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【社会】補給機HTV、宇宙基地接続成功 物資輸送の第一歩2009年9月18日 11時29分
日本初の無人宇宙補給機「HTV」の1号機が日本時間18日午前、国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士のロボットアーム操作によってステーションに接続され、飛行計画は成功した。 日本は2015年まで年1機、7機のHTVを打ち上げる計画で、実験棟「きぼう」の完成や日本人宇宙飛行士の長期滞在に続き、物資輸送の面でもステーションの運用に貢献していく第一歩となる。また、気密性を保ったまま自動航行で接近し、接続する技術を実証したことは、将来の有人宇宙船開発への足掛かりにもなりそうだ。 HTVは今月11日未明、鹿児島県の宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げられた。エンジンを噴射して徐々に軌道を上げ、18日未明、自動的に距離を測ってステーションから10メートルの位置に接近。ロボットアームでつかまえられ、午前7時26分、ステーション下部にある接続口につながれた。 1号機は食品、衣料品などの生活必需品と、日本実験棟「きぼう」に設置する成層圏大気観測装置「スマイルズ」など計約4・5トンを搭載。今後、荷物を降ろして空いたスペースにステーションの廃棄物を積んで約1カ月後に離脱、大気圏に突入し、大部分が燃え尽きる。 HTVは全長約10メートル、直径約4・4メートルの円筒形。地上と同じ1気圧に保たれる与圧部と、真空にさらされる非与圧部がある。ステーションとの出入り口が1・2メートル四方と広く、大型装置も積めるのが特長。米国のスペースシャトルが早ければ10年にも退役した後は、ロシアの「プログレス」、欧州の「ATV」と並んで重要な物資輸送手段となる。 (共同)
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