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【社会】

12歳男児が死亡 新型インフル ぜんそく持病

2009年9月18日 朝刊

 横浜市は十七日、新型インフルエンザに感染し、重症となっていた同市都筑区の小学六年男児(12)が死亡したと発表した。男児には気管支ぜんそくの基礎疾患(持病)があった。

 厚生労働省によると、国内の死者は感染の疑い例を含め十五人で、この男児が最年少。

 市によると、男児は二日午前、発熱し嘔吐(おうと)とぜんそくの症状を訴えて、病院で受診。いったん帰宅したが、熱が下がらず意識がもうろうとしたため、翌日入院。三度の簡易検査は陰性だったが、血液検査で十日にA型インフルエンザの可能性が高いと診断され、十四日に横浜市衛生研究所の検査で新型インフルエンザと確認された。

 集中治療室(ICU)で治療を受けていたが、十七日夕、頭蓋(ずがい)内出血で死亡した。心臓の筋肉に炎症が発生したため、この治療を続けていた。タミフルなどインフルエンザ治療薬は服用しなかった。同市健康安全課は「炎症の治療を優先させたのは適切だったと思われる」としている。

 

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