【千葉】5%値下げなど要請へ 北総鉄道運賃問題 県と6市2村が合意2009年9月6日 沿線住民が値下げを要望している北総鉄道の運賃問題で、県と沿線六市二村の首長らが五日、千葉市内のホテルで会議を開き、運賃5%値下げなどを盛り込んだ要請書案に合意した。近く国と北総鉄道、親会社の京成電鉄に提出する予定だ。 要請書は、二〇一〇年四月からの五年間、(1)5%以上の運賃値下げ(2)全線での通学定期割引率の引き上げ−を要請。八億円あまりの減収見込みを穴埋めするため、県と六市二村がそれぞれ年二億円、京成電鉄が年約四億円を負担する支援策を提示した。 森田健作知事は会議後、「要請書に賛同を得たのは大きな一歩だ。公共料金を下げるのは大変なこと。より一層、一致団結しなければ」と話した。会議では一部の首長から負担金の名目変更や、同様に高運賃とされる東葉高速鉄道への配慮などを求める異論も出たが、最終的に全自治体が合意したという。 県交通計画課によると、北総鉄道の運賃は全線(三二・三キロ)八百二十円で、同じ距離のJRより約四割、京成電鉄より約七割高い。県と六市二村は〇七年から運賃問題の勉強会を開始。北総鉄道の路線上も走る成田新高速鉄道の開業(一〇年度予定)に合わせて値下げを実現するため、話し合いを重ねていた。 (小林孝一郎)
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