取材の共同通信記者に暴行 北京で当局者、パソコン破壊【北京共同】北京市中心部の目抜き通り、長安街に面したホテル、北京飯店の客室で18日夜、軍事パレードの予行演習を取材していた共同通信の記者ら3人が、押し入った中国当局者の男ら数人にけられるなどの暴行を受けた。3人にけがはなかったが、記者の眼鏡が壊れた。男らは「カメラ撮影は違法だ」などとして、パソコン2台を破壊した。 3人は、日本人の記者、カメラマンと中国人助手。当局者らは午後8時ごろ部屋に押し入り、3人に手を後ろに組むよう要求、ひざまずかせた。携帯電話の使用を禁止し、一時日本人記者らのパスポートや中国人助手の身分証明書を取り上げた。さらにカメラの撮影データの消去を強要した。 当局者らは3人の行動を約2時間にわたり制限、その間、事情聴取などをした。 当時、長安街には戦車などが集結。建国60年となる10月1日の軍事パレードの予行演習が行われるところだった。 中国外務省は今月6日の予行演習の際には撮影を禁止すると通達を出していたが、その後の演習では禁止の通達などは出ていなかった。 【共同通信】
|