【ドバイ=太田順尚】イランのアハマディネジャド大統領は18日、テヘラン大学で演説し、第2次世界大戦中のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)について「ユダヤ人政権(イスラエル)を樹立するための口実で、作り話だ」などと述べ、存在自体を強く否定した。
米欧からの反発を招くのは必至とみられ、核問題をめぐる10月1日の国連安全保障理事会常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランとの協議の行方に悪影響を及ぼす可能性もある。
同大統領は「イスラエルの存在は人々に対する侮辱で、これに立ち向かうのは国家的、宗教的義務」と主張。「イスラエルは崩壊に向かっており、長くは続かない」などとも述べ、米欧の指導者にイスラエルを支持しないよう警告した。(00:06)