Sun, July 26, 2009

Cartier   トリニティリング   第2話

テーマ:My Love Story
毎日暑い日が続いている。

幼い時は、故郷・小倉にある祖母の家の縁側で、よくスイカを食べた。
喉がカラカラになるまで遊び回っていると、祖母がよく冷えたスイカを切ってくれた。
夢中でかじりつくと冷たさと甘さが口の中に広がり、
世の中でこんなに美味なモノが他にあるのだろうかと思うほど、私の夏の一番のお気に入りだった。



「おっ、リミ、お帰り。ちょうどいいところに帰って来た。悪いけどたばこ買ってきてくれ」

「ハァ!?またぁ?たまには自分で行ってこいよ」

「いいじゃねえか、今、手が離せないんだって」

「なんだよ、また麻雀かよ。ったくあんたらさあ、大学行かんでなにやってるわけ?このクソ暇人共。」

「うるせい、午前で講義は終わったんだよ。いいから早く買ってこい。しかし相変わらずオマエ口が悪いね。(笑)」

「余計なお世話じゃ。しっかし毎回よくパシリに使ってくれるよな。カネよこせカネ。」

「そのかわり、勉強見てやってんじゃんww。ホレ!!」


こいつらは、姉ちゃんの大学のサークル仲間で、よく我が家にやってきては麻雀していた。
当時の家は、母屋の他に離れがあり、最初は自営を始めた父の事務所だったが、手狭になって
他に移ってからは、物置兼、子供たちの遊び部屋になっていた。
いつしか姉ちゃんの友達たちがたまるようになり、肝心の姉ちゃんがいなくても
いつもそこには誰かがいるようになったりしていた。

ったく、なんちゅー家だ。
今思えば、近所でも評判の美人姉妹が住んでいる家に、20さいそこそこの若い男がたむろしていたのだ。
何考えてんだ、父ちゃん、母ちゃん。
でも、不思議と想像されるようなヤバイことはなく、
私はパシリに使われたり、勉強をみてもらったり、メンツがそろわないと麻雀仲間になったり
そんな風に毎日を年上の男たちと過ごしていたのだ。

コメント

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1 ■無題

ヤバイことはなくってあるけど
アンタに言い寄ってくる男は相当な
覚悟とリスクを負わないといけないから
口説くこともままならんぜ。
俺でもまずストライクゾーンに
入ってこないからパシリに使うことしか
できんな。

2 ■Re:無題

>マッハジュウクンさん

>>相当な
覚悟とリスクを負わないといけない


意味不明。

3 ■まぁ貴女に意味は

わからんべさ。

ところで例の大雨で小倉の実家は
大丈夫だったのか?
家、流されたりしてない?

4 ■つぎは・・・?

こんばんは、里美さん。

リクエストに答えてくれてありがとです。(^O^)/

学生時代は一人暮らしの家で、麻雀・・・・

おいらの学生時代と同じです。うん、うん。

で、もう一人の主役はいつでてくるの?

なんか・・・すごい展開を期待してるのだけど。

5 ■無題

色々事情があってもともとの家は今はもう無いよ。


芸能ちゃん、あまり過度な期待しないでください。

とりあえず週刊の予定です。

6 ■無題

そっか なんか悪い事聞いたな。
そういや今度小倉帰るんだろ?
ゆっくり羽伸ばしてき。

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