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リニューアルレッスン
     50話 優しいコード理論
            ダイアトニックコード

2006.11.10

1つお断りしておこう。本レッスンのコード理論はあくまでもコードそのものを理論的に解釈するものであり、コード進行理論とは異なる。とは言え、音楽理論としてコード進行理論は大切であり、その辺に関しては作曲に大きく関係するものであり、本レッスンでなく、1年以上更新が滞っている、作曲な日々にて、暇を見て解説して行こうと考えている。

よって本レッスンではコード進行そのものについての詳細は述べずに、概略適度にとどめる事をご了承願いたい。

と・・・、何か非常に偉そうな態度だが、要するに今、このビギナーに向けてのレッスンで、コード進行理論を書いても、あまり意味はなかろうし、それを書き始めると、オレ自身、全てを理解している訳でなく、手持ちの理論書片手にパチパチする事になり、大きく時間を割いてしまう。そこまでする気は今のところ全くないのであった。悪しからず・・・。

メジャーキーを構成する7つのコードの事をダイアトニックコードと言う。もっと言えばメジャースケールの各音に1つのコードが関係付けられていて、それをダイアトニックコードと言う。キーがCであればメジャースケールはC,D,E,F,G,A,Bであるから、それぞれに対応するコードがある。

度数 I IIm IIIm IV V VIm VIIm-5
C D E F G A B
コード C Dm Em F G Am Bm-5

これら7つのコードをCメジャーキーのダイアトニックコードと言い、Cがキーの曲、つまりCメジャースケールの音がメロディとして使われる曲にはこの7つのコードの中から幾つかを使うのが一般的だ。

これに7thを加えていこう。

度数 Imaj7 IIm7 IIIm7 IVmaj7 V7 VIm7 VIIm7-5
C D E F G A B
コード Cmaj7 Dm7 Em7 Fmaj7 G7 Am7 Bm7-5



ではキーがマイナーであった場合、それのダイアトニックコードを次に示そう。

これはナチュラルマイナースケールの各音に、メジャースケール同様に1つのコードが関係付けられていて、それをマイナーキーの(ナチュラルマイナースケールの)ダイアトニックコードと言う。キーがCであればナチュラルマイナースケールはC,D,Eb,F,G,Ab,Bbであり、それぞれに対応するコードがある。

度数 Im IIm-5 bIII IVm Vm
(V)
bVI bVII
C D Eb F G Ab Bb
コード Cm Dm-5 Eb Fm Gm
(G)
Ab Bb

では7thを加えるとどうなるか。

度数 Im7 IIm7-5 bIIImaj7 IVm7 Vm7
(V7)
bVImaj7
(bVI7)
bVII7
C D Eb F G Ab Bb
コード Cm7 Dm7-5 Ebmaj7 Fm7 Gm7
(G7)
Abmaj7(Ab7) Bb7

マイナーキーのダイアトニックコードで1つ注意したいのはVm7の部分、ここに敢えてメジャーコードであるV7で代用される事がかなり多かったりする。

またその次のbVImaj7の部分、ここはよりブルージーに決めようと思えばbVI7でも良い。ドゥビー・ブラザーズのLong Train Runnin'では本来Fmaj7のところをあえてF7で弾いていたりする。

試しにこんなコード進行を実際に演奏してみよう。

Cm - Ab - Bb - Gm
Cm7 - Abmaj7 - Bb7 - Gm7

Vm, Vm7の部分はGm, Gm7に当たるので、それぞれG、G7にする。

Cm - Ab - Bb - G
Cm7 - Abmaj7 - Bb7 - G7

どちらも全く違和感がないのが判ると思う。

マイナーキーのダイアトニックコードは上の通りだが、この他、4つのコードが使われる事もある。それはbII(もしくはbIImaj7)、IV(もしくはIV7)、VIm-5(もしくはVIm7-5)、VIIdim7(もしくはVIIm7-5)である。

使い方は色々だが、

Cm7 - Dbmaj7 - Dm7-5 - Dbmaj7
Cm7 - Bb7 - Am7-5 - Abmaj7 - G7
Cm7 - F7
Cm7 - Dm7 - Ebmaj7

上のような使い方がある。VIIdim7とVIIm7-5はV7(b9)とほぼ同じ働きをするので(構成音がほぼ同じ)、Vコードの代用と考えて良い。Cm7 - Fm7 - Dm7-5 - E7、このようなコード進行はCm7 - Fm7 - Dm7-5 - G#dim7、もしくはCm7 - Fm7 - Dm7-5 - G#m7-5としても使えるのだ。

ハードロックやヘヴィメタルで利用するコードの多くはパワーコードが使われる。パワーコードとは別名オミット3コードと言われ、メジャーとマイナーの要素を3rd(もしくはb3rd)音を省略する(omit)コードの事で、つまり1st, 5thだけで構成される。

よって、多くのHR/HMギタリストはメジャーコード、マイナーコードを意識しないで、既存曲を演奏していると思う。TAB譜をコピーして、HR/HM曲を演奏する分にはそれでも構わないが、ギターソロをアドリブする際には、意外とこれが落とし穴になってしまう事もある。

コードトーンを意識して演奏するには当然、コードがメジャーかマイナーなのかを知らなくてはならないし、近頃ではHR/HM曲でもコードによってスケールを変える事も多い。例えば上述したCm7 - Dm7 - Ebmaj7、こんなコード進行はどちらかと言えばモード的発想に近く、コード毎にスケールを変えた方がらしくなる。この時にDm7なのかDmaj7なのかD7なのか判らなくてはギターソロも弾けない。

   



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