西条市議会は9月定例市議会最終日の18日、市立周桑病院(同市壬生川、雁木淳一院長)を公設民営化とするための議案を賛成多数で可決した。
雁木院長らが中心となり来年1月を目標に医療法人を設立。市は同4月、同法人を指定管理者として同病院を民営化する方針。
可決したのは、同病院に指定管理者制度を導入する条例改正案と、同法人設立資金として市が2000万円を出資する一般会計補正予算案。
民営化関連議案の可決を受け、市直営の維持を求め伊藤宏太郎市長あてに署名を提出するなどした地元住民らでつくる団体「周桑病院を守り充実させる会」の川原光明会長(68)は「民営化で今以上に病院や医師が疲弊しないか、患者や住民は不安に思っている」と訴えた。