2009年9月9日12時36分
【ワシントン=勝田敏彦】米疾病対策センター(CDC)は8日、新型の豚インフルエンザに関する医療関係者向け新指針を発表した。薬剤耐性を持つ新型ウイルスが見つかっていることを考慮し、発症を抑えるための抗ウイルス薬タミフルやリレンザの予防投与は避けるよう求めた。
さらに、タミフルやリレンザの投与は、入院が必要なほど症状が悪い人や5歳未満の子ども、65歳以上の高齢者や妊婦らリスクが高い患者には勧められるとした。投与は発症から48時間以内が効果的で、場合によっては新型インフル感染が検査で確定する前でも投与するべきだと指摘した。
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日本では国の運用指針で、患者と濃厚に接触して感染が疑われる家族などのうち、発症した場合に重症化するリスクが高い人に対して、タミフルなどの予防投与を医師の判断で行うとしている。リスクが高い人は、重い持病を持つ人や妊婦、幼児、高齢者ら。