9thコードを理解すれば、テンションコードをほぼ理解したと言っても良い。テンションコードとは単にテンションノートを押さえるだけで良いのだから・・・。今回は11thコードだ。以前も書いた通り、テンションノートから7を弾けば良く、11th=4thとなり、キー、コードがCであれば11thはFになる。

Cをキーにした1st,b3rd,5th,b7th, 11th(=4th)音
まず最初に話す必要があるのは9thコードはメジャーコード、マイナーコードの両方に存在するが、11thコードはマイナーコードのみに存在すると言う事。つまり□m7(11)と言うコードしか存在しないのだ(□mmaj7(11)も存在するが、ロックではまず使われない)。
だから構成音は1st, b3rd, 5th, b7th, 11thとなる。よって上の指板表を眺めて11th(=4th)の位置を確かめて、指を押さえればおおよそCm7(11)は作れてしまう。
しかしここで注意する事は5つの音を押さえるにはギターの場合無理があるので、何かを省略しなくちゃならない。何を省略するか、まず、このコードはマイナーコードでのみ存在するので、b3rdを省略していい。それとどのテンションコードでも同じだが、場合によっては1stや5thも省略しても構わない。
9thコードの項目では上の指板表を見ながらどうコードを作って行くか、述べなかったのでここで述べておこう。基本は6弦(もしくは1弦)と5弦キー音(1st音)中心に見つける事。次に4弦と3弦のキー音中心を探す事。これでだいたい4つのフォームは作れてしまう。
今回の11thであれば、上の指板表はCがキー音(1st音)だから6弦8フレット(1弦8フレット)、5弦3フレット、4弦10フレット、3弦5フレットがそれぞれCになる。そこからまず11th(4th)を探し、おおよそのフォームの見当を付ける。あとは指が折れていない限り、必ず何かの音省略しなくてはならなくなるので(フュージョンやジャズの場合、基本は4音構成だ)、それに従う。


4音構成にするのなら(1)の部分は弾かない
この7つのフォーム、どれも良く使われるコードなので全て覚えて損はない。上段の1番目、低フレットなのでこれでチャカポカファンキーにカッティングしてもあまりカッコ良くないが、例えばE7(11)ならEは5弦7フレットにあるので、チャカポカサウンドに丁度良かったりする。
本サイトではCに対するコードしか述べていないが、Dm7(11)、Em7(11)、Fm7(11)・・・とあるのだから、色々なコードでこれらをチェックする事をお勧めする。上段の3番目と下段の2番目はフォームは同じでも構成音が異なるので注意しよう。
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