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リニューアルレッスン
     67話 考えて弾く その3

2007.01.27

同じ事をしつこく何度も書くが、皆さんは、指板上の音をしっかりと把握しているだろうか?。Gを押さえてちょ、Eを押さえてちょと言われた場合、0フレットから20数フレットまでのGやE音を全て把握出来ているであろうか?。仮に色々なスケールを暗記していてもそれが出来ていなければ、それはスケールを覚えた事にはならない。

G音の在り処

フレーズ、メロディの基本はトニック(1st音)で始まりトニックで終わる、これは旧レッスン時代から何度も述べている事で、トニック音の在り処を判っていさえすれば、その基本的なルールを簡単に演奏に結びつける事が出来るだろう。

暗記法には色々とあるが、6弦と4弦、5弦と4弦、3弦と1弦、そして6弦と1弦、5弦と2弦の関係さえ知っていれば以外に簡単に指板上の音を把握出来る。

6弦の任意の音から2フレット右にずらした4弦の音は6弦のその音のオクターブ上の音になる
6弦の任意の音から3フレット左にずらした4弦の音は6弦のその音のオクターブ上の音になる
6弦の任意の音と同フレット位置の1弦の音は6弦のその音の2オクターブ上の音になる
5弦の任意の音から2フレット右にずらした3弦の音は5弦のその音のオクターブ上の音になる
5弦の任意の音から2フレット左にずらした2弦の音は5弦のその音のオクターブ上の音になる
4弦の任意の音から2フレット右にずらした2弦の音は4弦のその音のオクターブ上の音になる
4弦の任意の音から2フレット左にずらした1弦の音は4弦のその音のオクターブ上の音になる
3弦の任意の音から3フレット右にずらした1弦の音は3弦のその音のオクターブ上の音になる

「4弦の19フレットの音は何でしょう?」、こんな質問には答えられなくてもいい。いや、答えられるに越した事は無いが、ギターを持って、スケールやコードトーンを基にしたフレーズを弾く際に、スケール、コードのトニック音の位置を理解しているだけでも十分である。

実際にオレも突然そんな質問を受けても脳味噌の中は「4弦の19は6弦の17とオクターブの関係、17から12を引くと5だから、6弦5フレットを考えればいいから、そうだ答えは『A』だ!」なる計算をしちゃうので咄嗟に答えなんて出せない。要はこういう計算を、演奏中に指板を見ながら出来れば十分であるって事。

しかも、例えばSmoke On The Waterを弾く時、ギターソロ部分のコードはGm、Cm、F、Cしかなく、CmとCのトニック音は同じだから、G、C、Fの音さえ理解していれば、コードに沿った安定したギターソロを展開出来るようになる。それは事前にチェックしてれば良いので、G、C、F音を瞬時に弾く訳でもなく、意外と簡単だと思う。

後はスケール音をそれぞれ数字に当てはめて、自分は今、スケールのどの音を弾いているのかを把握すれば良い。

9フレットまでのGマイナーペンタトニックスケール+b5th

上を見ながら、G音である1st音と他の音との位置関係をしっかりと把握しよう。例えばb7th音は1st音の2個左。そう考えておけば、b7th音を1音チョーキングすれば1st音が出るってのも理解出来るし、1st音の隣の弦の同フレットは4th音(2弦だけ他の弦よりもテンションが半音低いので1つ右にずれる)とか、5th音の隣の弦の同フレットは1st音であると覚えればいればフレーズを作り易い。

またマイナーペンタトニックスケールはb5th音を加えて演奏する事が多く、4thや5thの位置を理解していれば、また1st音とb5th音の位置関係をも知っていれば、b5h音も簡単に使えるようになる。1st音から斜め右を見たらb5th音だろう?(2弦だけ他の弦よりもテンションが半音低いので1つ右にずれる)。

うちのバンドのキーボードのKさんのように絶対音感を持っている人は、こんな小難しい事を考えなくても良いだろうが、我々の多くは馬鹿耳である。となると相対的に音の違いを把握するのは当然として、机上での音と音の関係(つまり数字で表した時のような関係)を理解していればいる程、安定感のあるフレーズを生み出したり、反対に不安定なフレーズをわざと仕組む事だって出来てしまう。指の赴くままに、そんな奏法はもう古い。

「ロックは感性だよ」、こんな台詞を吐く人が多いようだが、彼らは絶対音感の持ち主なのであろうか?。絶対音感を持っていれば、鳴っているコード、その響きを聴いて、瞬時にマッチするフレーズを弾く事が出来、それが感性に繋がる。

しかし、相対音感の人間が(しつこいが相対音感ってのは馬鹿耳の事だ)感性だのセンスだのを強調するのは如何なものだろうか?。少なくとも絶対音感の持ち主には「音を感じ取る」と言う感性においては勝ち目がないからだ。

だからこそセンスを補う為に(もしくはセンスを向上させる為に)、理論を学んだり、奏法に工夫を凝らしたり努力せねばならない。トニック音の在り処を知る、そして他の音とトニック音の指板上の関係を知る、これは非常に重要な事なのだ。

仮にパーフェクトな演奏を100としよう。絶対音感を持っていると言うだけで、100の半分、50はクリアしている。しかし我々馬鹿耳連合は0なのだ。絶対音感の持ち主とはスタートからして違う。だからこそ負けないように理論を学んだり、定番フレーズを記憶したり、音を音として認識出来ない変わりに数字を用いたりと、頭で色々と考えなくてはならない。

優れたミュージシャンの多くは絶対音感を持っていると言われている。つまり馬鹿耳連合は初めからハンデを背負っているのだ。だから絶対音感の持ち主と同じ事をやっていては絶対に勝つ事は出来ない。絶対音感の持ち主が優れていると考えるだけでなく、馬鹿耳連合の我々が相当に劣っている、そうしっかりと認識しないとならないだろう。

   



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