「クレヨンしんちゃん」の作者行方不明から1週間 最近、作風が変わったとの指摘も
人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者・臼井儀人さん(51)が、行方不明になってから18日で1週間がたった。いまだ多くの謎が残る中、2年前に漫画の中である異変が起きていた。
17日、映画「BALLAD 名もなき恋のうた」の植樹イベントに、クレヨンしんちゃんとともに、登場した「SMAP」の草なぎ(なぎは弓へんに剪) 剛さん(35)は、「(臼井さんは)優しそうな方でした。早く無事に救出されることを願っています」と話した。
11日、群馬と長野の県境にある荒船山に登ると言って行方不明になった臼井さん。
クマ対策用の鈴をつけながら、捜索が続けられている。
地元の人によると、この山は子連れでも登れるという。
埼玉・春日部市の自宅を出て、電車などを利用したとみられる臼井さん。
携帯電話の微弱電波は、軽井沢周辺で感知され、電話は14日までつながる状態だったが、15日以降はつながらない状態になったという。
遭難かそれとも失跡か、そんな中、最近、クレヨンしんちゃんの作風が変わったとの指摘が出ている。
漫画家・いしかわじゅん氏は「ちょっとファミリー向け漫画にしては、展開が重くなっていて、どうしたんだろうね? という話は、漫画家の間でも、編集者の間でも出てたんですよ」と話した。
2年前に掲載された作品には、しんちゃんの先生の恋人がテロで死亡、先生がやけ酒をあおり、自殺しようとする、これまでのしんちゃんのイメージとは異なる衝撃の展開があった。
この指摘に、クレヨンしんちゃんを掲載する双葉社は、「臼井先生がああいう形でその回は描きたいと。その後はまた、普通のしんちゃんに戻っていますので」と話した。
双葉社によると、家族も失跡するような問題は思い当たらず、9月7日に編集部員が食事をした時も、まったく普段と変わらなかったという。
双葉社は「本当にもう出てきていただくというか、無事であってほしい」と話した。
(09/18 18:38)