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リニューアルレッスン |
2006.11.10 |
1つお断りしておこう。本レッスンのコード理論はあくまでもコードそのものを理論的に解釈するものであり、コード進行理論とは異なる。とは言え、音楽理論としてコード進行理論は大切であり、その辺に関しては作曲に大きく関係するものであり、本レッスンでなく、1年以上更新が滞っている、作曲な日々にて、暇を見て解説して行こうと考えている。 よって本レッスンではコード進行そのものについての詳細は述べずに、概略適度にとどめる事をご了承願いたい。 と・・・、何か非常に偉そうな態度だが、要するに今、このビギナーに向けてのレッスンで、コード進行理論を書いても、あまり意味はなかろうし、それを書き始めると、オレ自身、全てを理解している訳でなく、手持ちの理論書片手にパチパチする事になり、大きく時間を割いてしまう。そこまでする気は今のところ全くないのであった。悪しからず・・・。
メジャーキーを構成する7つのコードの事をダイアトニックコードと言う。もっと言えばメジャースケールの各音に1つのコードが関係付けられていて、それをダイアトニックコードと言う。キーがCであればメジャースケールはC,D,E,F,G,A,Bであるから、それぞれに対応するコードがある。
これら7つのコードをCメジャーキーのダイアトニックコードと言い、Cがキーの曲、つまりCメジャースケールの音がメロディとして使われる曲にはこの7つのコードの中から幾つかを使うのが一般的だ。 これに7thを加えていこう。
これはナチュラルマイナースケールの各音に、メジャースケール同様に1つのコードが関係付けられていて、それをマイナーキーの(ナチュラルマイナースケールの)ダイアトニックコードと言う。キーがCであればナチュラルマイナースケールはC,D,Eb,F,G,Ab,Bbであり、それぞれに対応するコードがある。
では7thを加えるとどうなるか。
マイナーキーのダイアトニックコードで1つ注意したいのはVm7の部分、ここに敢えてメジャーコードであるV7で代用される事がかなり多かったりする。 またその次のbVImaj7の部分、ここはよりブルージーに決めようと思えばbVI7でも良い。ドゥビー・ブラザーズのLong Train Runnin'では本来Fmaj7のところをあえてF7で弾いていたりする。 試しにこんなコード進行を実際に演奏してみよう。
Cm - Ab - Bb - Gm Vm, Vm7の部分はGm, Gm7に当たるので、それぞれG、G7にする。
Cm - Ab - Bb - G どちらも全く違和感がないのが判ると思う。 マイナーキーのダイアトニックコードは上の通りだが、この他、4つのコードが使われる事もある。それはbII(もしくはbIImaj7)、IV(もしくはIV7)、VIm-5(もしくはVIm7-5)、VIIdim7(もしくはVIIm7-5)である。 使い方は色々だが、
Cm7 - Dbmaj7 - Dm7-5 - Dbmaj7 上のような使い方がある。VIIdim7とVIIm7-5はV7(b9)とほぼ同じ働きをするので(構成音がほぼ同じ)、Vコードの代用と考えて良い。Cm7 - Fm7 - Dm7-5 - E7、このようなコード進行はCm7 - Fm7 - Dm7-5 - G#dim7、もしくはCm7 - Fm7 - Dm7-5 - G#m7-5としても使えるのだ。
よって、多くのHR/HMギタリストはメジャーコード、マイナーコードを意識しないで、既存曲を演奏していると思う。TAB譜をコピーして、HR/HM曲を演奏する分にはそれでも構わないが、ギターソロをアドリブする際には、意外とこれが落とし穴になってしまう事もある。 コードトーンを意識して演奏するには当然、コードがメジャーかマイナーなのかを知らなくてはならないし、近頃ではHR/HM曲でもコードによってスケールを変える事も多い。例えば上述したCm7 - Dm7 - Ebmaj7、こんなコード進行はどちらかと言えばモード的発想に近く、コード毎にスケールを変えた方がらしくなる。この時にDm7なのかDmaj7なのかD7なのか判らなくてはギターソロも弾けない。
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