自民党総裁選は18日告示され、28日の投開票まで11日間の選挙戦が幕を開ける。河野太郎衆院議員は17日、党本部で記者会見し、立候補する意向を正式表明した。すでに出馬を表明した谷垣禎一元財務相と「ベテラン対中堅・若手」の構図になる。
河野氏は記者会見で「自民党がきちんと変わることが健全な二大政党への一歩になる」と述べ、大胆な党改革に取り組む決意を示した。同氏は麻生政権が追加経済対策に盛り込んだ「アニメの殿堂」の通称で知られる国立メディア芸術総合センターの予算執行凍結などを主張している。党内には言動への反発も多く、推薦人集めは最後まで難航した。
このほか、町村派の西村康稔衆院議員(当選3回)も立候補を目指して推薦人集めを続けた。小野寺五典副幹事長は17日午後、党本部で記者団に「十数人の推薦人は集まったが、中堅・若手の勢力を結集するため、あえて立候補しない決意を固めた」と出馬断念を表明した。(17日 21:43)