埼玉県和光市で08年、民家に押し入られ現金などが奪われた事件があり、強盗傷害罪などに問われた男(33)の裁判員裁判に向けた第1回公判前整理手続きが17日、さいたま地裁であった。弁護側は共謀の事実はないとして無罪を主張することを明らかにした。公判は11月30日~12月11日に6日間開かれる。
審理されるのは東京都墨田区、探偵業、赤谷拓治被告。起訴状は、数人と共謀して08年9月21日午前1時20分ごろ、和光市内の男性方に押し入り、男性に暴行を加えて軽傷を負わせ、現金約7万5000円と時計など44点(時価約141万円相当)を奪った。さらに男性の妻をコンビニエンスストアに連れていき、現金46万円を引き出させたとしている。
検察側は、赤谷被告は男性方に押し入っていないものの、事前にあった犯人グループの謀議に参加し「共謀共同正犯」が成り立つとして起訴。弁護側は謀議に加わっていないとして無罪を主張する見通し。【浅野翔太郎】
毎日新聞 2009年9月18日 東京朝刊