毎日新聞甲府支局は16日、JR甲府駅前や甲府市中心街で、新政権の政策について、県民にアンケート形式で評価を聞いた。
回答した35人(男性16人、女性19人)のうち、25人が新政権に「期待する」と答え、評価は総じて高かった。
「古い慣習やしがらみにとらわれない政治の実現」(中央市、無職女性、70代)など、変化への期待が多かった。また、半年前に来日した韓国籍の女子専門学校生(23)は「新政権はアジア重視と聞く。納税する外国人への選挙権付与など、外国人に優しい政治を期待します」と話した。
期待する政策と不安を感じる政策を選んでもらったところ、無駄遣い解消と雇用対策への期待が目立った。「3人の子供は皆30代で一度職を失った。そんなことは繰り返さないでほしい」=甲府市の無職女性(65)=との声もあった。
子ども手当への評価は分かれた。「結婚後の家計を考えると助かる」=同市の会社員女性(27)=との声の一方、「支給されても、本当に子供のために使われるとは思えない」=同市の無職女性(65)=との批判もあった。
圧倒的に批判が多かったのは高速道路無料化。「渋滞を考えると出かける気がうせる。財源も不安」(山梨市の公務員男性、50代)などの意見が代表的だ。
回答者の年齢別の内訳は▽20代4人▽30代4人▽40代4人▽50代5人▽60代11人▽70代4人▽80代1人▽年齢無回答2人。【春増翔太】
毎日新聞 2009年9月17日 地方版