17日、逮捕から40日ぶりに保釈された酒井法子被告。現在はメンタル面の治療のため都内の病院に入院しています。来月開かれる初公判に向け、どのように過ごすのでしょうか。
覚せい剤の所持と使用の罪で起訴され、17日保釈された酒井法子被告。
「とりかえしのつかないことをしてしまった自分の弱さを戒め、反省し、もう1度生まれ変わった気持ちで心を入れ替え、日々努力していきたいと思います」(酒井法子 被告)
酒井被告の保釈は海外でも注目されました。
「覚せい剤の所持と使用の罪で40日間の拘置生活を送ったあと、酒井法子被告は17日、保釈されました」(中国CCTV)
新聞には「涙の謝罪」「弱さに負けた」などの見出しが並びます。
「彼女は普段清楚な女性のイメージだったので、覚せい剤に手を出したことで、そのイメージが崩れてしまいました」(上海の市民)
「自分をコントロールできなかった責任はあるが、日本の芸能界も一定の責任を負わなければならない」(上海の市民)
16日に発足したばかりの鳩山内閣。閣僚からも薬物の蔓延を危惧する声が上がりました。
「警鐘を鳴らすと共に、さらにいっそう厳しい取り締まりをしてほしい」(中井 洽 国家公安委員長)
酒井被告の事務所の先輩だった森田健作千葉県知事からは、かつての青春スターらしいコメントが。
「人間ってのはね、みんなすべった転んだっていうのは多少なりともみんなあるんですよね。でも大事なことはね、やっぱり転んだときにどうやって立ち上がるか、しっかりした道を選んでほしいなと、そう思いました」(森田健作 千葉県知事)
酒井被告は謝罪会見後、都内の病院に入院しましたが、酒井被告の弁護士は17日の会見の中でメンタル面の治療のためだと説明しています。
薬物問題に詳しい専門家は、今後、覚せい剤を使いたくなる衝動をいかに抑えるかが治療のポイントになると指摘します。
「中毒の治療という点では、あまりウエイトはないと思いますね。(覚せい剤が)ほしいという欲求が生じたときに、いかにそれを乗り切っていくか、訓練・リハビリをする方に重点があると思います」(東京慈恵会医科大学・柳田知司 客員教授)
「決して、二度とこのようなことで皆様の信頼を裏切ることはありません」(酒井法子 被告)
17日に行われた会見では、事前に用意されたメモに何度も目を落としていた酒井被告。日本大学教授でパフォーマンスを研究する佐藤綾子氏は、女優としての余裕を感じたと言います。
「タレント生活のトレーニングのたまものというか、習慣というか、それによって表情筋が動いている。余裕がないとできないので」(日本大学芸術学部・佐藤綾子 教授)
一例として保釈後、すぐに報道陣の前に姿を見せたときの表情を挙げました。
「これだけにっこりしてしまうのはタレントとしての習慣が身に付いてしまっていますよね。本人はいたって冷静だと思いますけどね」(日本大学芸術学部・佐藤綾子 教授)
酒井被告の退院はいつになるのか、現在のところ見通しは立っていません。(18日19:08)