鳩山由紀夫首相が誕生した16日、首相の曾祖母の出身地・松本市や、別荘がある北佐久郡軽井沢町でも祝福の声が上がった。
首相の曾祖母春子さん(1861〜1938年)は現在の松本市旭1に生まれた。松本藩士だった父に連れられ13歳で上京。東京女子師範学校(現お茶の水女子大)で学び、1886年には共立女子職業学校(現共立女子学園)創設にかかわった。
地元の安原地区歴史研究会は20年近く前、春子さんの生誕地跡を示す案内板を設置。昨年、東京・音羽の旧鳩山邸「鳩山会館」から春子さんの写真を取り寄せ、案内板を新しくした。「文明開化が叫ばれたころ英語を懸命に学ぶなど、先見の明のある方だったのだろう」と研究会副会長の赤羽本弥さん(85)。「その子孫が2人も首相になった。先を見て勉強することの大切さを再認識するいい機会だ」
軽井沢町ではこれまで、休日などに鳩山首相が妻の幸さんと歩く姿を目撃されることも多かった。佐藤雅義町長は「買い物している姿を見ても、庶民的な感じで周りに溶け込んでいる。これからの国政に期待したい」と話した。