鳩山由紀夫首相は10月中旬に韓国を訪問する方向で検討に入った。10月10日に中国・北京で予定されている日中韓首脳会談の前後に立ち寄る日程を想定している。
鳩山首相は9月下旬の国連総会で訪米し、外交デビューを果たした後、日中韓首脳会談で訪中する。アジア重視の姿勢を明確にするためにも、米、中などとともに首脳の訪問が慣例化している韓国へ早期に行く必要があると判断した。
韓国では靖国神社参拝をしないと明言している首相への期待が高く、日本政府には韓国側から早期訪韓を求める声が伝えられているという。
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は日本の新政権誕生を受け、来年中の天皇訪韓を希望する発言をしている。鳩山首相の訪韓が実現すれば、北朝鮮の核問題などのほか、天皇訪韓もテーマになる可能性もある。
毎日新聞 2009年9月19日 2時30分(最終更新 9月19日 2時30分)