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しんちゃん作者不明で春日部に波紋「中国に拉致」噂も

9月18日16時56分配信 夕刊フジ

しんちゃん作者不明で春日部に波紋「中国に拉致」噂も
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臼井さんの自宅はひっそりと静まりかえっていた(写真:夕刊フジ)
 人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人さん(51)=本名・臼井義人=が消息を絶って1週間。漫画の舞台でもある臼井さんの地元・埼玉県春日部市は安否を気遣う声であふれている。懸命の捜索が続く中、捜査関係者の間には悲観ムードも漂い始めており、国民的漫画家の“失踪劇”は大きな波紋を広げている。

 臼井さんが姿を消したのは今月11日。家族に「(群馬県の)荒船山に行く。夕方には戻る」と告げ、軽装で出かけたという。翌日になっても戻らないため家族が春日部署に捜索願を出した。埼玉県警は群馬、長野両県警と協力し行方を捜索。荒船山に近い軽井沢で臼井さんの携帯電話の電波を確認したが、保護には至っていない。同署は捜索の対象を全国に広げたが、まったく手がかりが得られない現状に、捜査関係者の一部からは「かなり厳しい情勢」という声も出始めている。

 東武線沿線の駅近くにある臼井さんの家を訪ねた。2階建ての豪邸は雨戸やシャッターが閉じられ、ひっそりとした様子。インターホン越しに応対した臼井さんの妻は「詳しいことは出版社さんに聞いてください…」と言葉少な。自宅前は近くの公立高校の通学路になっており、高校生らは前を通るたび、「しんちゃんの作者、どこにいるのかな」などと言い合っていた。

 「人気漫画家なのに少しも鼻にかけたところがない。奥さんもお母さんもいい人で自分からいなくなるなんて考えられない」と語るのは近所の主婦(60)。臼井さんは犬の散歩が毎朝の日課で、「毎朝決まった時間にミルという名前のワンちゃんを連れて、ポッポコポッポコ散歩してました。会うたびに挨拶をしてくれた」という。

 ネット上の掲示板なども、臼井さんの安否を気遣う声であふれている。その一方で、「クレヨンしんちゃん」が中国でも人気を博していることから、《なんらかのトラブルで中国に拉致されたのではないか》などと根拠のない憶測まで飛び交っている。

 家を出た11日は「いつもと変わらない様子だった」という臼井さん。一体どこに行ってしまったのか。

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最終更新:9月18日16時56分

夕刊フジ

 

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