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リニューアルレッスン |
2007.11.27 |
さぁ、マイナーペンタトニックスケールでb5thを使ってアウトさせたら今度はドリアンを使おう。勿論、せっかく学んだb5thも加える。
ほぅら、もう、1オクターブに8つの音があるのだから、他のスケールを使ってアウトさせる必要性がないんじゃないかと思うくらい、斜めラインがウヨウヨ存在するのが判ると思う。 まず基本はせっかく3フレットと5フレットに横一直線に並んだ音があるのだから、ここで4度毎にウネウネ行く。真横の弦を押さえて行くのだから意外に難しいが、1日10分〜15分くらい、こういう練習を積むのも、アウトフレーズ云々以前に効果的だ。さらにこれを3連符でやってのけるとリズムがややこしいので練習になる。
斜めラインの基本は下である。
そこからこのようなフレーズを作り出す事が出来るだろう。
こんなフレーズもオレが良く使うフレーズで面白いと思う。
この斜めフレーズも4度フレーズと同様にギターでは厄介だ。オルタネイトピッキングが理想だが、時と場合によってはエコノミーピッキング、スウィープ、タッピングを絡める必要があろう。これも最初は8分音符の速度でも難しいだろうが、やはり1日15分程度運指トレーニングとして行うべきだろう。いずれいせよ、ハードロック、ヘヴィメタルならスウィープやエコノミーピッキングは出来て当たり前なのだが、ジャズやフュージョンに興味が無くても毎日の練習が必要だ。 さて、このドリアン+b5thにもう3音、b2nd, b6th, ナチュラルな7thを経過音として利用してみよう。b2ndは□m7で使えるフリジアンにある音だし、b6thはナチュラルマイナーにある、7thはメロディックマイナーの重要ノートだから、使い方によっては綺麗に聴こえるし、フレーズを工夫すればかなりエグいアウトフレーズになってくれる。 またオレ自身は単なる指癖なんだが、本来、メジャーコードでしか使わないナチュラルな3rdも経過音として使う事が多い。こうなると面白い事が判る。ドリアン+b5th+b2nd+b6th+7th+3rd、そう、12音になり、これはクロマチックスケールになるのだった。 ではここで格言と言う訳ではないが・・・。 どんな曲でもテンションノートとして音を加えて行けば12音のクロマチックスケールになる。しかし12音を同時に使う必要はなく、その12音の中から何を取り出すかは理論よりもギタリストのセンスの方が重要だ。
上は1弦だけでクロマチックスケールらしいフレーズだ。マイク・スターンなんかはこのようなフレーズを好むギタリストだが、こういうフレーズばかり弾いていても面白くない。b9thや3rd、7thを使うのなら下のようなフレーズだって作れる筈だ。 これはGコンディミスケール、もしくはGオルタードを利用するようなフレーズであるが、コンディミ、オルタードスケールを意識しなくてもドリアンに色々な音を加えるだけで、どんなフレーズでも作り出せてしまう。
極端な事を言えば、ドリアンはマイナーコードだけじゃなく□7コードでも利用出来る事はすでに皆さんも理解しているだろう。となると□m7でも□7でもドリアンを基準にあれこれ音を加える事でどうにでもなるのだ。 これを感じ取る事によって新104話、新105話をもう1度読み返してみよう。するとこんなフレーズだって浮かんでくる筈だ。マイナーペンタトニックスケールの半音上ずらしを組み合わせたものだ。
最後に。この手のアウトフレーズはやり過ぎると、フリージャズに近くなり、それを意図しているのなら、存分にアウトさせていく方向性は誤りじゃない。しかし、どうしてもメカニカルになってしまうので訴えかけるようなフレーズは作れないのが普通だ。 また曲によっては全く合わないのもあるから、曲によってどうフレーズをアウトさせていくか、またはさせないか、これを常に考えなくてはならない。オレも偉そうな事を言っているが、アウトフレーズのプロではないので、まだまだ、先人達のフレーズを聴いて研究しなくちゃならない。
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