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リニューアルレッスン
     103話 □7コードの超〜簡単な導き方

2007.11.18

今回のは新101話の理論を武器にする事で、反対に簡単に□7コードを使えるようになる技をご紹介しよう。恐らくこれは、どんなギター教本にも載っていないだろう的な目から鱗なものかと思う。少なくともロック系のギター教本にはまず掲載されていないだろう。

モードで代表的なスケールはミクソリディアンとドリアンである。ミクソリディアンはメジャーペンタトニックスケールに4thとb7thを加えたもの、ドリアンはマイナーペンタトニックスケールに2ndと6thを加えたものでしかなく、この4つのスケールをマスターしちまえば(要するに指板上の暗記だ)、ちょっとしたセッションに参加してもそこそこ楽しめるに違いない。

とは言え、アドリブ展開はなんとか出来てもバッキングがなっちゃいないとちと恥ずかしい。「じゃぁG7の一発物でも演りましょう!」なんて時にいきなり歪み切った音でGのパワーコードなんぞ鳴らしちゃったら、面白味に欠ける。だってそうでしょ。数人のギタリストが参加したセッションならG7ワンコードでも10分近く演奏する事になる。となると少なくとも5分以上はバッキングをしなくちゃならない。5分もパワーコードをジャラーン・・・、それでは流石に情けないし、ソリストから「煩せぇ!」と言われてしまうだろう。

勿論、単にGコードにb7th音を加えてみました!、ってな具合にただG7を1つのポジションで延々と弾いていれば良いってもんじゃない。いや、勿論同じ音のG7をひたすら弾き続けても誰からも文句は言われないが、バッキングこそ、ギタリストのセンスが現れるもので、これをやっちゃうとぶっちゃけ、幾らアドリブソロを流暢に弾けてもギタリストとしてのレベルは高く評価されない。

実は、R&Bやファンク系のギタリストと比較したら、オレのバッキングもセンスがないと自覚しているのだが、ここで言いたいのは「上手にバッキングをしよう」ではなく「とにかく楽に、そして自分が飽きないバッキング」である。

では飽きないバッキングとは何を指すのだろう?。

1、リズムパターンを色々と変えてみる

これが一番簡単な方法だ。ストーンズのようにアンニュイな感じでジャラーンな8ビートで弾いても良し、同じ8ビートでもカッカッと刻むイメージでカッティングを心掛けるのも良いだろう。また16ビートでそれこそチャコポコと忙しく右手を振り振りするのだって良い。

2、様々なテンションノートを加える

リズムパターンを変えつつ、G7だけでなく、G7(9)、G7(13)、G7(9,13)、はたまたG6やG6(9)を加えるとバッキングの幅が広がるだろう。しかし、相当な暗記力がないと、これを一夜漬けで覚えるのは難しい。G7だけだったらまだしも、「じゃぁGに飽きたし、サックス氏もいるからBb7の一発にしよう!」なんてなった途端にきっと判らなくなってしまうだろう。

3、色々なポジションのG7を弾く

となると、これが一番簡単なのだ。G7の基本は3フレット中心になるが、下のように幾つかのG7が存在する。

全部G7

この通り、一般的なものは4つしか存在しない。この4つくらいは覚えられるとは思うが、この色々なポジションでG7を弾く、覚えるのに適した方法があるのだ。これが今回の目玉。

皆さん、新80話でもう1度ディミニッシュコードを復習して頂きたい。□7コードと□dimコードは実は密接な関係があるのだ。

□7(b9)コードの代理コードとして半音上のディミニッシュコードを利用する、ここに注目しよう。今回例がG7なのでG7(b9)コードの代理コードとしてG#dim(もしくはAbdim)が使われるのだ。b9thと言うのはG7のテンションノートなので、G7のワンコード曲でも問題なく使える。と言う事とはG#dimも問題なく使える事になるでしょう?。

事を単純化する為に1〜4弦を使うG#dimを下に示そう。

全部G#dim

3フレットからのポジションから、短3度(3フレット)、同じ型のままずらして行けば良い。そしてこの4つがG#dimと言う事は全てがG7(b9)なのだ。そして上の4つのG7コードと比較してみて欲しい。G7とG7(b9)の違いはギター上では1st音を押さえるか、b9th音を押さえるかでしかない。

3フレットポジションのG7(b9)

上を見て判る通り3FでのG7(b9)なら、1弦を左に1フレットずらせばG7に、右にずらせばG7(9)、さらにずらせばG7(#9)、2弦を2フレット右にずらせばG7(13)、1弦を右にずらしたままにすればG7(9,13)を導き出せる。要するにG7(b9)と言う簡単な型を理解し、それを数字、度数で表す事が出来れば、このポジションだけで、G7、G7(b9)、G7(9)、G7(9,13)の4つのコードを弾ける事になる。

6フレットのG7(b9)からは下のようコードを導く事が出来る。4弦を1フレット左にずらしてG7、そのまま1弦を2フレットずらせばG7(9)、1弦を右に1フレットずらせばG7sus4になってくれる。

6フレットポジションのG7(b9)

9フレットポジションのG7(b9)

これも同じように2弦を左にずらせばG7、右にずらせばG7(9)、もう1つずらせばG7(#9)、2弦を9thに、1弦を2フレット右を押さえるとG7(9,13)が出来る。

12フレットのポジションでは2弦を左右にずらせばG7とG7(9)が作れてしまうのだ。

12フレットポジションのG7(b9)

つまり□7(b9)と言う型、特に1〜4弦を使う型を覚えてしまえば、これだけ自由に色々なテンションノートを含んだ□7を作る事が可能となるのだ。まずは6弦にトニックのある位置の□dimコードを見つける。A7だったら5フレットだから、後はそこから3フレット引いたり足したりすればいいから、2, 5, 7, 11, 17フレットのA7(b9)=A#dimを、D7なら6弦トニックは10フレットだから、1, 4, 7, 10, 13, 16フレットのD7(b9)=D#dimを押さえてしまえば良い。

Infoseekサイト
http://np-music.hp.infoseek.co.jp/の方は下
それ以外のサイトでは下
WMA DATA
G7(b9)を中心に色々と遊ぶ
WMA DATA
G7(b9)を中心に色々と遊ぶ

上はG7(b9)の各ポジションを中心に、ちょこちょことテンションノートを加えたバッキング例だ。とにかくまずは□7(b9)を3フレットずつ上下してチャコポコしてみよう。さらに幅を利かせる為に、3フレットのオクターブ上の15フレット、さらに18フレットまで使ってしまおう。そうすればかなりテキトーに弾いても意外に上手に聴こえちゃったりするのだ。慣れてきたら、G7、G7(9)、G7(9,13)等を加えて行けばさらに複雑なバッキングが可能となる。

パワーコードしか弾いた事がないギタリストでもこの1〜4弦を利用した□7(b9)の4つのポジション、これを弾くのは簡単だろう。そう、如何に簡単に、楽をしてカッチョ良く聴かせるか、セッションではそういう事にも頭を使った方が良い。手抜きとも言えなくもないが、結果が良ければ良いのだから!。これならさほどテンションノートの知識が無くても楽しんでバッキング出来るでしょう?。しかも音の移動が激しいから、音も動きも派手なバッキングになるので、かなり目立って一石二鳥!。

ディミニッシュコードは2〜5弦を利用する型も多く使われる。1〜4弦の型を十分に堪能したら、2〜5弦の型を利用して、同じく□7(b9)コードから□7コードを導き出そう。

2〜5弦を利用したG#dim=G7(b9)

これも同様にb2ndになっているフレットを左に1つずらすだけで□7コードが完成する。しかも初心者ギタリストでも良く見た型の□7コードになるのがお判りになるだろう?。

1〜4弦のG#dim、2〜5弦のG#dimの両方を使えば、弦の太さにより、同じようなヴォイシングでも響きはかなり異なって聴こえる。ジャジーに太い音でカッティングするのだったら、2〜5弦のG#dimを、フュージョンライクにライトテイストなカッティングなら1〜4弦を、と言った使い分けも可能になる。

Infoseekサイト
http://np-music.hp.infoseek.co.jp/の方は下
それ以外のサイトでは下
WMA DATA
1〜4、2〜5弦のG7(b9)だけでバッキング
WMA DATA
1〜4、2〜5弦のG7(b9)だけでバッキング

上の音源のようにどこを切ってもb9thの音が出ていると、ソリストに嫌われる事もあるかもしれない。と言うのも、このバッキングに一番マッチするスケールはペンタトニックスケールやミクソリディアンよりもb9th音を含むコンディミスケール、hmp5スケール、オルタードスケールだからだ。

バンドなら「b9thを絡めたバッキング中心で行くからリードもコンディミを使ってくれ」、もしくは「リードにb9thを絡めるからb9thのテンションを乗せてバッキングしてくれ」なる打ち合わせが出来るが、セッションともなると、おおよそ各自が好き勝手にやる訳で、ここまでのバッキングをしてしまうと、ソリストに相当の腕がないと楽曲そのものがカッチョ悪くなる可能性もあるのだ。

例えばソリストがメジャーペンタトニックスケールやマイナーペンタトニックスケールしか知らなかったら、バッキングにb9thのテンションはあまり乗せない方が良いかもしれない。ここまでb9thのテンションを入れてのバッキングはある意味特殊である。

今回のネタはあくまでもディミニッシュコードから□7コードを導き出す、□7コードを無意識に押さえる事が目的なので、まずは□7(b9)と半音上のディミニッシュコードが同じである事を認識した上で、b9th音を排除し、1st音を加えて□7コードにして行くのが重要だ。セッションでバッキング時に頭が真っ白くなってしまったら、それを思い出せば良いのだ。

ちなみに、今回のネタ元はジャズギタリストのパット・マルティーノのアルバム「Think Tank」のライナーノーツ。糞ッ垂れなライナーノーツが多い中、たまには為になる事が書かれているのもあるのだ。勿論、ネタにするにあたり、良くある受け売りを語っているのではない。ライナーノーツにはヒントしか隠されていないので、このアルバムを買ってさらに学ぼうと思っても無理、と言うよりも上で全てを説明しちゃっている。



   



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