなく、Gマイナーペンタに2ndと6thを加えたGドリアンで弾くとかなり味のあるアドリブを可能とする。Gドリアンを使うと言う事はFメジャースケールになり、CmではBbメジャースケール、ここで明確にコードに対するスケールを変更出来る。

勿論、Gm部分とCm部分でスケールを変更しなくちゃいけない、なんてルールは存在しない。オレ自身もこの曲は大概、Gドリアンにb5thを加えたスケールで最初から最後まで弾き通す事が多い。そして反対にほとんど使わないのがGm部分でのGナチュラルマイナーだ。上述した通り、この曲はGナチュラルマイナーを使うと一番すっきりするが、どうもすっきりし過ぎるのが気に食わない。曲調から察するともっと泥臭く弾きたい、そう考えるとGドリアンにb5thが最適だと思うのだ。

また最後のC - Fと言うブリッジ部分。前話の音源ではそれぞれC7、F7のコードトーンを利用している。ここはギターソロからメインのギターリフに戻る為の冷却部分と考えていて、ここでピロピロと速弾きをするよりも、それまでのギターソロの余韻を残す、そんなイメージで、ロングトーンでコードトーンを弾いている。

変な話、フレーズに詰まったらスケール云々を抜きにして、取り合えずコードトーンを弾いちゃう。これも覚えておくと良いだろう。イコール、冒頭で述べたようにてギターソロ中のコード進行は常に頭に入れておくように。



   



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