ワクチンの100%安全性を追求するのは・・・無理難題かも汗 ニュース記事に関連したブログ

2009/08/30 22:45

 

 個人的には、ワクチンの被害や安全性について懸念を一般の方が言うのは構いませんし、感染症の抑制のためのツールとして、未熟だからと、輸入について新聞記者が文句を言ったり、有効性を批判することは自由です。医学関係者であっても、安全性が確立していない新型ワクチンに慎重であります(2012 安全性確認の治験は実施の方針)。

 

CDCの「CDC Says “Take 3” Steps To Fight The Flu
These actions will protect against the new H1N1 too!
でもワクチンが第一です。

 

 日本の場合、おそらく10月のピーク予想のシナリオには間に合いません。アメリカは出荷を一ヶ月前倒しにしたのと対照的です。

 国内で感染が広がった場合、限られた救急医療現場に軽症の患者さんが集中し、手薄になりつつある救急医療体制が崩壊し、蔓延しなければ「死ななくてすむはずの患者さん」が増えることは・・・それほど予想が困難ではありません。

 

 「医療崩壊」のトリガーは感染症だけではありませんが、急激な医療需要の激増に対しては、「アクセス制限」つまり熱発ごときで夜中にかかるべからず・・・となります。

 

 要は、救急現場には呼吸器やベッド、そして医師や看護師に「リソース」に限りがあります。野戦病院よろしく、病院の床に寝かせておけばいいといった、戦時体制のようになっても・・・それで病院の中で院内感染を発生して、次々とスタッフや他の患者さんに伝播するようでは困ります。

 

 国内で7人目の患者が死亡しました(新型インフルで7人目死者  兵庫・たつの市の30代女性)。パニック報道による救急外来への殺到もうれしくないです。おそらく今後は、鳥インフルエンザも含め、再燃の可能性がある限り、用意できた時点で、リスクが高い患者さんから「ワクチン」を接種していくのが正しい行為です。

 

 GW前後に政府が「検疫所による水際大作戦」を行って、結果として国内への侵入が防げなかったように、人間を使っての対応はたぶん、手遅れになるだけです。

 

 簡単な話、「日本は神国だから・・・」という例外はなく、スペイン風邪も、ソ連風邪も日本で大流行しました。

 そういう意味で、他の先進国がワクチン接種を勧めるのに、異常に「副作用」だけを言い募ることは、結果として、免疫がない患者さんがそれだけ罹患し、病院を困惑させるだけです(新型インフルで救急外来急増 過剰反応に病院疲弊)。

 

 ま、「はしか輸出国」とか「結核後進国」と「HIV患者が増える唯一の先進国」という恥ずかしい国だという現状をもう少し、考えるべきでしょうね。いえ、ワクチンを受けるかどうかは自由です。ただし、フランスが確保しているのは、全国民分5000万人分、アメリカは2億人分。それに対して、日本が国内で確保できているのは1700万人分・・・この差は大きいですね。(ワクチン接種にゼロリスク「ありえない」,国民への周知が重要)

 

 政府はきちんと情報を開示していくしかないでしょう。未接種率が高くて、病気になるリスクを国民に負わせたり、急いで輸入を働きかけるのにあたって、安全性が確立しきれていないワクチンを製造物責任としてメーカー側に負わせるのもまた無理です。外国に比べると、ワクチン・ラグや情報の不正確さによって被害をこうむるのは国民で、流行が諸外国よりもひどくなって、経済活動の停滞をもたらされれば、日本全体の問題になります。

 

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ワクチン接種にゼロリスク「ありえない」,国民への周知が重要
MTpro2009年8月21日


新型インフルエンザワクチンについて厚労省で意見交換会

 厚労省は昨日(8月20日),専門家や患者団体などから成る「新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会」を開催した。そのなかで自治医科大学(公衆衛生学)教授の尾身茂氏は,ワクチン接種の優先順位よりもワクチン接種の目的を明確にすることが先決と提言。目的について会場で出された声は,感染拡大よりも,重症化予防や死亡者数の減少に据えるべきとの主張が大勢を占めた。また,国立感染症研究所感染症情報センター長の岡部信彦氏から「ワクチン接種にゼロリスクはありえない」との意見が挙げられ,国民への周知の重要性と事故発生時の責任所在などについて話し合われた。

東大提言の最優先は医療従事者と免疫弱者

 新型インフルエンザ(A/H1N1)の感染拡大はとどまるところを知らず,国立感染症研究所発表の8月3~9日インフルエンザ患者定点医療機関当たり報告数は,流行水準(1.00)に迫る0.99を記録。重症化例や死亡例も相次いで報告され,国内初の死亡例を報告した沖縄県では,8月19日に全国初のインフルエンザ流行警報を発令した。舛添要一厚生労働大臣は「第1波の本格的な流行が始まった」と述べていたが,ここで急がれるのがワクチン供給に関する取り決めだ。

 現在,各国で新型ワクチン生産が始まっており,接種優先順位に関しても世界保健機関(WHO)や米疾病管理センター(CDC)などが相次いで案を公表している(当日配布資料参照)。わが国でも各メーカーが生産を開始し,接種の優先順位やワクチン輸入などについてはこれから決定される予定だ。今回の意見交換会は,こうした取り決めに向け,ワクチン接種の進め方について議論が展開された。

 同会のメンバーである東京大学大学院(医療倫理学)教授の赤林朗氏と同講師の児玉聡氏は,ワクチン供給の目的を明確化し,それに応じた優先順位を決めることが重要であることに言及。同大学グローバルCOE「次世代型生命・医療倫理の教育拠点創成」が決定した現時点での接種目的は「重症化予防,死亡を減らすことが妥当」で,ワクチン接種の最優先者については(1)抵抗力の低い者(医学的高リスク群,妊婦,乳幼児,一部の高齢者),(2)一部の医療従事者―と定めている。赤林氏は,明確な目的を設定してその目的達成のために最善の選択肢を選ぶことが重要とし,新型インフルエンザワクチンの優先順位で高リスク群らよりも小児を優先すべきとの意見が出ている現在の状況について「強毒性のトリインフルエンザ(A/H5N1)の議論にやや引っ張られている印象がある」と述べた。

 一方,大阪市立大学大学院(公衆衛生学)教授の廣田良夫氏は,CDCのリコメンデーション(7月29日発表)に「ワクチン接種は,新型インフルエンザによるインパクトと感染拡大を減少させることを意図している」との記述があることを紹介。また,WHOのリコメンデーションでは,ヒトウイルスとトリウイルスに同時感染し体内で新型に変異するこを予防するため,鶏に接触する者への季節性インフルエンザワクチン接種を勧めている。これらのことから,同氏は「感染予防効果がないと断定できる段階ではない」と述べ,これまで議論が保留されていた乳幼児への接種量についても詰めるべきとした。

 また,各メンバーから高リスク群の詳細な分類,優先順位設定などを求める声が上がったが,尾身氏は「高リスク群の前に,ワクチン接種の目的を決定したい。個人的には,死亡者を減らすことを最優先とし,そのための方策として優先順位について話し合うべきだと思う」と提案。赤林氏も賛意を示し,政府に目的をいち早く明確にすることを要求した。これに対して事務局は,死亡者を減らすことが第一前提とし,「蔓延防止にも期待したいが,その効果が明確にあるとは言えないのではないか。もし蔓延防止が期待できないのならば,義務接種もない」と述べている。

日本人は「1の副作用で100の効果を忘れてしまう」

 岡部氏からは「医療・医学では残念ながら100%の安全を担保できず,ゼロリスクはありえない。ワクチン接種により“紛れ込み”と呼ばれる不慮の事故が生じる可能性がある」との指摘があった。同氏は「国民がこうした事実を熟知したうえで使用しないと,仮に1,000万人に接種して1例に不慮の事故が発生した場合,『このワクチンは危険である』という風潮を招きかねない」との懸念を示し,国民が危険性を感じると翌年からワクチンが使用しづらくなることから,ワクチンに伴うリスクの周知は重要としている。

 この点について,NPO法人難病のこども支援全国ネットワーク専務理事の小林信秋氏は「不幸にも予防接種による被害者が出たら,国民の責任として家族をサポートしていくことがあるべき姿ではないか」と提案。一方で,日本患者会情報センターの栗山真理子氏は「ワクチン接種を自己決定にゆだねるということは,親の責任なのか」との疑問を呈した。事務局は有害事象発生の際は可能な限り救済することを明言したが,栗山氏は「自分の子供に接種を受けさせて有害事象が出れば,自己責任と言われても親は一生悩み続ける」と副反応に対する強い懸念を払拭できない様子だった。

 これに対し,尾身氏は「任意接種とはいえ,すべて個人に判断を任せて知らないというわけではない。国内外のエビデンスを吟味したうえで,最終的にどのグループにワクチンを接種するかを決定する」と発言。国民への周知の重要性と難しさに言及するとともに,「ワクチンの有効性は国際社会の常識となっている。しかし,日本は仮にワクチンの効果が100,副作用が1として,1の副作用によって100の効果を忘れてしまうという歴史があった。これが日本のワクチンプログラムが衰退した原因ともなっている」と副反応への過剰反応も戒めている。

 ワクチン輸入に関して,患者会側から「国民は国産と外国産の善し悪しが判断できないので,それを前提に周知して欲しい」との要望があった。尾身氏は,政府に対して(1)国際貢献:輸入ワクチンの一部を発展途上国に寄付するのか,(2)安全性:国民に説明できるか,安全性が危ぶまれたら即使用中止できるか,(3)感染拡大の状況との兼ね合い―の3条件を提案したいと述べている。
次回は8月27日に実施される予定だ。(小島 領平)

 

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新型インフルで救急外来急増 過剰反応に病院疲弊

琉球新報 2009年8月27日

 

 家族など身近な人に新型インフルエンザ感染者が出た場合に、事業所側が職員に対して罹患(りかん)していないという診断書の提出を求めたり、本人が感染し、完治した場合に「完治証明書」の提出を求めるなど「過剰反応」ともいえる事態が起きており、病院を訪れる人が急増している。患者の増加に伴い、救急病院を中心に医療機関はぎりぎりの対応に追われており「本来来るべきでない人に対応している余裕はない」(医療従事者)のが現状だ。また感染していない人が病院に行くことで感染の危険性が高まる側面もあり、県福祉保健部は「かかっていないという診断書自体出せないし、完治証明も必要ない。医療現場を疲弊させることはやめてほしい」と強く呼び掛けている。
 本島南部の病院では子どもが感染した親が夜間に来院し「(本人が)かかっていないという証明書」の提出を会社から求められたとして、咳(せき)などの呼吸器症状、発熱もないにもかかわらず「検査をしてほしい」と求める例があったという。同病院の看護師は「病院での待ち時間に感染する危険性の方が高い。症状のない人が病院に来るとかえって感染を拡大させる。どの病院も医師、看護師不足だ。救急のパンク状態が続けば医療の側が倒れてしまう。適切な受診を心掛けることが県民のできる最大の協力」と指摘する。
 県の宮里達也保健衛生統括監は「家族が感染し会社などに出勤するときにはマスクをして出ればいい。本人が感染した場合も熱が平熱に下がって2日たてば感染の心配はないので出勤可能だ」と説明する。
 重症例が出ていることから、軽症でも発熱するとすぐに救急に駆け込む例も少なくないという。宮里統括監は「息苦しそうにしている、水分が取れない、顔色が悪い、挙動がおかしいなどの症状があればすぐに救急にかかる必要がある。しかし発熱だけなら、インフルエンザではない可能性もあり、病院に行くことはかえって危険。水分を十分とって一晩休み、昼間にかかりつけ医を受診すること。それが本人のためにも社会のためにもなる」と適切な受診をあらためて呼び掛けた。

 

 

新型インフル、兵庫の38歳女性など2人死亡

読売新聞 2009/08/30

 

 厚生労働省などは29日、新型インフルエンザに感染した兵庫県たつの市の38歳の女性と、鹿児島県枕崎市の60歳代の女性が同日未明に死亡したと発表した。新型インフルエンザに感染した死亡者は国内で7人となった。 兵庫県姫路市によると、女性はたつの市内の福祉施設に通っていた。てんかんの既往歴があり、けいれん止めの薬を処方されていたといい、死因について詳しく調べている。

 女性は27日から39度台の発熱や倦怠(けんたい)感を訴え、28日に自宅近くの診療所で受診。簡易検査でA型インフルエンザと診断され、タミフルの投与を受け、自宅で静養していた。29日午前1時半頃、容体が急変。午前4時過ぎ、救急搬送された姫路市内の病院で死亡が確認された。死亡後、遺伝子検査(PCR検査)で、新型インフルエンザの感染がわかった。

 女性が通う福祉施設では、24日、通所者1人に新型インフルエンザの症状があったため、女性は26日から通所を控えていた。同施設では現在、7人に感染の疑いがあるという。姫路市保健所の伊地智(いじち)昭浩所長は「女性はインフルエンザの感染で、既往症が悪化した可能性がある」と話した。

 一方、鹿児島県によると、枕崎市の女性は数年前に消化器がんの摘出手術を受けたが、今年になって肺への転移が見つかり、経過観察中だった。27日に発熱やのどの痛みなどを訴え、28日に同市内の病院で受診。呼吸困難などの症状が出たため入院し、遺伝子検査で新型インフルエンザの感染が確認された。29日午前0時40分に急性呼吸器不全で死亡した。

 

 

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2009/08/31 09:27

Commented by himajin2828 さん

医療行為に100%はない。非常に低い確率であってもリスクがある・・・
利用者の皆さんは、この事実をきちんと受け止めて医療行為を受けてほしい。
(リスクのない検査なんてありません。心電図さえあります。声明に関わることはないけど。先日、小生の外来通院患者さんが、「心電図の電極を数十分つけっぱなしにされたら跡が残ってしまって消えない」と不平不満を言っておられました)

別にすべて自己責任でやれというわけではない。不幸な出来事が発生した場合に、現場の人間に責任を押し付けるのをやめてほしいということです。冷静に受け入れてほしいのです。だれかに責任を押し付ければ患者・家族としては溜飲が下がるでしょうが、押し付けられた方は堪らないわけです。それが今回の医療崩壊の本質と考えても差し支えないと思っています。

 
 

2009/08/31 15:34

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

himajin2828 さま

こんにちは、桜子です。


> それが今回の医療崩壊の本質と考えても差し支えないと思っています。
--------------------
おっしゃるとおりだと思います。
たとえば出産のリスクは生物としてのヒトには避けられません。
にもかかわらず、何十万に一つのリスクでも訴えられてしまいます。

ただ、リスクの前に考えなければならないことは、それが必要かどうかということです。必要でない医療行為に対してはどんなに少ないリスクでも許されないと思います。

インフルエンザワクチンが「誰にとって必要」なのか、という問題になります。
この判断が難しいのですね。
「ワクチン製造会社」にとっては、インフルエンザワクチンをさばくことが必要です。リスクについては製薬会社に責任がかからないように添付文書に述べるはずですから、責任は接種を奨めた国になりますし、任意でしたら医師と患者本人になりましょう。
「わが国」にとっては、実際の事情は知りませんが、skyteam氏がふれておられるように、経営などが十分な状態にしておくことが国防上、必要です。

「私」にとっては必要ではありません。
感染しても不顕性感染で済むと、今のところ、思っていますし、自然感染によって上等な免疫を得ることが出来て将来に有利だと思います。
でも率先して、感染しよういう勇気はありません。
理屈通りに行かないというのが自然の力ですから。
結局は、自分の免疫力を信じるか信じないかの問題になってしまいます。

 
 

2009/09/01 11:23

Commented by himajin2828 さん

桜子様:

>「私」にとっては必要ではありません。
感染しても不顕性感染で済むと、今のところ、思っていますし、自然感染によって上等な免疫を得ることが出来て将来に有利だと思います。


ご自身がそう思われるのであればそれでいいのですが、だからと言ってインフルエンザワクチンが不要なもの、国やワクチン会社のためにしている、と言うのはいかがかと思います。ワクチン接種により発症する確率が低下する、あるいは発症しても症状が軽減される、との結果も出ていますし。

ちなみに、ここ1-2年はインフルエンザの流行は緩やかだったと思います。(もちろん、新型発症前のことですが)
それはここ数年ワクチン接種をかなり多くの方に受けていただけたからだと個人的には思っています。



>感染しても不顕性感染で済むと、今のところ、思っていますし、自然感染によって上等な免疫を得ることが出来て将来に有利だと思います。

>結局は、自分の免疫力を信じるか信じないかの問題になってしまいます。


ご自身のように免疫のしっかりした人たちばかりではないということをご理解いただけるとありがたいです。特に幼児とご高齢者・慢性疾患患者さんでは要注意です。ですから、今回の新型インフルエンザワクチン接種の優先順位でも彼らが最初に来るのです。私やあなたのような元気で青壮年期の方は優先順位は低いのです。
ただ、免疫がしっかりしているから大丈夫、というわけではないようですよ。特に強毒性のインフルエンザでは免疫の強い方のほうが重症化しやすい、と言われ、実際にスペイン風邪の際には若年者の死亡も多かったようですし。

何か陰謀論が渦巻いているようなご印象をお持ちのようですが、医学は科学ですのでデータがすべてです。邪な感情が入り込んでも 「有効である」 というデータが出なければどんな検査法・治療法であっても日の目を見ません。

 
 

2009/09/01 11:32

Commented by himajin2828 さん

ちなみに、なぜ国がこれだけインフルエンザ問題に躍起になっているかと言うと、(もちろん社会の安定、という側面もありますが) インフルエンザでお子さんが死亡した場合、そのご両親から 「国がインフルエンザに対してきちんと体制を整えてくれれば死なないで済んだ。あなたたちが我が子を殺したんだ。損害賠償しろ」となじられるのが嫌だからだと思いますよ。

日本ではワクチンを打たない自由も保障されているのですから、ご自分で判断するのがいいでしょう。そしてその結果が悪かろうと、自分がその判断をしたことに関して他人を責めるのはやめていただきたい、と思います。

 
 

2009/09/01 16:20

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

himajin2828 さま


> ちなみに、なぜ国がこれだけインフルエンザ問題に躍起になっているかと言うと、・・・
------------------------
桜子は利権だと思います。
桝添さんはパフォーマンスのつもりかもしれませんが。
インフルエンザで儲かるのは、製薬会社が一番でしょう。
そのおこぼれが、(医師会と)接種する医療機関です。
でも、死亡やギランバレー症候群のような副作用が出た場合、誰が保証するかということになります。
これもまだ解決されていませんよね。

 
 

2009/09/02 01:23

Commented by skyteam さん

桜子さん>
 ワクチンで儲けるってのは設備投資が必要ですが、需要が安定しない中で、過剰な施設を作れば損失拡大です。また、ころころと流行株が変化するので翌年分には回せず、利権というのは夢物語。その証拠に日本のワクチン産業はいずれも製薬企業のメーカーで国内で中位以下です。勘違いもはなだしいです。
 ワクチンの副作用についてはきちんと保障する制度があります。もちろんご存じですよね。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/02.html#20
Q.20: インフルエンザワクチンの接種によって著しい健康被害が発生した場合は、どのような対応がなされるのですか?

 予防接種法による定期接種の場合、予防接種を受けたことによる健康被害であると厚生労働大臣が認定した場合に、予防接種法に基づく健康被害の救済措置の対象となります。
 また、予防接種法の定期接種によらない任意の接種によって健康被害が生じた場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法による被害救済の対象となります。健康被害の内容、程度等に応じて、薬事・食品衛生審議会(副作用被害判定部会)での審議を経た後、医療費、医療手当、障害年金、遺族年金、遺族一時金などが支給されますが、この場合でも厚生労働大臣の判定が必要です。
 新たに創設された生物由来製剤感染等被害救済制度により、生物由来製品を適正に使用したにもかかわらず、その製品が原因で感染症にかかり、入院が必要なほどの健康被害が生じた場合の救済も行われることになりました(平成16年4月1日以降に使用された生物由来製品によって生じた感染被害が対象)。
 以上の救済制度の内容については、下記のウェブサイトを参照するか、または独立行政法人医薬品医療機器総合機構(TEL:03-3506-9411)にご照会ください。

 
 

2009/09/02 01:52

Commented by skyteam さん

himajin2828 さま>
 いろいろとご指摘ありがとうございます。自分は「病気」の人を守る立場では今はないのですが、北海道の保健師さんが感染して亡くなった話を聞いて心が痛みます。インフルエンザが蔓延すれば、ある程度の確率で必ず死亡は発生します。それが身近にならなくても、やはり予防するには越したことはないと思います。間違いなく、感染症の場合終息はしますが、今の時点で最悪のケースを予想しながら動くのが正しい行政の姿でそれをサポートしたり、国民に必要性を広報するのがメディアの仕事ですが・・・どうも「薬害」のスキームに落としこむのが楽みたいで。

 
 

2009/09/02 15:01

Commented by himajin2828 さん

To 桜子 (sakurako) ★さん
>himajin2828 さま
>
>■
>> ちなみに、なぜ国がこれだけインフルエンザ問題に躍起になっているかと言うと、・・・
>------------------------
>桜子は利権だと思います。
>桝添さんはパフォーマンスのつもりかもしれませんが。
>インフルエンザで儲かるのは、製薬会社が一番でしょう。
>そのおこぼれが、(医師会と)接種する医療機関です。
>でも、死亡やギランバレー症候群のような副作用が出た場合、誰が保証するかということになります。
>これもまだ解決されていませんよね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

門外漢の方が調べもせずにこのような発言をされるのはいかがかと思いますよ。
管理人様の仰るとおりですのでこれ以上の発言は控えます。

ちなみに、医療機関にしてもワクチンによる利益など些細なものです。(当院でも昨年は売上が1000人x2000円程度です。純利益を考えたらほとんど儲けなしです。
本当に儲けのことを考えたら、いっそのこと薄利多売のワクチンなどを打たずに、一般の方にたくさんインフルエンザに罹ってもらって治療のため受診してもらう方がよっぽどいいです。


いい加減、「医療に関係する人たちはすべて患者のことは考えずに儲けのことしか考えていない」といった先入観を捨てていただきたいです。テレビの見すぎです。

 
 

2009/09/03 05:53

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

skyteam さま

こんばんは、桜子です。

> ワクチンで儲けるってのは設備投資が必要ですが、需要が安定しない中で、過剰な施設を作れば損失拡大です。
---------------------
ワクチン産業としてのことは知りませんが、そのなかでインフルエンザワクチンはドル箱だと思います。


> ワクチンの副作用についてはきちんと保障する制度があります。
---------------------
ご教示ありがとうございます。
ただ、因果関係がはっきりしないと、言われてしまえばしようがありませんね。
それにお金を貰っても、肉体は取り返しがつきませんから。

 
 

2009/09/03 06:18

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

himajin2828 さま

こんばんは、桜子です。

> ちなみに、医療機関にしてもワクチンによる利益など些細なものです。(当院でも昨年は売上が1000人x2000円程度です。純利益を考えたらほとんど儲けなしです。
------------------
2000円ですか、そんなに安いのですか?
かつてインフルエンザの予防接種は健康児童生徒にしていたのですが、そのときのやり方で、ある医師会は医師に日当を支払うやり方をしました。
それで医師会館が新築できたという話を聞いたことがあります。
もちろん大雑把な話です。
ところがある医師会では、医師会はタッチせずに、学校医が全部貰って、その中からお手伝いの先生に日当を払っていました。あるときに、それは不公平だということで、医師会が全部貰って、学校医の先生にも日当を払うようにしたのです。そうしましたら医師会の収入が多くなってしまって、税務署から青色申告をさせられてしまったのです。しばらくしたら国税局から青色申告はしなくても良いといわれたそうです。
そういうことから、インフルエンザの予防接種は良い収入源だと思っております。


> いい加減、「医療に関係する人たちはすべて患者のことは考えずに儲けのことしか考えていない」といった先入観を捨てていただきたいです。テレビの見すぎです。 --------------------
そのようには考えておりません。
インフルエンザの予防接種が、その患者さんにとって必要なのかどうかをよく勉強して検討して戴けたらと思っております。
あなたのほうが何らかの先入観がおありで、桜子の申していないことを、言っているとおっしゃいますね。

 
 

2009/09/03 07:26

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

himajin2828 さま

読み返しまして、このコメントを飛ばしていたことに気がつきました。


> ちなみに、ここ1-2年はインフルエンザの流行は緩やかだったと思います。(もちろん、新型発症前のことですが)
> それはここ数年ワクチン接種をかなり多くの方に受けていただけたからだと個人的には思っています。
----------------------
現場にいらっしゃる方のインプレッションは非情に重要だと桜子は思っています。

それで、ほんとうにそうなっているかどうかをskyteam氏が紹介されていましたところのインフルエンザの死亡数のグラフをみましたところ、そのような証拠はありませんね。

さらによくみましたら、インフルエンザの予防接種がなされていない頃(1994年より前の10年間)が死亡数が少ないですね。(o ̄∇ ̄)o

健康な児童生徒に、数十年間も強制でインフルエンザの集団予防接種がなされていましたのはご存じですよね。
昭和62年(1987)ころかもっと前からか、インフルエンザの予防注射を打つのは止めましょうみたいな運動ができて、保護者も強制接種を拒否するようになったのです。しばらくして、国側が強制ではあるが保護者が受けさせたくなければ受けなくて良いと妥協して、それでも学校での集団接種は続いていたのですが、受ける人が少なくて出動医への日当が払えなくなるくらいのところがあったりして、ある区が別会計から出動医に費用を補ったということで裁判沙汰にされたりと、そういう話をきいたことがあります。
その後、ようやく任意接種に法律が改正(1994)されたのですね。
そして10年経ってから、今度は老人を対象にしてインフルエンザを受けさせているのです。
インフルエンザの予防接種をハイリスクの人に打ち始めた頃から、インフルエンザの死亡数が増えています。

 
 

2009/09/03 07:27

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

承前

> 特に強毒性のインフルエンザでは免疫の強い方のほうが重症化しやすい、と言われ、実際にスペイン風邪の際には若年者の死亡も多かったようですし。
-----------------------
スペインかぜの他に、そのような性質を示す「強毒性のインフルエンザ」とは何をさしているのでしょうか。


> 何か陰謀論が渦巻いているようなご印象をお持ちのようですが、医学は科学ですのでデータがすべてです。邪な感情が入り込んでも 「有効である」 というデータが出なければどんな検査法・治療法であっても日の目を見ません。
------------------
データーの捏造なんて簡単ではありませんか。
医学は技術で、そのときに科学をつかうと、そのように理解しています。

 
 

2009/09/04 12:58

Commented by himajin2828 さん

桜子様:

>データーの捏造なんて簡単ではありませんか。
>医学は技術で、そのときに科学をつかうと、そのように理解しています。

下の文章は言っている意味がよく分かりませんので論評しません。

統計データを出すのはメーカーではなく独立した研究機関です(公的・私的なものまで様々)。もちろん、メーカーから研究資金が渡っている可能性もありますが、だからと言って研究結果に手心を加えることなんてありませんよ。あとで捏造したことが発覚したらおおごとですから。

また、この種のデータはひとつの研究機関だけから出るわけではなく、その後世界中の多くの研究機関から出てきます。大体複数のデータを見ていたら、捏造されたデータなどは無視されてしまいます。だれも、ひとつの研究結果だけで物事を判断しません。多くの科学者は複数の研究結果をもとに判断しています。

そもそも、桜子様は研究者の本質をご存じないです。
研究者がほしいのは真実です。世界中の誰よりも早く、画期的な「真実」を世間に発表することです。そこで捏造データなんて出して、後で大恥をかくようなことには普通はしません。もちろん、統計処理の過程で有利に持っていくことは可能ですが、先ほど申し上げた通り、その後の複数の追試の結果とあまりにもかけ離れていたら誰も信用してくれません。

 
 

2009/09/04 13:01

Commented by himajin2828 さん

>2000円ですか、そんなに安いのですか?

私は安いと思っていますよ。手間暇・原価・リスクなど考えたら安いです。そもそも、高いと思ったら打たなければいいだけです。これでも多くの方が打っていきますよ。

 
 

2009/09/04 13:52

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

himajin2828 さま

こんにちは、桜子です。


> 統計データを出すのはメーカーではなく独立した研究機関です(公的・私的なものまで様々)。もちろん、メーカーから研究資金が渡っている可能性もありますが、だからと言って研究結果に手心を加えることなんてありませんよ。あとで捏造したことが発覚したらおおごとですから。
----------------------
「捏造が簡単だ」と申しましただけで、捏造しているとは申しておりません。
韓国がやった万能細胞の件のような捏造は日本人はしないと思います。

問題はデーターの取扱でしょう。一人や二人の人のデーターを落とすことは簡単でしょう。skyteam氏が何度もご指摘なさっているように、日本のワクチン産業がある程度のワクチンをいつも作れるようにしておくというのは生物テロを考えましても必要なことです。それにはいつも量産できるシステムが稼働していなければなりません。麻疹などの予防注射は1回受ければ、それで終わりです。その点インフルエンザの予防注射は感染予防の効果がほとんどありませんから、そのことが都合が良く、毎年、同じ人が接種するようになります。
ほかにそのような予防接種はありませんでしょう。
ですから国がインフルエンザの予防接種を薦めやすくする学術論文をつくることも必要なことで、そのときにおかしな操作をせずにつくれるというのは、その研究者の腕だと思います。国としては少々の死亡事故がありましても、お金で解決するだけの話です。ですからある程度安全であって、有効だという形が整えれば良いのです。でも、受ける立場になりますと、必要がないと思われるのに、受けて死んでしまったら取り返しがつきません。

なお、「2000円」については、桜子のコメントを反対に誤解されたようですね。

 
 

2009/09/04 14:46

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

承前

> だれも、ひとつの研究結果だけで物事を判断しません。多くの科学者は複数の研究結果をもとに判断しています。
----------------------
それで、あなたは、どうお考えなのでしょうか。

識者は、インフルエンザワクチンには感染予防には期待できないと思っているのではないでしょうか。
skyteam氏にも桜子はお伺いしていますが、小学生くらいの子どものお返事は戴きましたが、自分の考えを言いませんよ。
専門家が名前を出して、感染予防に効果があるという人はいないではありませんか。

 
 

2009/09/04 14:47

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

承前
ここのエントリーに記載されていますが、

尾身茂氏、赤林朗氏、児玉聡氏は、国内生産量では足りないから輸入しようというという政府に対して、ワクチン供給の目的を明確化しろ、というのは、感染予防効果が期待できないからでしょう。
ですから「重症化予防,死亡を減らすことが妥当」と、この人たちは多くの論文を読んで判断したうえで、そう言っているのですよ。
廣田良夫氏は,CDCに「記述があることを紹介」して居るだけで、自分で勉強した考えを言いません。そして、「感染予防効果がないと断定できる段階ではない」といっているのです。これはみんなが感染予防効果がないと思っていることを承知の上で、ないとは断定できないでしょうと、これは医学には絶対がないというようなことをいっているだけで、感染予防効果があるとは、専門家としては名を晒しては恥ずかしくて言えないからではないでしょうか。
でも、尾身茂氏は、最後のほうでは、「ワクチンの有効性は国際社会の常識」だからと言っているわけで、つまりワクチンの意義はあると、それは自分の考えではなく国際社会の考えだと、そういう話ですよ。それでも「感染予防効果がある」ではなく「有効性」といっているわけです。重症化を防ぐというデーターは一応はあるわけですから。
桜子はそのように受け取りました。

 
 

2009/09/04 14:47

Commented by 桜子 (sakurako) ★ さん

承前
こういう状況なのに、中途半端に勉強している専門家が感染予防効果があると宣伝するようですね。
重症化予防でしたら、国内の生産量で十分でしょう。

ところが、「アメリカで行われた調査によれば、ワクチンを受けた妊婦はウィールスに感染すると合併症になりやすいこと、また病院の中で亡くなりやすいということが公表された」とイギリスの新聞に載っていたそうですが、そうしますと、インフルエンザの直接死亡数がハイリスクの人に実施されるようになってから増えているということと整合性がありますね。

すでにインフルエンザ脳炎のデーターでは、ワクチンが重症化を防いでいるという証拠が見つからないのですから。
重症化を防ぐのでしたら、インフルエンザ脳炎についてもワクチンの効果が見られるはずではありませんか。
桜子は、重症化をふせぐ効果もないと思っていました。
それが、むしろ合併症をおこさせるなんて、正反対ですよね。
このアメリカのこのソースを知りません。ご存じでしたら教えて下さい。

このあたりのことをどう説明されますか。
インフルエンザの予防接種をやっている医師は勉強して答える義務がありますでしょう。

 
 

2009/09/04 18:49

Commented by side6each さん

> 「捏造が簡単だ」と申しましただけで、捏造しているとは申しておりません。

あまりに馬鹿馬鹿しすぎる屁理屈でびっくりしてしまいます。

 
 
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2009/09/04 13:32

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