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リニューアルレッスン
     91話 □7コード上でのスケール 実際の音使い

2007.11.6

なるほど、これまで幾つかに分けて□7コード上で利用出来るスケールを紹介し、サンプル音源も提供したが、何日か経ってそれを聴いてみると、速弾きしている事もあり、ドリアンでもミクソリディアンでもリディアンb7thでも、イマイチ、皆さんが実践となると参考にならないのでは・・・。

そこで今回、リディアンb7thを例に挙げて、新たに演奏し、それの部分部分の解析をして行こうと思っている。まずは聴いて頂こう。

Infoseekサイト
http://np-music.hp.infoseek.co.jp/の方は下
それ以外のサイトでは下
WMA DATA
Gリディアンb7thで弾く
WMA DATA
Gリディアンb7thで弾く

前話に書いた通り、新しいスケールを覚える時はそれぞれのポジションを1オクターブだけを切り出した方が判り易い。ちなみにミクソリディアンは#4thの部分が半音下がっただけなので、ミクソリディアンも頭の片隅に入れて本稿を読んで頂きたい。

まず開始15秒までのフレーズは上の指板表だけの音を使っている。3弦にトニックがあるポジションは、メジャーペンタトニック、リディアン、ミクソリディアン、そしてこのリディアンb7thと言ったメジャー系のスケールを理解する上で、一番判り易いポジションなので、是非とも最初に覚えよう。またこのように1オクターブ+上下1音を加えるだけでと、フレーズに幅が出来る。

今回のフレーズは単純だ。ほとんどスケールトレーニングのようなもので、上をそこそこ順番に弾いているだけだ。勿論強調するのはリディアンb7thの特徴である#4thとb7th。#4thはハーフチョーキングを絡めたロングトーン、b7thはそのままの音でロングトーンでOKだ。

つまり、リディアンb7thと言うのは#4thとb7thを多用すれば、表現を変えるとこの2音を多用しなければ意味がないスケールであり、これに1st、3rd、5thを加える事でコード感を出し、反対にコード感を無くしたいのだったら2nd、6thを絡めてフレーズを作っていくのだ。

15秒から31秒までは次のようなポジションを使っている。

ポジションA

市販のスケール本はブロック単位でポジションを教えるので、このようなポジションで弾けなんて書かれている事は皆無と言って良いだろう。しかし、ギターと言う楽器を考えると、なるべくなら1本の弦だけで上下した方が楽ではなかろうか?。

ペンタトニックスケールのような1オクターブ内に5音しかないスケールを除いて、多くのスケールは7、8音を持つ。ハンマリングオン、プリングオフ、スライドと言った基本テクニックさえ、身に付けていれば1本の弦だけでもギターソロは可能だし、弾いていて楽だから是非ともお勧めしたい。

2弦8F、人差し指
2弦10F、中指
2弦12F、小指
1弦9F、人差し指
1弦10F、人差し指(9Fからスライド)
1弦12F、薬指
1弦13F、小指
1弦15F、小指(13Fからスライド)

運指はこのようにすれば良い。これで慣れれば15秒から31秒までのようなフレーズを簡単に弾く事が出来るだろう。また今回の音源も例によって右手お暇奏法。この部分は恐らくピッキングは1度もしていないと思う。

32秒から47秒まで、ここからウネウネフレーズになる。

ポジションB

普通に弾くのなら、赤文字部分も含めて、スケールをブロックとして弾くが、赤文字は無視。1st, 3rd, 5th, b7thと言うコードトーンを含んではいるが、矢印のように運指していくと2nd, #4th, 6thが含まれるのでかなりのアウト感が出てくる。この部分はそれが目的なのだ。

1〜3弦の10フレット、全て真横に移動していくので弾き辛いかもしれない。人差し指をセーハーさせるのでなく、人差し指と中指を交互に使う方が1音1音しっかりと聴こえる筈だ。

48秒から1分4秒までは4弦にトニックのある1オクターブだけで弾いている。これはポジションBと同じ音域になるが、このポジションCの方が弾き易いフレーズってのものがあるのだった。ここもスケールとして弾くのでなく、如何に妙な音を出すか、そう思って弾くと良い。

ポジションC

ミソは上の斜め矢印ライン。2nd, #4th, 6thと言うコードトーンでない音を連続して弾く事でフレーズがウネウネしてくる。これを中心に、他のコードトーンを、47秒までのフレーズと同様に弦を跨って弾くと今回のサンプルのようになるのだ。3弦と4弦の部分も普通に弾くのでなく、1 - 3 - #4 - 3 - 5 - 3 - #4 - 3 - 1と言った様に常に#4thが中心になるようなフレーズを作ると良いだろう。

また1 - 3 - #4 - 6の他に1 - 3 - 6 - #4の順番で線で結ぶとダイヤモンド形になるが、そういうフレーズも弾き辛いだろうが、非常にユニークである。さらに#4の後に矢印のように2nd音まで落とし、最後に1に戻るなんてフレーズだって良い。ポジションCは、指板表の通りに#4th音を包囲するようなフレーズが望ましい。

さて、それ以降のフレーズは全て、いわゆる6弦にトニックのある第1ポジションで行っている。

ポジションD

流石にこのDは第1ポジションと言うだけあって、矢印だらけになっている。この通りに弦を跨ってウネウネしたフレーズを作り出しているのだ。ミソは4、3、2弦にある1st, 3rd, 5th。幾らウネウネしたフレーズが気持ち良いからと言っても、時折ここをなぞる事でコード感を出すとメリハリがつくのだった。

例を挙げようか。6弦の1stからスタートと考えよう。

パターン1
1 - 2 - #4 - b7 - 1 - 3 - 5 - b7 - 1

パターン2
1 - 3 - #4 - b7 - 2 - 3 - #4 - 5 - 3 - 1 - 3 - 5 - 6 - b7 - 2 - 1

パターン2はパターン1をミスする事なく弾けるってのが前提だ。両者はウネウネの中にもコードトーンが含まれる、6弦の3Fの1st音から1弦3Fの1st音までの1つのフレーズになる。まぁこの運指、特にパターン2は厄介だから、最初のうちはどこか指を置きやすいところに寄り道しながら、最終的にこの型に近づけるように練習すると良いと思う。

さて!、ここで1つ問題を提起すると言うか、何と言うか・・・。

実は「速弾きする」、「ウネウネしたフレーズを作る」、これが前提であれば、ドリアンもミクソリディアンもリディアンb7thもあまり関係ないのだ。コードトーンである1st, 3rd, 5th, b7th、さらにはブルーノートのb3rd, b5th(=#4th)の6音の位置さえ、しっかりと把握していれば、あとはぶっちゃけテキトーに弾いても良いのだ。

もっと判り易く言えば、今までこんな運指した事がない、こういう運指はあり得ない、ご法度だ、そう言った運指を敢えてする事により、必ずフレーズはウネってくる。b2ndやb6th、これはマイナー系スケールで使われる音だが、□7用のオルタードスケールはこの2音を含む。

となると結果、半音全てを含むクロマチックスケールが完成される。ただそれだけだと出鱈目に弾いていれば良いって事になるので、コードトーンの位置だけは覚えておきましょうって事なのだ。

第1ポジションでのG7のコードトーン

上は普通のGコード、G7コードを押さえた時のもの。だから覚える必要もない。まずはこれだけでフレーズを作り、次にb5th(=#4th)を加える。ロングトーンに限ってはコードトーンを押さえる、これをルールとすれば、あとはもうテキトーに弾けば良い。指が赴くままに出鱈目に弾いてみよう。大丈夫、G7が鳴っている限り、絶対に合うから。

また鳴っているコードを意識する事も大切。今回提供しているmidiデータはG7が鳴っているが、これにテンションノートが付いていたら・・・、それを想像しよう。

G7(9)が鳴っていると仮定すれば、上のコードトーンに2ndを加える。

第1ポジションでのG7(9)のコードトーン

G7(13)が鳴っていると仮定したら次の通り、6thを加えれば良い。

第1ポジションでのG7(13)のコードトーン

G7(9,13)だったら、上の2つを重ねれば良いだけでしょう?。これはミクソリディアンから4thを除いたものになる。

第1ポジションでのG7(9,13)のコードトーン

って事はGミクソリディアンと言うモードはG7(9,11,13)と言うコードを弾いているのと同じ意味を持つのである。Gリディアンb7thは4thがシャープしているのだからG7(9, #11, 13)と言うコードを弾いているのと同意だ。ねっ、少し光が見えてこないかな?。最初からG7(9,11,13)を考えるよりもまずはただのGコード、続いてG7、さらにテンションノートを加えて・・・。

フレーズはそうやって作っていくと理論的になり、またスケールと言う概念を取り払い、コードトーンと言う概念で弾く事が出来るようになる。それがジャズで言うビバップフレーズなのだ。10個、20個とスケールを覚えるのではない。鳴っているコードを理解すれば、スケールを覚えなくても、使う音は判ってくるでしょ?、ってお話なのだった。

   



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