イスタンブール(CNN) トルコ軍報道官は18日、長距離ミサイル防衛システムの導入を検討し、米国、ロシアや中国から売り込みがあることを明らかにした。計4基の調達費用は少なくとも10億米ドル(約910億円)。
軍備更新計画の一端としているが、国内には導入の目的を疑問視する見方もある。
地元のアナトリア通信によると、同報道官は米国のパトリオットシステムが最有力候補に浮上しているとも語った。地元メディアは先に、同システムの導入が決まり、費用は最大で78億ドルとも報じていた。
また、トルコによるミサイル防衛システムの採用は、イランの弾道ミサイルに対抗する米ミサイル防衛(MD)システムの一環とも伝えたが、トルコ外務省当局者はこれを否定している。オバマ米大統領は17日、MD見直しを正式発表している。欧州に対するイランの弾道ミサイルの脅威について当初の分析ほど大きくなかったことを理由にあげ、イージス艦配備などによる新たな防衛システムを構築すると述べていた。