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トップアイドルとして輝きに満ちた「のりピー」の姿はもうそこにはなかった。酒井法子被告(38)は17日午後6時30分、東京湾岸署から保釈されたその足で向かった東京・竹橋の如水会館で記者会見。502人の報道陣を前に、公判前ということで質疑応答はなかったが、自分が犯した愚かな罪を悔いるように両目から大粒の涙を流しながら「もう一度生まれ変わった気持ちで心を入れ替え努力していきたいと思う」と言葉を絞り出し、更生を誓った。
午後6時30分。テレビカメラ40台、スチールカメラ110台、総勢502人の報道陣で埋まった会場。元所属レコード会社の三枝照夫会長(58)、サンミュージックの相澤正久副社長(60)に続いて、酒井被告は少しうつむきながら現れた。保釈時には見えていた左手薬指の星形タトゥーはファンデーションで消され、黒いスカートのスーツ姿に着替えていた。薬指に指輪ははめていなかった。
薄化粧を施した白い顔に、1秒に10回は下らないフラッシュが一斉に浴びせられる。だが、まぶしそうな様子は見せず、2度深く頭を下げてから着席すると、足元を見るように下を向いた。
会見は9分半。公判前のため、質疑応答はなし。最初に相澤副社長、三枝会長があいさつしたが、感情が込み上げたのか、三枝会長があいさつしている間にボロボロと大粒の涙がこぼれ、ハンカチを取り出してぬぐった。
酒井被告が言葉を発したのは会見開始から4分40秒後。すでに7度も頭を下げ、声は涙交じりになっていたが、視線を上げてゆっくりと語り始めた。
「この度は、一社会人として、人として、決して手を出してはいけない薬物というものに、自分の弱さゆえに負け、そして今このように、世間の皆様を騒がし、多くの皆様にご迷惑をかけました。これまでに私を支え、応援してくださった皆様には、どれほどの残念さと、私の無責任な行動に幻滅なさったことかと。そのことには本当に計り知れない…決して許されることではありません」
計り知れないと言った後、数秒間言葉が途切れる。目に涙がたまり、何度も鼻をすすった。鼻はうっすらと赤くなっていた。
「この罪の償いを今後どのようにして償っていくのか。まずは自分の罪を悔い改め、二度とこのような事件に手を染めることがない、そういった誓いを一生の約束として固く心に誓います。私が犯しましたこの度の出来事は、私を知る皆様の信頼をすぐに回復することは、できるものでないことはよくわかっています。ですが、日々感じております後悔の念、取り返しのつかないことをしてしまった自分の弱さを戒め、反省し、もう一度生まれ変わった気持ちで心を入れ替え、日々努力していきたく思っております」
関係者によると、この日の謝罪は、湾岸署で拘置中に書いた手紙を読み上げたものだという。だが、すでにほとんどを暗記していた。手紙を確認するように何度か視線を少し右下に落としたが、基本的に正面を見据えて話し続けた。
「そしてこのような日々に支えてくださった方々の温かいお気持ちに深く、深く感謝しております。決して、二度とこのようなことで皆様の信頼を裏切ることはありません。この気持ちを決して忘れることなく、皆様の気持ちに恩返しをしていきたいと思います。いたらぬ点は厳しく指摘していただき、私自身素直に拝聴して、新しい一歩を踏み出していきます。今まで応援してくださった、日本や海外のファンの皆様、お世話になった会社の皆様。そして今まで支えてくださったスタッフの皆様。この度は、本当に、本当に申し訳ありませんでした」
約3分半の謝罪。目は完全に涙で潤みきっていた。最後は相澤副社長らと一斉に立ち上がり、深くお辞儀。他の3人が頭を上げても、酒井被告はそのまま7秒間、頭を下げ続けた。
去り際には報道陣から「子どもさんにおっしゃりたいことは?」、「薬物依存症ではないと言えますか?」と矢継ぎ早に質問が飛んだが、答えることなく会場を後にし、都内の病院へと向かった。
(2009年9月18日06時03分 スポーツ報知)
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