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リニューアルレッスン
     85話 マイナーペンタの合間に音を埋める

2007.11.2

下はマイナーペンタトニックスケールの第1ポジションを表している。

マイナーペンタトニックスケールの第1ポジション

見て判る通り、このスケールは1オクターブ内に5音、1つの音と音の間は2度、もしくは短3度離れている。だからこのスケールだけで速弾きをしようとすると、かなり単調なフレーズになってしまう。速弾きをあまり重要視しないブルースでは特にそれが問題になる訳じゃないが、ブルース以外の音楽では物足りなくなる。

だからチャーチモードと呼ばれる各種モードやマイナースケールならナチュラルマイナーに加えて、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーと言った、1オクターブ内に7音を持つスケールが使われる事が多い。

そこで今回は理論度外視で、マイナーペンタトニックスケールに幾つかの音を加えて、速弾きしやすくしちゃおう。

ドリアンの第1ポジション

上はドリアンモードだが、これをさらにシンメトリーにしちゃおう。

ドリアンの第1ポジション+b6th

5弦のb6thを加える事で、1〜3弦、4〜6弦が完全にシンメトリーになった。ここでのキーポイントは2弦のb6th音は無視する事。これならどんなに記憶力が悪い人でもマイナーペンタさえ知っていればすぐに弾けちゃうだろう。これでこんな速弾きフレーズを作れちゃう(キーはGmとする)。

ただの運指トレーニング。でもこのフレーズはそのまま実践で使えちゃうし、次のような2本の弦だけを行き来するジェフ・ベック風のフレーズも簡単だ。

こんな音使いも十分に使える。マイナーペンタトニックスケールにb2ndとb5th音を加えるのだ。

b5thはブルーノートだから問題なく使えるが、b2ndはおかしいのでは?、そんな疑問の声も聞こえてきそうだが、b2ndってのはフリジアンモードの第2音だから、マイナーコードで当たり前に使えるし、□7コードならb2nd音ってのはオルタードスケールやコンディミスケールの第2音でもあるので理論的にも間違っちゃいないのだ。勿論、b2nd音で終わるようなフレーズを作ったらそりゃぁおかしくなるが、これも下のような運指トレーニングのようなフレーズが使える。

また半音下げたような音使いも良い。

7th(M7thの事ね)はハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケールの第7音。3rd音は本来はマイナーコードでは使えないが、コンディミスケールでは3rd音はオンノートになっており、最近ではハンディミスケールはマイナーコードでも使っても問題なしとされているのだ。

そしてこの2つを加えるとこうなる。

スケールが云々なんて考える必要は無いでしょう?。6本の弦全て、それぞれに美しく配置された4音。これだけ音を使えれば、かなり手の込んだ速弾きフレーズを弾けるってもんだ。上の音を低い音、もしくは高い音から順を追って弾いても良いし、次のように短3度の動きを加えても面白い。

マイナーペンタトニックの第2ポジションまで音域を延ばすとこんな音使いもOKだ。第2ポジションが加わると考えないでも、これもシンメトリーだから非常に覚えやすいと思う。

それではこれらを踏まえて、ディープ・パープルのSmoke On The Waterで理論無視の速弾きを紹介しよう。

Infoseekサイト
http://np-music.hp.infoseek.co.jp/の方は下
それ以外のサイトでは下
WMA DATA
理論無視の速弾き
WMA DATA
理論無視の速弾き

今回使った音は次の通り。Gマイナーペンタトニックスケールの第1ポジションと第2ポジションを絡めた完全シンメトリーなスケールだ。

この手の半音、全音が交互するようなシンメトリーな音使いでの速弾きはタッピング、ハンマリングオン、プリングオフを駆使し、レガートで弾くとさらにそれっぽくなる。今回の音源も、右手お暇奏法、恐らくしっかりとピッキングしているのはほんの数箇所である。

今回はほとんど息継ぎなしでひたすら速弾いているが、もしどこかで息継ぎをする場合、つまりロングトーンで音を伸ばす場合、当たり前だがコードトーンじゃないとならない。間違ってもb2ndや7thで止まっちゃならない。相当にカッチョ悪いぞ。Smoke On The Waterの場合はGmとCmが交互するので、それぞれトニックで伸ばすのが一番簡単だろう。

さて、リフ直後、そのリフを引きずり、G音を延々と伸ばしているが、ライヴではこういう演奏が意外と目立つ。ギターをアンプに近付けてハウリングを起こさせたり、アーミング、音源のようにワウワウで音質の周波数を変化させ、さらにハーモニックスを使うとさらに良い。リッチー・ブラックモアは色々な曲で、ロングトーンでハウリングを起こさせた、良い意味での手抜きフレーズが多い。

そしてミソはギターソロの最後のC7〜F7のところ。リフに戻る前に体裁を整える意味で、ここだけはゆっくりでも良いのでコードトーンで弾いてやるとギターソロ全体が引き締まった感じになるのだった。スケールとして捉えるとCミクソリディアンとFミクソリディアンだ。C7ではC音を中心に、着地は当然C音、F7では同じく、F音を中心に着地をF音すると安定したフレーズになってくれる。上ではCミクソリディアンからF7(b9)のコードトーン(ディミニッシュコードトーン)を使っている。

   



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