農政情報 第24号 平成12年12月9日 99年度食料需給表を発表 〜 食料自給率は供給熱量ベースで40%
/
農水省
〜 農水省は8日、1999年度の食料需給表を発表した。食料自給率は供給熱量ベースで40%と前年並。米や果実は横ばいだったが、野菜、肉類は下げた。一方、肉類などの脂質が供給熱量に占める割合は過去最高の28.5%に上り、栄養の偏りが一層顕著となった。輸入に頼る脂質の摂取がこのまま増え続ければ、2010年度の自給率目標45%の達成が難しくなる。 主要10品目のうち、自給率(重量ベース)が下がったのは、野菜、牛肉を除く肉類、牛乳・乳製品類、魚介類、砂糖類。それぞれ、前年度と比べて1ポイント下がった。上がったのは、豆類(大豆を含む)と牛肉。特に大豆は4%となり、92年度と同じ水準まで回復した。 米は、生産調整面積の拡大に配慮して、98年度から国内生産量に国産米在庫の取り崩量を加えた国産供給量を、国内消費仕向量で割る方法に変えた。従来の国内生産量を国内消費仕向量で割る方式をあてはめると、全体のカロリー自給率は39%になる。 わが国の食料自給率(表)は次頁の通り。 食料の自給率 (単位:%)
注:1998年度および99年度の米については、 1)国内生産量(99年度:9,175千t)に国産米在庫取り崩し量 (同:223千t)を加えた数量を用いた。 2)( )内の数字は、従来の方式による値 3)[ ]内の数字は、主食用自給率 4)<>書きは、酒類を含む供給熱量総合食料自給率を示したもの
|