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のりピーの本心は…臨床心理士が分析

 迎えの車に乗り込む酒井法子被告=東京湾岸署
 迎えの車に乗り込む酒井法子被告=東京湾岸署

 東京湾岸署で待ち受けた報道陣の前に黒い地味なパンツスーツで姿を見せ、頭を下げた酒井法子被告(38)。謝罪の言葉を口にしたが、その表情からは何が読み取れるのか。臨床心理士の矢幡洋氏は「何度か見せたアイドル時代のような笑顔などからは、一犯罪者という意識よりも、今後も芸能界で活動していくという意識を感じた」と指摘した。

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 保釈時の酒井被告について、矢幡氏は「一犯罪者という気持ちよりも、今後ともファンに囲まれて支えられて活動していく、という意識がみてとれた。のりピー人生第2幕の開幕という感じじゃないでしょうか」と分析する。

 最も気になったのは、「アイドルがファンに送るような笑顔」。デビュー時からトレードマークだった両方の口角をキュッとあげる“のりピースマイル”だ。「自分が一犯罪者という意識があれば、ああいう笑顔の送り方はできない。まるでファンが周りにいるかのような視線、笑顔の送り方。この人の意識の中で、これから裁判を待っている、という意識よりも、まだ“オンステージ”で、『ファンが自分を待っている』という意識の表れ」と厳しく指摘。

 さらに最後に迎えの赤いワゴンに乗り込む直前に見せた笑顔。「けっこう、あっけらかんとした笑顔でしたね。犯罪者というより、まだアイドル気分というか。この人、全然引退する気ないだろうな、と。また芸能界に戻って、アイドルは無理としても、麻薬から立ち直った文化人的復活の道はある、と思っているように感じました」と“反省の色なし”とみる。

 これまで弁護士と保釈時の態度、謝罪の言葉などについて打ち合わせを重ねてきたとされる酒井被告。「うそ泣きとか肩を震わせるとか、いろんな台本があったと思う。その方が反省しているという印象を与えられる。でも、彼女はそういう台本を選ばなかった。しっかりした足取りで、長々と頭を下げたが、笑顔を浮かべた。どうしても精神的にズタズタでボロボロという姿を人目にさらしたくないというプライドがどこかにあったのではないでしょうか」。まさに“女優”としてシャバに戻ってきたのだ。

 一足早く16日に保釈された夫・高相祐一被告(41)と比べると、「圧倒的によくも悪くも堂々としていた」という酒井被告。「高相被告は服装はおざなりで中途半端な潔くないお辞儀…素人の大根役者だとすると、まさに女優。“舞台衣装”(黒いスーツなど)はまあ、あんなもんでしょう。長々と頭を下げるところなど、比較にならないくらい、よくできている。綿密に台本を作って、それを一直線に演じたという感じでした」と評した。

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