トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事
【芸能・社会】会見では涙…「自分の弱さに負けた」2009年9月18日 紙面から 酒井被告が東京湾岸署の玄関に現れたのは、同日午後4時29分。黒地のブラウスにパンツ、黒のハイヒール姿で、髪は茶色に染めて前髪を垂らしたスタイル。逮捕以降、一部で激やせ報道もなされたが、“逃亡”期間も含め、久々に見せた姿からは、特別やせた様子はうかがえない。右手にはハンカチを握りしめ、メークはうっすらと。 弁護人ら付き添いの人々へ、あたかも「大丈夫だから」と合図するかのように一瞬、軽い笑みを見せると、意を決した様子で、約300人の報道陣がズラリとカメラを向ける前方に、淡々と歩いてきた。 深く一礼。「これまで酒井法子を応援してくださった皆さま、本当に、このたびは申し訳ありませんでした」と、目を細め、かみしめるように謝罪。再び深々と、長さにして7、8秒、頭を下げ続けた。顔を上げると、目に涙がにじんでいた。 100人を超えるだろう見物人からは、ファンなのか、「のりピー! のりピー!」と大声で叫ぶ男性の姿も。報道陣からは「いまお子さんに話したいことは何ですか」「今後の活動は」など次々に質問が叫ばれたが、何も答えず車に向かい、集まったファンへほほえみかけながら車内に乗り込んだ。車は一路、東京都千代田区の如水会館へ。 午後6時半。同会館に一気に大移動した報道陣約500人を前に、酒井被告は黒のノーカラーのジャケットを着て、あらためて謝罪会見を行った。 酒井被告はまず、起立し一礼。再び着席すると、「人として、決して手を出してはいけない薬物に、自分の弱さゆえに負けた。この罪をどのようにつぐなっていくのか、まずは悔い改め、二度と手を染めることのないことを、一生の約束として固く心に誓います」と述べた。 鼻をすすり上げ、目をうるませて泣き声になりながら「信頼をすぐに回復することはできるものではないと、よくわかっている」とも。最後は国内外のファンや世話になった周囲の人々に「本当に本当に申し訳ありませんでした」と謝罪し、締めくくった。 会見は、酒井被告が10月26日に初公判を控えているという事情から、質疑応答は一切なしの形で行われた。退出する際、「薬物依存症じゃないと言い切れますか」などの質問が飛んだが、逃げるように立ち去った。酒井被告はこのあと「メンタル面の治療のため」(弁護士)、東京都内の病院に入院した。
|