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リニューアルレッスン |
2007.11.11 |
さらに前話から続く。 まずは新たな進行を持つモード曲のmidiカラオケを聴いて頂こう。 Gm7 x 4 - Dbm7 x 4 - Bbm7 x 4 - Gm7 x 4、最初と最後にGm7を含む16小節で1ループとなっている。これも短3度の移動のようなもので、Gm7 - Bbm7 - Dbm7のBbm7とDbm7を単に逆にしたコード進行だ。 利用するスケールはGm7にはGマイナーペンタトニックスケールかGドリアン、Dbm7にはDbマイナーペンタトニックスケールかDbドリアン、Bbm7にはBbマイナーペンタトニックスケールかBbドリアンだ。前話と要領は同じで、コード進行がちょっと増えただけ。 ただ、最初のうちはどのコードでも第1ポジションを使えば良いが、Gm7とDbm7では短5度(減5度かな?)も離れていて、Gm7で3フレットから一気に9フレットも上がらなくてはならない。Gの第1ポジションを1オクターブ上げて15フレットにしても9フレットまで落とさなくてはならない。これはちょっとかっこ悪いよね?。 つまり、これくらいのコード進行になると、マイナーペンタトニックスケールもドリアンも、第1〜第5ポジションのどれでも利用出来るようでなくてはならないのだ。 もしGドリアンの第1ポジションから弾き始めるのだったら、その辺りにはDbドリアンのどのポジションがあるか、それを理解していないとならない。
Gドリアン第1ポジション
Dbドリアン第4、第5ポジション Gドリアンの第1ポジション周辺にはDbドリアンの第4ポジション、第5ポジションがある。Gドリアンの第1ポジション周辺で弾くのだから次のBbドリアンは新95話の要領、第5ポジションと第1ポジションを使えば良いだろう。 同じようにではGドリアンの第4ポジションから弾き始めた事を考えよう。
Gドリアン第4ポジション Gドリアンの第4ポジションからDbドリアンへの移行は簡単だ。6弦の9フレットからがDbドリアンの第1ポジションだからだ。
Dbドリアン第1ポジション 個人的にはここを使うのが面白いと思っている。と言うのもGドリアンの第4ポジションからDbドリアンの第1ポジションへ進むと、全体にほぼ半音落ちている音を使う事になるからだ。バックに流れているコードは明らかにGm7からDbm7へと上がっているのに使う音は半音程度下がっている。このギャップが良いのだ。 さらにDbドリアンの第1ポジションの付近にはBbドリアンの第2ポジションがあり、良く見ると、これまたDbドリアンから半音下がったような位置にある。
Bbドリアン第2ポジション 1曲の中で複数スケールを扱う場合、好き勝手に弾くのでなく、毎日が練習なのだから今日は第1ポジション中心、明日は第2ポジション中心と常に足かせを設ける必要があろう。楽をしちゃ絶対に駄目だ。得意なポジションを作るのは構わないが、苦手なポジションを作っちゃならない。
この他、コード進行を持つマイナーコードを利用したモードでは次の2つを覚えよう。 1つは半音での移動。最初のコードがGm7だとしたら半音上がりAbm7(---G#m7---)へ変化する進行。たったこれだけ。マイルス・デイヴィスのSo Whatやジョン・コルトレーンのImpression等はDm7とEbm7が交互に演奏される。もう1つは全音での移動だ。最初のコードがGm7だとしたら全音上がりAm7、もしくは全音下がりFm7へ変化する進行だ。 ひとまずはこれらの短3度の移動、半音の移動、全音の移動、これくらい覚えれいればマイナーコードのコード進行を持つモードはもう怖くないだろう。 さて、今回を持って□m7のモードへのアプローチ学習は終わりとする。□m7はマイナーペンタトニックスケール、ドリアン以外にフリジアン、エオリアン(ナチュラルマイナー)が使えるし、フリジアンから派生したhmp5、本来は□7で利用するが、コンディミが使える。 だから常にドリアンを使うのでなく、マイナーペンタトニックスケールを使っても良いし、ナチュラルマイナースケール、フリジアン等、自分が良いと思ったものは自由に使ってもいい。それが各自のセンスと言うものなのだ。
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