(CNN) 米連邦政府はこのほど、IT業界で注目の新技術「クラウドコンピューティング」を政府機関に積極利用してもらうため、職員向けの新サイト「Apps.gov」を立ち上げたと発表した。
クラウドコンピューティングは、応用ソフトやデータをコンピューターのハードディスク(HDD)ではなくインターネット上に置いて利用し、機器や設備にかかる経費削減を図る技術。Apps.govはブログ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ウェブメール、動画共有といったサービスを米政府機関で利用する窓口となる。
米政府の最高情報責任者ビベック・クンドラ氏はホワイトハウスのブログで「われわれの政策は新しいトレンドに遅れを取っており、新技術の利用に不必要な制約をかけている。こうした障壁を乗り越え、政府による新技術の利用促進を目指す」と説明した。
同氏によれば、米政府がデータ保存などのIT技術に費やす経費は年間750億ドル(約7兆円)に上っており、クラウドサービスの利用を通じてこうした経費の削減を目指す。