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リニューアルレッスン |
2006.3.20 |
基本ポジションの音域を広げどんどんと拡張していった。第4ポジションは基本ポジションと同様の働きをするのだから、ここでも音を加えていき、拡張させて行こう。 ここで嬉しいお知らせ。前話で、すでに高音部分の拡張は終了しているのだった。と言うのも18話の第5ポジションは第4ポジションと基本ポジションに挟まれている。これに気付くとなるほどと!。譜面を見てみよう。
図1 左の点線で囲んだ部分が第4ポジション、右の点線で囲んだ部分が第5ポジションである。1オクターブ低い第5ポジションで考えればもっと判りやすいかもしれない。
図2 左から1オクターブ低い第4ポジション、1オクターブ低い第5ポジション、そして基本ポジションとなっている。 今回は今までずっと低い部分で練習していたから、図2の高音側を使うフレーズを考えていきたい(単にオクターブ上と言うだけでフレーズの中身は同じだが・・・)。 上昇フレーズの場合は、如何に17フレットからの基本ポジションに指を移動させるかだ。例えばこんな感じ。
上のmidi 下降フレーズでもそれぞれのブロック毎に弾き分けてみよう。
図1のもう1度見て頂きたい。1、2弦の15、17、20フレットの数字と3、4弦の12、14、17フレットの数字、同じであろう?。よって1、2弦の15、17、20フレットと3、4弦の12、14、17フレットはオクターブ上下の関係にある。 よって1、2弦15、17、20フレットを利用したフレーズは3、4弦の12、14、17フレットでも同じ事が出来てしまう。ここは速弾きに非常に適した配置、こんなフレーズが考えられる。
しかしただ闇雲に、この3つのポジションを使おうと思うと逆に難しくなってしまう。下の譜面の1〜2小節目、これはオレの指癖のフレーズだが(実際にはナチュラルマイナースケールとして音数はさらに増える)、3〜4小節目に目を向けると同じフレーズが基本ポジションだけで行えてしまうのが判る。
前話を踏まえ、良く考えてみて欲しい。第4ポジションと言うのは基本ポジションのオクターブ上を担うポジションとなる。イコール、オクターブ上の基本ポジションでも同じ音が出せるのだ。だから上の譜面のような現象が起こる。 では何故オレはわざわざ面倒な指使いをするのか?。実はこれを面倒とは思ってない。と言うのも単なる好き嫌い、癖でしかないのだが、15フレットから先の6弦はまず使わない。ないものと思っている。だから6弦の17、20フレットの1st,b3rd音を出すの5弦の12、15フレットを使うのだ。 またこれを下降フレーズにした場合、さらに下降したい、そう思うと6弦17フレットよりも、もう1本、下に弦のある(6弦5フレットまで下降する)、つまり余裕のある5弦12フレットを使った方が適していたりもする。 だから6弦17、20フレットを押さえるのが苦ではないと思ったり、特に下降フレーズを気に入っている訳でもない、そんな方だったら、わざざわ上譜面の前半部分の第4、第5、基本ポジションに渡ったフレーズを作るよりも、後半部分の基本ポジションだけで弾ききった方が遥かに楽。 この第4、第5、基本ポジション、これをどう活用するか、難しいところだ。第5ポジションと言うのは第4と基本ポジションに挟まれた形になっているので、第4を、もしくは基本ポジションを中心に考えると、実は存在しないポジションと考えてもいいのだ。
3つの点線四角が2つになっている。これは第5ポジションの存在を無視した考えだ。少なくともマイナーペンタトニックスケールにおいて、多くのギタリストはこのように考えており、第4ポジションと基本ポジションを弾き分けているだけに過ぎない。 よって無理して、第4ポジションからさらに高音域を狙う際、第5ポジションを経由して・・・、と考えるよりも、素直に基本ポジション(オクターブ上の)に移行した方が良いのだ。第5ポジションを意図的に利用する場合は、16話で述べた基本ポジションでのチョーキング、この時、フレーズによっては第5ポジションの方が有利になってくるのもある。 また16話で述べている1、2弦でのトライアングル、ボックスフレーズを使うのにも第5ポジションは使える。それ以外は第5ポジションについてあまり意識しない、これも得策かもしれない。 16話で紹介している練習用midi音源を使って、2小節毎に第4ポジションと基本ポジションを弾き分ける、そういう練習をしよう。
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