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しんちゃん作者、転落死か…崖下に男性遺体 (2/2ページ)

2009.9.20 05:06
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しんちゃん作者、転落死か…崖下に男性遺体
「クレヨンしんちゃん」の主人公、野原しんのすけの着ぐるみ=2007年4月18日、大阪市浪速区のサンケイスポーツ編集局【フォト】

 15日に臼井さんの行方不明が発覚してから4日目。事態は、最悪の結果を迎えてしまうのか−。

 19日午前10時半ごろ、群馬・長野県境の荒船山で、がけの下に横たわる遺体を埼玉県の登山者が発見した。群馬県警下仁田署によると、遺体は下仁田町南野牧にある高さ最大約300メートルの、同山の登山コースの中でも著名なスポット「艫岩」の、登山道近くのがけから約100メートル下の地点で見つかった。

 遺体はうつぶせで、がけから転落したとみられ損傷が激しく、衣服もボロボロの状態という。靴も散乱していた。がけの斜度は40〜60度と急斜面で、ヘリコプターによる遺体収容は困難のため、同署はこの日の作業を断念した。

 遺体の服装が、白のTシャツに黒のリュック姿と、臼井さんの失踪時の服装と一部似ているという。他に同山での遭難届は出ていないことから、下仁田署では臼井さんの可能性もあるとみて、20日早朝から遺体の収容作業を再開する。

 臼井さんは11日朝、「荒船山に登山に行く」と家族に告げて家を出たまま戻らず、家族が12日、埼玉県警春日部署に捜索願を出した。連絡を受けた群馬、長野両県警がヘリコプターや警察犬も使い、荒船山や県境付近を捜索していた。

 19日夜放送のTBS系「情報7daysニュースキャスター」によると、第一発見者は「人が行ける所じゃない。多分上から落ちたんだろう」と話した。「クレヨンしんちゃん」の出版社、双葉社関係者は「もし発見された遺体が臼井さんだとすれば、弊社としても大変ショックです」としている。

 臼井さんは1958年生まれ、静岡市出身。東京、埼玉で育ち、77年に工業高校を卒業後、デザイン学校へ通いながら、スーパーでポスター描きなどのアルバイトを経て、広告関係の会社に就職。87年に「漫画アクション」に初投稿した4コマ漫画でデビューした。

 90年に代表作「クレヨンしんちゃん」の連載を開始。コミックは49巻まで発売され累計5000万部を突破。漫画家は謎めいていた方がいい、などの理由で「決して顔出ししない漫画家」として知られる。最近の「しんちゃん」の作風について、「ファミリー向けにしては、展開が重くなっていた」と指摘する声も。2年前に掲載された作品では、しんちゃんの先生の恋人がテロで死亡。先生がやけ酒をあおり自殺しようとする、これまでのイメージとは違う展開もあった。




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