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リニューアルレッスン |
2007.11.3 |
リディアンb7th、これは正確にはモードではない(ちなみに解説書の中にはこれをリディアン7thと呼ぶものもある)。リディアンモードの第7音を半音下げたスケールだ。 リディアンモードと言うのは一般に□maj7コードの時に用いられる。よって□7と□maj7の違いは7thがb7thなのかM7thなのかであり、□7に対応出来るようにリディアンの第7音を半音下げたスケールを言う。そしてこのスケールはミクソリディアンと比較すると第4音がシャープしている。4thでなく#4th(b5thと同じ)になる。
Gリディアンb7thの第1ポジション(Gミクソリディアンの4thが半音上がる これも覚える時はメジャーペンタトニックスケール同様にまずは指板の各部分で1オクターブ完結のフレーズを作り、それを徐々に広げていくと良いだろう。
このスケールの特徴は紛れも無く#4th音だ(b5thと同じ)。4th音がシャープするだけ、マイナーペンタトニックスケールでは当たり前のb5th音なのだが、ナチュラルな3rdや2nd、6th音と組み合わせると、かなりアウト感のある響きになる。ミクソリディアンが□7のコートトーンに従った、安定して流れるようなフレーズが作れるのと違い、この#4th音を効果的に使う事で、オンリーワンなフレーズを作り出す事が出来るのだ。
#4thはb5thであるから、これをブルーノートとしてマイナーペンタトニックスケールや他のスケールに加えて、類似するフレーズを作る事が出来るが、例えばマイナーペンタトニックスケールでb5thを使う場合は、b3rdや5th、b7thと組み合わせる事が多く、リディアンb7thのように2ndや3rd、6th音と組み合わせる事はあまり考えない。 気分的な問題もあろうが、オレ個人は、リディアンb7thスケールを使うと、この#4thが特徴だから、より意識して、この手の妙なフレーズを多用するになる。上の4、3、2弦の2nd、#4th、6thと言う組み合わせなんて、まさにリディアンb7thならではのものだと思う。 また第1ポジションの場合、4、3、2弦に1st, 3rd, 5thと言うコードトーンが非常に弾き易い配置になっている。だから、コードトーンから外れた音ばかり使っていても、ここを弾けば、コード感がぐっと出てくるから、フレーズの終結にこれを絡めると楽なのだ(新88話を参照の事)。
さて、これで□7コードへの基本のアプローチは理解して頂いたと思う。メジャーペンタトニック、マイナーペンタトニック、ドリアン、ミクソリディアン、リディアンb7thと5つものスケールが使えるのだ。G7一発のジェフ・ベックのFreeway Jamを5回弾いても、全て異なるフレーズを作り出せちゃう。 まずはこの5つのスケールを各自消化して頂きたい。□7コードを制覇出来れば、その後II-Vと言うジャズやフュージョンでは当たり前のコード進行のアドリブが容易に解釈出来るようになるのだ。
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