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リニューアルレッスン |
2006.11.14 |
そろそろ理論だけなる文章に飽きてしまっている事だろう。テンションコードの実際の利用法を例を挙げて説明してみたい。 Dm7 - G7 - Cmaj7 - Fmaj7 - Bm7-5 - E7 - Am7 - A7 これは前話で書いた枯葉や哀愁のヨーロッパのコード進行だ。下の譜面は1つのコードフォームの例である。 ルート音(コード構成音の中で一番低い音)をコードのトニック音(1st音)にしているので、ジャズっぽいフォームになっているので、6弦部分は全て1弦に変更しても構わないが、とにかく、これがこのコード進行の基本コードフォームになる。 それぞれのコードは色々な押さえ方がある。今までのレッスンをお読みになっていれば、3つくらいの異なるフォームで上のコード進行を弾けると思う。他にも、なるべくフレット移動しないように、エコノミーな押さえ方として次の2つが考えられる。
この3つが定番、これさえ知っていれば良いって訳でもない。コードに熟知したかったら、今までのコード理論ネタを読んで、あと2つくらいは異なるフォームで弾けるようになるのが望ましいだろう。
さて、コードは何も7thコードだけではない。せっかくテンションの勉強をしたのだから、上のコード進行にテンションノートを付けていこう。こんなのはいかがだろうか?。 Dm7(9) - G7(13) - Cmaj7(9) - Fmaj7(9) - Bm7-5 - E7(b9) - Am7(9) - A7(b13) □m7-5以外のマイナーコードと□maj7には9thのテンションを付加し、□7コードにはb9th、13th、もしくはb13thの付けてみた。 2小節目のG7(13)のところを、G7(13)とG7(b13)に、6小節目のE7(b9)のところを、E7(#9)、E7(b9)にしてみたのが下の譜面だ。 比較的高音部を使ってみてのテンションノートは下の通り。E7の部分は9th系と13th系の2つのテンションノートを追加しているのがミソ。
Dm7(9) - G7(13) - Cmaj7(9) - Fmaj7(9) - Bm7-5 - テンションノートを使う、使わないと言うのはギタリスト個人の意思。この曲だから、テンションノートを使わなくてはならない、そういうルールは一切ない。冒頭の譜面のように7thコードだけで弾いても良いし、2つ目、3つ目の譜面のようにテンションノートを加えても良いのだ。 テンションを辞書で引くと「緊張」とある。まさにそうなのだ。曲、コードの中に緊張感を加えたかったり、人と違う事をしたい、よりジャージーな雰囲気を望む、そんな場合は、テンションノートを多く使い、それを必要としないのだったらわざわざテンションノートを付ける必要もないのだ。
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