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初登庁の長妻厚労省を無視!大人げない対応に終始

初登庁の長妻昭厚生労働相(右)に対し、“幼稚”な対応で応戦する厚生労働省の職員たち
初登庁の長妻昭厚生労働相(右)に対し、“幼稚”な対応で応戦する厚生労働省の職員たち
Photo By 共同

 「脱官僚支配」を掲げて船出した鳩山内閣は、発足から一夜明けた17日、本格始動した。新閣僚は次々と省庁に入り、自公政権の前任者から引き継ぎを行った。年金記録不備問題などを厳しく追及して「ミスター年金」として名を上げた長妻昭厚生労働相も初登庁。しかし、出迎えた職員の拍手はなし。政と官、本格的な攻防が幕を開けた。

 長妻氏は午前10時すぎに登庁。公用車を降りると、正面玄関前で立ち止まり、出迎えた同省の水田邦雄事務次官とあいさつ。やや硬い表情で「よろしくお願いします」と2、3度頭を下げると、足早にエレベーターに向かった。200人近い職員らが登庁の様子を見守ったが、拍手は起きず、自公政権時代は恒例だった花束贈呈のセレモニーもなかった。

 「消えた年金記録」問題などを鋭く追及し、官僚主導から政治主導への転換を掲げる鳩山内閣の象徴的存在として入閣。舛添要一前厚労相から引き継ぎを受け、「引き続きご指導を。今度は追及される方なので」と緊張した面持ち。職員らを前にしたあいさつでは「皆様方は私に対していろいろな思いを持っているかもしれないが、今後は一丸となって信頼を回復し、国民に奉仕する役所に変えていきたい」と協力を求めた。

 関係者によると、鳩山由紀夫首相は当初、長妻氏に行政刷新相を打診。しかし、長妻氏が「年金問題をやらせてほしい。厚生労働副大臣でもかまわない」と一歩も引かなかったため、ポストを変更したという。組閣後の17日未明に首相官邸で行った記者会見で、年金記録不備問題への対処を問われると「2年間で人、モノ、金を集中的に投下し、国家プロジェクトとして取り組む」と強い意欲を見せた。

 官僚への厳しい姿勢で知られる長妻氏の大臣就任に、厚労省内は戦々恐々。官邸での会見は多くの職員がくぎ付けになって見守り、ある幹部は「今後どのような指示が来るか分からないので、気を引き締めないと」と話した。

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