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リニューアルレッスン
     51話 優しいコード理論
            平行調

2006.11.14

Cをキーとするメジャースケールのダイアトニックコードは次の通りだ。度数、音、コード、それぞれをしっかりと暗記して欲しい。これは理論云々でなく、暗記する以外、術はないのだ。CメジャースケールのF音に対するコードはFm7でもなく、F7でもなく、Fmaj7であり、B音に対するコードはB7でもなく、Bmaj7でもなく、Bm7でもなく、誰がなんと言おうがBm7-5なのだ。

度数 Imaj7 IIm7 IIIm7 IVmaj7 V7 VIm7 VIIm7-5
C D E F G A B
コード Cmaj7 Dm7 Em7 Fmaj7 G7 Am7 Bm7-5

そしてCをキーとするナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードはこうなる。

度数 Im7 IIm7-5 bIIImaj7 IVm7 Vm7
(V7)
bVImaj7 bVII7
C D Eb F G Ab Bb
コード Cm7 Dm7-5 Ebmaj7 Fm7 Gm7
(G7)
Abmaj7 Bb7

こちらの度数は3つにフラットが付くが、それは度数そのものがメジャースケールを意識しているからである。例えば3度と言うのはメジャースケールではIII、即ちナチュラルな3rd音であるが、ナチュラルマイナースケールではそれがフラットするのからbIIIになり、b3rdとなり、Ebになる。

ところがbIIIとかb3rdとだけ覚えていると、それがEb7なのか、Ebmaj7なのか、Em7なのか、Em7-5なのか判らない。よって度数に付属する他の情報も一緒に暗記する必要がある。結果、Cメジャースケールでは3度はIIIであり、IIIm7であり、Em7に、CナチュラルマイナースケールではbIIIであり、IIImaj7であり、Ebmaj7となる。

それではメジャースケールとナチュラルマイナーの関係を判りやすく説明しよう。「CメジャースケールとAナチュラルマイナースケールは平行調の関係にある」、良くそういう事を聞いた事があろう?。

Cメジャースケールはいわずもがな、C,D,E,F,G,A,Bである。ではAナチュラルマイナーはどうなるか?。上の度数を当てはめて考えよう。まず理解しやすいようにAメジャースケールを表にする。

度数 Imaj7 IIm7 IIIm7 IVmaj7 V7 VIm7 VIIm7-5
A B C# D E F# G#
(Ab)
コード Amaj7 Bm7 C#m7
(Dbm7)
Dmaj7 E7 F#m7
(Gbm7)
G#m7-5
(Abm7-5)

ナチュラルマイナーはメジャースケールのIII,VI,VIIIの3つが全てフラットし、それぞれC音、F音、G音となる。よって次の表になる。

度数 Im7 IIm7-5 bIIImaj7 IVm7 Vm7
(V7)
bVImaj7 bVII7
A B C D E F G
コード Am7 Bm7-5 Cmaj7 Dm7 Em7 Fmaj7 G7

お判りであろう?。Aナチュラルマイナースケールは、Cメジャースケールと同じ音、そしてCメジャースケールのダイアトニックコードと同じコードが使われるのだ。

Cメジャースケールから見たAナチュラルマイナーは、、、

「Cメジャースケールの6つ目の音から始まる」

Aナチュラルマイナースケールから見たCメジャースケールは、、、

「Aナチュラルマイナースケールの3つ目の音から始まる」

となる。これを平行調の関係と言うのだ。12音全ての関係を下に示す。

CメジャースケールとAナチュラルマイナースケールは平行調の関係
C#(Db)メジャースケールとA#(=Bb)ナチュラルマイナースケールは平行調の関係
DメジャースケールとBナチュラルマイナースケールは平行調の関係
D#(=Eb)メジャースケールとCナチュラルマイナースケールは平行調の関係
EメジャースケールとC#(=Db)ナチュラルマイナースケールは平行調の関係
FメジャースケールとDナチュラルマイナースケールは平行調の関係
F#(Gb)メジャースケールとD#(=Eb)ナチュラルマイナースケールは平行調の関係
GメジャースケールとEナチュラルマイナースケールは平行調の関係
G#(Ab)メジャースケールとFナチュラルマイナースケールは平行調の関係
AメジャースケールとF#(Gb)ナチュラルマイナースケールは平行調の関係
A#(Bb)メジャースケールとA#(=Bb)ナチュラルマイナースケールは平行調の関係
BメジャースケールとG#(=Ab)ナチュラルマイナースケールは平行調の関係

平行調の関係が判ったところで、次のコード進行のキーは何か、お判りになるだろうか?。

Dm7 - G7 - Cmaj7 - Fmaj7 - Bm7-5 - E7 - Am7 - A7

これはかの有名なスタンダード曲、「枯葉(Autumn Leaves)」のAメロのコード進行だ(判り易くする為にオリジナルキーにはしていないが)。

良く「最初に使われているコードがキーだ」なんて言われるが、確かにそういう曲が多い。しかしこの曲のキーはDmではないのだ。正しくはC、もしくはAmなのである。厳密にはDm7〜Fmaj7までのキーがCで、Bm7-5〜Am7が平行調であるAmに転調され、最後のA7で再びCに転調されている。

これを度数で表すと、

IIm7 - V7 - Imaj7 - IVmaj7 - IIm7-5 - V7 - Im7 - VI7となる。

勿論、常に完璧なまでの理論なんて必要はない訳で、キーはC、もしくはAmと言っても特に問題はない(II-V-I理論、ドミナントモーション理論を加えるとどうしてもC - Am - Cと平行調の転調がされていると言わざるを得ないが)。

ちなみにこのコード進行は「枯葉」だけでなく、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」でもキーこそ違えど、同じコード進行が使われている。

   



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