社会
1億円金塊、現金化? 淡路市、高速道値下げ影響
返却か、展示継続か。今後の行方が注目される「1億円金塊」=淡路市志筑、静の里公園 |
現金化か、展示継続か-。「ふるさと創生事業」の1億円でレンタルし、展示されている淡路市の金塊について、市は返却して現金化することも含め今後の取り扱いの検討を始めた。高速道路の一律千円値下げで淡路島を素通りする観光客が増加したうえ、民主政権誕生で無料化の動きが加速したため、観光客を呼び込む効果があるのか協議する。話題を集めた「1億円の金塊」はどうなるのか。結論は年内にも出る。(西尾和高)
金塊は1989年、当時の竹下登首相が「ふるさと創生事業」で市町村へ配分した1億円を活用。旧津名町がまちおこしのため、三菱マテリアル(東京都)から金塊63キロをレンタルし、静の里公園(淡路市志筑)に展示している。
金の相場に応じて展示する重さを増減させ、価格が上下しても利益や損は業者が受ける契約になっている。現在の金価格は1グラム約3000円と当初のほぼ倍に高騰し、展示中の重さは54キロで1億6000万円の価値がある。業者から「重さを減らしてほしい」と申し入れがあったことから、市が検討を始めた。
同公園の入場者数は92年ごろまで1日2000人を超えていたが、現在は100人程度に激減。市は高速料金の無料化で観光客数がさらに減少すると予測し、財政難もあって見直すことにした。
今後は、現在の1億円分の23・5キロに減量して展示を継続▽価値が上がった6000万円を業者に現金で支払い、現状のまま展示▽展示契約を打ち切り、1億円を返還してもらう-の3案を検討している。
門康彦市長は「観光客を呼び込む一つの役目は終わったと思う。1億円を福祉施策などで活用する可能性が高い」としている。
(9/11 11:00)
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