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リニューアルレッスン
     64話 チャーチモード以外のモード系スケール

2006.12.1

チャーチモードは7種類ある。イオニアン(アイオニアン)、ドリアン、フリジアン、リディアン、ミクソリディアン、エオリアン、ロクリアン。それぞれがメジャースケールのダイアトニックコードに連結している。

これ以外にもモード系スケールと呼ばれるものが2つ存在する。それがリディアンb7thスケールとフリジアンドミナントスケールだ。以前にも軽く紹介しているが、言葉足りない部分もあり、もう1度紹介したい。

リディアンb7th。勿論リディアンフラットセブンスと読み、単にリディアンセブンスやリディアンセブンと省略されたり、リディアンドミナントスケールとも呼ばれる。

名前の通りリディアン7はリディアンの7つめの音をフラットさせたスケールの事だ。両方のスケールを数字で、それぞれトニック(1st)をCとした時の音を表してみよう。

リディアン

1st 2nd 3rd #4th 5th 6th 7th
C D E F# G A B

リディアンb7th

1st 2nd 3rd #4th 5th 6th b7th
C D E F# G A Bb

またこれはミクソリディアンの第4音をシャープさせたスケールと考えても良い。

ミクソリディアン

1st 2nd 3rd 4th 5th 6th b7th
C D E F G A Bb

ではどうしてリディアンとミクソリディアンの中間のようなスケールが存在するかであるが、単純にリディアンの特徴を持つ□7コードに対応したスケールが欲しかったのだろう。リディアンは□maj7コードに対応するもので、上ならCmaj7のコードとなる。

しかし□maj7と言うコードは7th音がナチュラルの7th、Cmaj7ならB音となる。よってこれをC7で使えるようにするとC7の7はb7thを意味するのでBb音、だからリディアンの7番目の音をそのままコードに合わせてフラットさせたのがリディアンb7thなのだ。

今までダイアトニックコードの中には□7は1つしかなく、それはミクソリディアンと結び付くと書いてきたが、リディアンも第7音をフラットさせると、□7に結び付けられ、結果、□7コードにはミクソリディアンとリディアンb7thが使える事になる。

これは□maj7に対応するイオニアンと□7に対応するミクソリディアンと同じ。ミクソリディアンはイオニアンの第7音がフラットしたもの、よってかつてモード名を名付けた人にボキャブラリーが無かったら、ミクソリディアンはイオニアンb7thと呼ばれていた可能性だってある。

さて、ここでドミナントコードとサブドミナントコードについて簡単に説明しよう。良くトニック、ドミナント、サブドミナントと言う言葉を聞くだろう?。これはダイアトニックコードの中で最も重要な3つのコードを指す。

トニックは1st、ドミナントが5th、サブドミナントが4th、コード表記風にローマ字で表すと、それぞれI、V、IVとなる。主和音、属和音、下属和音、小学校で習った記憶のある人も多いと思う。これらは調性音楽には無くてはならないもの。

ダイアトニックコードの中で一番安定した音、終止感を持つのをトニックコード、そのトニックコードに進もうとする働きのあるコードをドミナントコード、そしてサブドミナントはそのまま、ドミナントのサブであるから、ドミナントを補助する、もしくはトニックにも進めるコードなのだ。

実はダイアトニックの7つのコードはこのトニック、ドミナント、サブドミナントしかない。つまり残りの4つの音も3つのいずれかに属する事になるのだ。この辺はあまりモードの話と関係ないので、いずれ「代理コード」と題して説明したいと思う。

とにかくドミナントとサブドミナントである。リディアンb7thは別名リディアンドミナントスケールであると書いた。リディアンと言うのはダイアトニックコードの4番目、キーがCならFに対するモード、しかしコードはFmaj7であり、それをF7とする事から、リディアンの第7音がフラットする。

そしてダイアトニックコードの4番目のコードはサブドミナントと呼ばれるので、リディアンドミナントスケールと呼ばれるのだ。本来リディアンサブドミナントと呼ばれるべきであろうが、スケールの性格上、どの□7コードにも使え、つまり5番目のコードであるドミナントコードにも対応出来るので、サブと言う名が消えているのだろう。

次にフリジアンドミナントスケールを説明しよう。名前の由来はもう判ると思う。フリジアンをドミナントコードに対応させる為のスケールである。フリジアンは□m7、ダイアトニックの3番目のコード、キーがCならEm7に結び付くのがEフリジアンなる。

これをE7にしちゃう。□7コードはダイアトニックコードではドミナントコードとして働くのは上述した通り。E7にするとEフリジアンドミナントとなるのだ。

ではEm7とE7の違いはなんだろうか。流石にもうこれが判らないと人はいないだろう。Em7は3rd音がフラットし、E7では3rd音はナチュラル、それぞれG音、Ab音となる。よって□m7コードに対応していたコードを□7コードに対応させるのだったら、フリジアンの第3音をシャープさせ、ナチュラルな3rd音に戻してやれば良い。下にキーがCの時を表そう。

フリジアン

1st b2nd b3rd 4th 5th b6th b7th
C Db Eb F G Ab Bb

フリジアンドミナント

1st b2nd 3rd 4th 5th b6th b7th
C Db E F G Ab Bb

さぁ、ここでこのスケールがハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロー略してhmp5スケールと呼ばれる理由を説明しよう。ビローとは英語でBelow、「下に」と言う意味がある。要するに「5度下にするハーモニックマイナーさ!」、とそのまんまの意。

5度下、Cから5度下の位置に何があるか、ここで間違ってならないのは1度とはその音を示す。Cが1度、Bbが下に2度、Abが下に3度、Gが下に4度、Fが下に5度。そう、と言う事はFハーモニックマイナースケール、ってのがCフリジアンドミナントスケールと同じ音列を使っているのだ。

このスケールは是非覚えよう。リッチー・ブラックモアも結構使っている。一番有名なのが、アルバム「Long Live Rock'n Roll」のGates of Babylonだろう。この曲はEから始まるが、キーはAマイナーで、前半のギターソロはAmに対するドミナントコードであり、E7が鳴っており、ここでEフリジアンドミナントスケールが使われている(イコール、Aハーモニックマイナースケール)。

アルバム「Down To Earth」のDanger ZoneではキーはF#マイナー、そしてドミナントコードであるDb7のところでDbフリジアンドミナントが使われ、これはF#ハーモニックマイナースケールと中身は同じである。

よってフリジアンドミナントを弾く際、5度下のハーモニックマイナーを弾く感覚で、トニック音だけ注意すれば、そこそこのフレーズになってくれる。

今までダイアトニックコードの5番目の□7コードにはミクソリディアンが結び付くとしていたが、実際にはこのようにリディアンドミナントとフリジアンドミナントも使えるのである。勿論、どんな曲でもそれら3つが使える訳でなく、曲調によって使い分ける必要はあり、その辺は色々と経験を積んで行こう。

ついでにもう1つ、フリジアンドミナントをさらに改良しちゃおう。フリジアンドミナントは□7コードに対応するが、それを□maj7コードで使えるようにする。本項をお読みならもうお判りだろう。□7と□maj7の違いを考えれば良いだけである。

□maj7から□7に対応するには第7音をフラットさせたのだから、その反対だ。フラットしている第7音をシャープさせ、ナチュラルに戻してやれば良いのだ。

□maj7に対応するフリジアンドミナント

1st b2nd 3rd 4th 5th b6th 7th
C Db E F G Ab B

そしてこれにb3rdとb7thを加えて9音構成にしたって構わない。

□maj7でも□7でも対応出来る改良フリジアン

1st b2nd b3rd 3rd 4th 5th b6th b7th 7th
C Db Eb E F G Ab Bb B

これは単純。フリジアンとフリジアンドミナントが合わさり、それにナチュラルな7thを加えたもので、スパニッシュフリジアンとも呼ばれていたりする。この時、全て9音を使おうとは思わず、コードによって、b3rdと3rd、b7thと7thを考慮しながら演奏するのが良いだろう。

   



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