2009年 9月 17日 |
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岡山・香川初の裁判員裁判で判決
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放火事件を審理していた岡山・香川初の裁判員裁判の判決公判が17日午後、高松地裁で開かれました。評議の結果、言い渡されたのは懲役6年の実刑判決でした。判決を言い渡されたのは離婚話のトラブルから高松市の自宅に火をつけたとして放火などの罪に問われた道廣政明被告(41)です。道廣被告の刑の重さを決めるために裁判官と裁判員が評議した時間は5時間10分でした。午後4時から開かれた判決公判で高松地裁の菊池則明裁判長は、犯行の動機を「復縁を拒否された元妻に対する当てつけ」でとした上で、「子供じみた自己中心的な考えによる犯行」と述べました。その一方で、「真の意味での大人になって立ち直って欲しい」と述べ、懲役7年の求刑に対し、道廣被告に懲役6年の実刑判決を言い渡しました。
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裁判員が会見 「参加してよかった」
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裁判員裁判を終えた裁判員が会見し、6人全員が、「いい経験になり参加してよかった」と感想を語りました。会見には、裁判員を務めた男性3人・女性3人の全員が出席しました。それぞれ「初めてで疲れたが、達成感や充実感があった」、「大変な3日間だったが、いい経験が出来た」と感想を述べました。また、専門用語が難しくなかったかという質問に対しては「分かりやすく説明され、違和感なく取り組めた」。判決については「納得が行く結論だった」などと答えました。また、男性の1人は判決を下した瞬間の思いを「被告のこれからの将来が気になる。幸せになってほしい」と述べました。裁判員裁判の制度に対しては、ほとんどが、「いい制度だと感じた」と話しました。
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交付税水増し 元市長らに2審も賠償命令
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岡山市が下水道普及率を水増しし、地方交付税を多く受け取っていた問題をめぐる裁判です。17日の控訴審判決で、広島高裁岡山支部は元市長ら7人に約7億6000万の支払いを命じました。訴えによりますと岡山市は20年間にわたり下水道普及率を水増しし、地方交付税を受け取りました。その後、市が、ペナルティにあたる加算金21億円を国に返還したのは違法だとして市民オンブズマンおかやまが当時の市長らに損害賠償を求めていたものです。一審では安宅敬祐元市長ら17人に約16億円の支払いを命じていました。17日の控訴審判決で高田泰治裁判長は原告の主張をほぼ認めましたが証拠が不十分などとして減額し、安宅元市長ら7人に約7億6000万円の支払いを命じました。安宅元市長の弁護側は「上告するかどうか検討する」としています。
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